No.51 わくわく

ちっと寝坊した。なんだかんだしてたらすぐにお昼になっちゃった。テレビで中途半端なラーメン番組をみてたら二人ともラーメンが食べたくてしかたなくなっちゃって、山形のかくれた美味しいラーメンやはどこだ??っつって調べまくッたところ、天童山形間のバイパス沿いに看板があり、店自体は非常にいきづらい場所にあるらしい「小次郎」なる店の評判がなかなかよかった。ここのおすすめ「尾道流ラーメン」は、醤油ベースなんだけど比内鶏のだしでスープが結構こってりしていて、具にも比内鶏がはいっているというものでひじょーに美味しいらしい。 当然ふたり、さっそく「小次郎」へむかった。 看板はわりと簡単にみつかり、店もそのすぐ近くにあったんだけど、残念通り過ぎた。すぐ左折、左折で引き返し到着。ネットの情報どおり駐車場はなく、この店の正しい駐車方法である店の前路駐。 中に入ると従業員はちっとヤンな女の子ばかり。店は民家を改造したどうにも冴えない感じ。貼ってあるポスターやポップもヤバい感じ。なんにも前情報なしできたら明らかに「やっちまった・・」て店。 さて、ぼくが噂の「尾道流ラーメン」、さぽが「とんこつラーメン」をたのんだ。 で、5分もしないうちに運ばれてきた。 「尾道流ラーメン」はくすんだ茶色のスープになにか白いつぶつぶが浮かんでいてさぽは「こうじ」ではないかといってたけどこうじにしてはぷりっとしてて結局なんなのかはわからず。適度に脂身のある鶏肉がたくさんと、こちらも脂身のあるチャーシューが一枚。このチャーシューがみそ漬されてあってとんでもなく旨い!麺は黄色味のつよいちぢれ麺。こってりした鶏の旨味が醤油のスープとあっててかなりおいしかった。 「とんこつ」はちょっともらったけど、こちらもなかなか。ぴりっと辛みのあるスープが美味しかった。どちらも550円と「変わり種」としては安く、ふたりとも大満足。きっとまた来よう。こんどはチャーシュー麺とチャーシューおにぎり(120円)をたのむんだ。

おなかいっぱいになったらチョコレートが食べたくなった。ふたり大好物のロッテ「ラミー」と冬期限定シャンパン味の「瑞香(みずか)」というの買ってみた。「ラミー」は相変わらずうまい。ほんとにうまい。毎回あまりのうまさにびっくりする。「瑞香」もやわらかく適度に酒の味がして、まわりにふりかけてある白い粉が絶妙に全体をひきしめててなかなか美味しかった。あの粉で急激にしっかりした雰囲気をつくりだしてるな、あれは。 さて、なにか「わくわく」したい!と気持ちが一致したふたりは適当に車を走らせつつどうしたら「わくわく」できるかを考える。理想は「新しく出来たでかい建物、施設を探検する」とういうもので、ちょうど途中に最近できた「おっきい総合病院」があり「こんな新しい病院はびっくりするようなすごい設備が満載なんだろうなぁ」と想像しただけでうっとりしてしまった。でも病院内を関係ない人間がうきうきしながらはしゃいでるのはまずいんだろうなーと思い、今日のところはやめておく。するとさぽが「つっちーのとこに行こう!」と提案した。「つっちーのとこ」というのは、ぼくたちの友達「つっちーこと土田くん」らが今年はじめた「サンデーブース」という会社のことで、ここは会社兼彼等の共同の住まいでもある。まえまえから行ってみたかったのだがなかなか行く機会がなかったので、まさにこんな日、「わくわく」するのに最高である。 場所のおおよその見当はついてたのだが、予想以上に簡単に発見できた。「Sundae Booth」の看板があったからだ。 おそるおそる呼び鈴をおしてみると、中からつっちーがでてきた。快く迎え入れてくれたのでほっとして中に入ると、晴子ともときくん(どちらも芸工でしげぽと一緒だった。サンデーブースのメンバー)と三池くん(芸工でさぽと一緒でいまは院生。サンデーブースの向かいに住んでる)とかんさんの奥さん(かんさんという人が多分サンデーブースの代表で、かんさんもおくさんもどちらも芸工卒)がいた。サンデーブースは3階建てで、1階が事務所で、2、3階がみんなの生活スペースになっている。1階はちゃんとセンスのいいデザイン事務所のようになっていてなんだかうれしくなった。ほんとは今日仕事がはいっててみんな忙しかったはずなのだが、午前中お客から「奥さんが0一個間違えてたのですまないけどなかったことに」といったような内容の電話があったらしく今日の仕事はキャンセルされてしまったので、結果、比較的ヒマなときにぼくらはいったらしかった。サンデーブースの主な仕事はブライダルの写真関係全般。撮影からデザインまでひととおり出来る。みんな賢くたしかな感覚をもった気持ちのいい人ばかりなので、いちど口コミで広がったらブレイク必至だろう。 2、3時間お話したり、部屋を見せてもらったりと楽しませてもらって、そろそろ暗くなってきたので帰ることに。で、最後の方で話題にのぼった関係で古本屋に行くことになった。

目的は高野文子の処女作「絶対安全剃刀」。ブックオフにいってひととおり見るが、高野のたの字も見当たらない。岡崎京子はけっこうあったんだけども。大きいサイズのところをみていたら「ぼのぼの」があった。なぜ「ぼのぼの」に反応したかというと、ぼくが昔から大好きというのもあるんだけど、じつは今日サンデーブースに行く前に映画「ぼのぼの」を見に行こうとしてたのだ。「ぼのぼの」の世界はほんとにすごくて、原作をしってるぼくとしては、たんなるかわいいCGアニメものとして無視できないところがあるのだ。音楽ゴンチチだし。 で、まえまえからさぽにも読んでほしかったのだ。するとさぽが自分から1巻を読み始めた。そしてすぐにその「すごさ」をつかんだ。 これはゆっくり文庫で集めようということになり、でもそもそも文庫がでてるのかどうかもわからないのでとりあえず100円だし1巻だけ買ってみることに。で、文庫の存在を確かめるのと、ぼくの欲しいしりあがり寿の「ア○ス」を求めてこんどは遠藤書店へ。 「ア○ス」は「ユリイカ」で3年ぐらいまえに連載していたかなりすごいマンガで、ちょっと気狂いじみた少女が友達をさがすという内容のもの。装丁はもちろん祖父江氏。昨日しりあがりサイトで刊行を知った。 たまたま一冊だけ遠藤書店においてあり、即買い。さぽは大島弓子の「ロストハウス」の文庫を発見し、これも買い。ぼのぼのの文庫もでてるのを確認できた。ふたりとも大満足。  いや、今日は実に楽しんだ。3時間おきぐらいに違うことをしていくといいね。ちょうどいい。いつも新鮮。

2002-10-19-THU

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