No.57 チクチクギラギラしていくコツ

しかし今週は長い。先週が4日しかなかっただけにことさら長く感じる。しかもめんどくさい仕事が次々にはいってきてなかなか帰れないし。 こういうときにかぎって何故か「作品」的なものを作りたい欲求が沸いてきて、目の前にヤマほど消化しなければいけない仕事を抱えているにもかかわらず頭のなかで新作の構成を考え始めてしまう。もともと何か作るときかなり苦しんで作るタイプなので、長い休みの期間に作るときでさえ心に変なあせりを感じながら作るというのに、こんな、現実だけでいっぱいいっぱいな状況にそんなこと考え始めてしまった日には、もう脳味噌がパンクして体が震えて目眩がしてわけがわからなくなる。もうどっちも手に付かない。もちろん仕事中なんだからさっさとその製作欲を封じ込めて仕事のほうに戻んなきゃいけないんだけど、いったん頭で考え始めたことをそう簡単に無くすことは出来ないもので、しばらくは思考の一番上の階層にこびりついてはがれない。そこでとりあえずおおざっぱなストーリーの流れ、もしくは強烈な(話をひぱってってくれるような)一場面のネタ、キャラを考えつくまでがんばろうということにする。しかしそんな都合良く満足いくものがポンと出るわけもなく、またも頭の中はグルグル、そして社会的には「無駄」な時間がどんどん過ぎていくもんだからさらに焦る。なのでなんとか抜け出そうとまた考える。出ない。焦る。焦るから出ない。焦るから出ても気付けない。 無限ループ。ドゥルスタンタンスパンパン。かちゃ。 そうだ、まず仕事をしてみよう。ただでさえ今日は新規のページフォーマットをあと4ページ分考えなくちゃいけないんだった。そうだそうだ。 とやりはじめたら、最初はものすごいいきおいで「ネタはいいのか!?ネタが全然出来てないぞ!?」というちっちゃなぼくがキーボード上で暴れまくっていたんだけど、そのうち仕事の方に集中しだしてそこに楽しさを見いだしてきたせいで、さっきのちっちゃなぼくに養分が全く行かなくなってそのうちサラサラと枯れ落ちた。 これで社会的には自分に勝ったといえるのだろう・・・ しごとしごと、おかねおかね。 ア・ン・テ・イ・・・  

なんだか思うのだが、自分自身いろんな意味ででかくなっていろいろを許せてきたのか、それともたんなるいろいろに対してのあきらめなのか、そこの判断がむずかしくないかい? 多くの大人はどっかで自己肯定しなくてはと本能が働いて、「ゆるすこと」「がまんすること」は器のでかさだと思いたいんだと思う。でも本当は、足下の現実をみなくてはという正論を傘に、結局「おおきな命の流れのレベル」でみたときには「怠けてる」だけじゃないかとおもう。なんだか中学生のようなことをいっているが、中学生の青臭い机上の「大人論」とは質が違う。なにせ自分が、今まさに気づかぬうちにその化け物になりさがろうとしているかもしれないのだ。そらおそろしい。ソっとする。 つまりよーするにぼくはもうちっと「チクチクギラギラ」しているべきなんじゃないかと。無視して回避して大人ぶるのでなく、劣悪なものに対峙したら徹底的に叩きつぶしてしまうぐらいの野生が必要なのではないかと。それには常に自分の判断がつきまとうのだから、その判断が確かなものであるためにあらゆる面で自分を鍛え続けなくてはいけない。あさはかな自分勝手な判断であちこちこわしまくるのはただの××××である。 そこで、××××に成り下がらないで、正しく「チクチクギラギラ」していくには日々偏り無く、勉めて強くなろうというこころで生活しなくてはならず、そのためには不安定な生活ではいけない。不安定な生活下においては、日々の糧を得る努力のみで一日を使い切ってしまう危険が大きいからだ。芸術肌気取りの半端なプーが陥りやすい罠である。要するに安定した職を持たなくては満足行く勉強もできない。さて安定した職を継続していくためには、もちろん局面局面で対峙する劣悪な現象に「がまん」しなければならない。それはすなわち「おおきな命の流れのレベル」でみたときに「怠ける」ことであり、つねに嫌なモノから目をそむけ、運悪く対峙した劣悪な現象は無視して回避して大人ぶる必要がある。「ゆるすこと」「がまんすること」は器のでかさだと思いこめば簡単である。 一番のコツは「チクチクギラギラしないこと」である。 !? ん???  あれれ???

2002-10-25-FRI

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