No.25 気づけばなげーな

このごろなんだか寝起きに鼻がむずむずして頭がくらくらする。さぽは耳のなかが荒れてるらしく、イタイとかカユイとか。たぶん秋の花粉症(ヨモギがメジャー?)だと思うんだけど、こうなると猫が恐ろしい。体中の毛にあらゆる花粉をつけてきて、家中にふりまいていくんだもん、こいつらは。 家にはいるまえに服や頭をよくはらってから入るとだいぶいいなんて話をよく花粉症対策として耳にするけど、こいつらの存在はその真逆の要素なのだ。幸いふたりともそれが本当に花粉症であるか疑わしいくらいの軽症だからさして問題にならないけども、「死んだ方がマシ」なぐらい重症な人だって世の中にはいるわけで、そういうひとにとってはあえて「出入り自由なペット」と生活をするということはとんでもない「覚悟」のいることなんだよなぁ。そーいえばうちのじーさまやばーさまやとーさまは、本気か知らないが猫を飼ってるというだけですごい拒絶反応をしめして、ことあるごとに「始末してしまえ」といってくる。べつにぼくらが猫のおかげで病気がちだなんてこともないし、いっさい不都合をくどいた覚えもないのに、それをいうのがある種のステータスであるかのごとく、ちょっと得意な感じで「始末したか?」とかいってくるもんだから、ぼくらは不愉快というよりちょっと楽しくさえなってくる。だって好きこのんで一緒に生活している生き物に対して「愛情」があることぐらい考えなくてもわかることなのに、わざわざそれを「殺せ」なんて面と向かっていえるんだから、結局そこには微塵も「悪意」は無いんだよね。本人らがどういうかは知らないけど、客観的にその場の空気をみたら【「猫」という記号をつかったお決まりの「スキンシップ」を楽しんでる】だけだもんね。 まぁ、猫がもたらす「害」に注目するあまり、そこのとこをおれが啓蒙してやりたいって気持ちも多少なりともあるだろうけどね。 でもばーちゃんがうんこくったみたいに顔をしかめて「い〜、やんだ!」と猫をきらう様子は、やっぱりなんだかすごく「いい」ものだ。

さて今日は5時までさぽがバイトなので、ひさかたぶりに日中の大半をひとりで過ごすことに。ここ2ヶ月ほどギターの魅力を再発見したものだから、夜や、休みの日の自由な時間はほとんどそれ関係に費やしてきた。今日ふと、「たまにはのんびりゲームでも」とおもいたち、いつかやるだろうと以前「万代書店」から買って寝かしておいた「エンドネシア」をやってみることにした。「エンドネシア」はバンプール(旧ラブデリック)作の異色ゲームで、「島」の10日間をくり返し散策して「神様」を集めていくというもの。「ラブデリック」というメーカーはプレステの隠れた名作「MOON」をつくった、知る人ぞしるとんでもない有能集団で、「MOON」はゲームの世界で「アート」と呼べるモノをしっかりと「エンターテイメント」に消化(昇華)させることに成功した最初の例ではなかろーか? 「MOON」のあとに「UFO」「エンドネシア」あともうひとつ際物をつくったらしいが、いまだに「MOON」を越えるものは現れていないと巷ではいわれている。ぼくも「MOON」は当時衝撃で、よくぞこれが商業ベースにのれたもんだと世の中を見直した。ここのつくるものは「音」がかなり良質かつ前衛で、本気で「音楽」としてサントラが欲しいほどなのだ。 で、ひさびさに「ラブデリック」の血を引き継ぐ作品に触れたわけだが、やっぱりすごい。世界観といっちゃうとダサダサ評になっちゃうんだけど、ほんとにひとりひとりのキャラがもつ「ムード」が群を抜いて面白い。かかわっている人間全員が「ちゃんと」、ほんとに「ちゃんと」わかってないと出せないレベルに確実に達している。 ステキな音楽とえぐい世界感、それにしばらくぶりの「完全受け身」状態に心地良さを感じ午前中を過ごし、お昼はいつもの「シトロン」へ。 ここのカツカレーは「洋食屋」特有のコッテリ感があり、重いものを求めてるときにはぴったりだ。暇つぶしにもっていったチボー家(まだ1巻)もいよいよ面白くなってきて、いいお昼を過ごせた。

すくすく、いきいきと午後をすごし、5時なのでさぽを迎えに。 が、いつまでたっても無印の君はあらわれず。5時15分をまわり「あ、5時30分までだったか」と気づき、しょうがないあと15分の辛抱。ところが5時40分になってもさぽはこない。いよいよおかしい。いや、それよりも元来人と待ち合わせたりして待ってる時間にものすごいプレッシャーを感じる体質のぼくは、40分という待ち時間にすっかり胃をやられてしまいもう限界に達していて、一度家に帰ることにした。家に帰るとまさかのさぽがぼくを待ってた。ありゃ??どうやらすれ違いでさぽは歩いて帰ってしまったらしい。そもそも迎えにきてとは言われてなかったらしく、完全にぼくの思い違い。40分まったぼくを、さぽは心底あわれんでくれたのでそれで救われた。これがもし「なにやってんの、馬鹿じゃない?」なんて冗談でもいうような女だったらぼくは完全に重犯罪者になっているところだ。まぁそんな人間とはそもそも関わり合いにもならないけども。 夜ご飯は「豚トロレモンラーメン」と「角煮ごはん」を食べた。ふたりして気持ち悪くなって、「もう脂はごめんだ」と心底おもった。しばらくじーさんのような食生活がいいや。

2002-09-23-MON

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