No.34 音欲

ここ3日間、新たに強烈な欲が生まれてしまった。「ポータブルCDプレーヤー」を極上の音で聴きたいというものだ。ぼくはより集中して、より気持ちよく仕事したいので、職場でポータブルCDプレーヤーで音楽を聴く機会が多い。自分の世界にはいってるぞというオーラを出すことで、余計な会話をふられることもなく、だらしない頼まれ事を回避できたりもできてなかなか良い。 今回の欲は最初apple社の「ipod(HDのMP3プレーヤー)」が欲しいなぁ、というところから始まった。発売当初は高価でとても買えないと思ってたんだけど、もう最近じゃ初期型はヤフオクで2万を切っている。1000曲ポケットに入ってカテゴライズできるってのはやっぱり魅力で、みるみる欲しくなってきた。ところがいろいろ調べてるうちに、興味がだんだん「インナーイヤーヘッドフォン」に移っていき、そうなるとMP3の音質ではどうしようもないってことで、なら最強のポータブルCDプレーヤーとは??という流れ。ヘッドフォンならゼンハイザーのHD600あたりが欲しいなぁなんて思ってたんだけど、そういえばインナーイヤータイプって「いいもの」あるのかな?つって調べに調べ、日本中の方々に質問しまくった結果、ETYMOTIC RESEARCH製の「ER-4s」、「ER-6」、STAX製の「SR-001MK2」、BANG & OLUFSEN製の「A8」の4つにしぼられた。それぞれ一長一短で、悩みに悩んだ末今現在は「ER-6」の方向で落ち着いている。

「ER」シリーズは補聴器メーカーがハイファイオーディオ用につくった、とんでもない高解像度、高遮音性をもった化け物イヤフォンで、電車のなかでも車内放送など一切聞こえず低い音量で楽しめるので、レンジの広い生音モノにはもってこいなのだ。指揮者が譜面をめくる音、プレイヤーの息づかいまで再現できるそうだ。「ER-4s」が上位機種で圧倒的な性能なのだが、40000円近くする上にルックスが最悪なのだ。とくに短髪だと装着した図はひどいらしく、それで購買欲を損なうひともかなりいるみたいだった。逆に音はそこそこだけどデザインで人気があるのが「A8」。「SR-001MK2」は日本の誇るSTAXがだしてるポータブル可能な「コンデンサー式」ヘッドフォン。「コンデンサー式」のヘッドフォンは振動膜と固定極に高い電圧を供給する必要があるためにドライバユニットという専用アンプを別に買わなくてはいけない。ところがこの「SR-001MK2」は小型のドライバユニットが付いて2万円台という価格帯で、STAX製としてはかなりお買い得感がある。最後はこの「SR-001MK2」と「ER-6」で迷ったのだが、ドライバユニットのせいでポータビリティが格段に劣る「SR-001MK2」がやや劣勢。さて「ER-6」は「ER-4s」と全然ルックスが異なり、なかなかかわいい。でも値段が半分ぐらいで音も当然それなりらしい。しかしいろいろ調べてたら、併せて購入しようと思っている「CDMP352(これもかなり評判がいい)」という英のポータブルCDプレーヤーと「ER-6」の組み合わせの人がたまたまいて、その人的には「ポータブル」としてはベストな組み合わせだと、とても満足して使用していたのだ。「イヤーチップ(耳栓部分)」を上位機のそれと取り替えると音質がかなり向上するという情報までくれた。こうなってくると一気に「ER-6」がいいものに見えてくる。結局、納得のいく、自分のまだ知らない肯定材料が欲しいのだ。一番自分が傾いてるものに力強くひっぱってってほしいのだ、ここまでくると。 しかしどちらも(プレーヤーもヘッドフォンも)安い買い物ではけしてないので、しばらくお小遣いを貯めなきゃだ。倹約倹約。あぁ、どんなステキな音がするのやら。

2002-10-02-WED

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