No.67  紅葉のヒミツ

今日も休みだ。ミミのお薬がなくなったのでさぽをバイトに送った足で動物病院へ。待合室でキャリーボックスの蓋をあけてうんと撫でてあげてたら、めずらしくすごく落ち着いてきてちっとも泣かなくなった。緊張はしてるみたいだけど、興奮はかなりおさまった。そこにウサギを連れた親子がやってきた。お母さんと娘。ふたりはミミに気づくと遠慮しながらもミミに関心があるといった態度で接してきたので、ミミのお顔をみせてあげた。ひどいはげができたにもかかわらず、とんでもなくかわいいと褒めちぎられたもんだから、朝からすごく気分よくなっちったよ。 あちらのウサギもこれまた尋常でなくかわいかった。きれいなグレーの毛に真っ黒でまん丸のボタンみたいな目。うー、さわりたかった・・

さてER-6だ。ほんとは昨日聴きまくったんだけどその感想は今日に持ち越し。 まず一番感じたのは「高音」の切れの良さ。いや、もしかしたら「解像度」の高さで感じる「くっきりはっきり」した感じを長年の思いこみで「高音」成分と勘違いしてるのかも。 パーカッションとかが全面に出てる録音状態のいいソースを聴くとそのHi-Fiさに驚く。 低音も心配してたほど弱くなく、というかちっとも弱いことはなく、輪郭のはっきりした艶のあるベースラインのソースなんか聴くと最高。これつかってて思ったんだけど、ソースそのものの録音状態による差ってのは以外に大きいね。ポテンシャルが高い音源(最近の生楽器ものに多かった)は条件良くしてやると別物に変身するんだなー、と。 逆にバンドの形の歌モノや完全デジタルもの(音源は生音でもデータ化していじりまくったようなもの含む)はあまり変化を感じなかった。耳に衝撃的なまでのHi-Fi感てのは歪みのないクリアな生音が原音に忠実に再現されたときに感じるんだとおもう。打楽器、弦楽器、管楽器などの非電子音がほんとに心地いい。 最近のマイスパレードなんかは例の大陸テイストの弦楽器とドラムがメインなもんだから最高にはまってて気持ちよかった。tortoiseやエレクトロニカ系はいまいち。デジタルで作り上げた各音の歪みを忠実に再現されてもその音そのものに幸福感は感じないものだわ。jazzの昔の音源はリマスタリングしたものでもやっぱりいまいち。そもそもが微妙にくぐもっている感じが逆にばれたような。昔の音源のリマスタリングっていったい技術的にどういうことをやってるか詳しく知らないけれど、例えば画像データで置き換えた場合、印刷物から分解して網点が荒くて困るような原稿はいったん大きめに取りこんだものに網が馴染む程度ぎりぎりまで「ぼかし」をかけてそれを使用サイズに縮小することでシャープにし、さらに擬似的に「シャープ」をかけて輪郭をはっきりさせる。ぱっとみすっきりしてるし網も目立たないんだが、厳しく見ると実はなんとも「嫌」な感じに仕上がっている。むりやり部分的に際だたせた輪郭の不自然さや、むだにフィルタリングされた全体の「ボケ」感。リマスタリングされた音源からは、そういうような無理矢理による「嫌」な感じが多少した。ちと残念だがこればっかりはしょうがない。ある程度きれいに聴けるだけでもありがたいこった。 で、やっぱり最近録音されたものは素晴らしくクリアになったね。すごい心地いい。これから自然にエイジングされてってどう変化していくかが楽しみ。耳のほうもね。 しかしだいぶ劣ると言われるER-6がこれなんだからER-4sっていったいどれほどの忠実な音を聴かせてくれるんだろーか。どうかだれか買って聴かせてくれ。

さて現実世界。2時にさぽを迎えに行ってそのままスーパーへ買い物にいく。帰り道、護国神社の脇をとおるとなんと紅葉・落葉の美しいこと!!!! 感動してすぐに家に車をおいて買ったお菓子をもって歩いて護国神社へ。しかし急激に寒くなったなぁ。普段外にでないからわかんなかったけど太陽が照ってない日は真冬なみに寒いんだね。用心して着込んできたはずが着く前からもう冷えてきた。途中缶コーヒーを買ってあったまる。うわ、冬じゃんこれ。 さてさてさてさて気持ちよく神社到着。 なんだろこれは。 この圧倒的なすさまじい美しさは。 もうぼく一歩も動けず。 ただ唖然・・・・   べつにさ、海外旅行とかしなくてもこんな身近にこんな史上最高みたいな景色あるんだよね。実は。 周りを楽しみ尽くしてから金使えってかんじで反省しちゃうね。 ほんっとにやばいの。こんなの見たらもうなんにもいらないってぐらい圧倒的なの。 快楽物質ドピュドピュ出しまくりながらゆっくりねっちょり神社をあるく。瓦屋根につもった小さな真っ赤な葉っぱが風で6枚落ちた。ちらちらとちっちゃい赤が冗談みたいなコントラストで真っ黒のでかい神社をバックにゆっくりと舞い落ちる。 もう楽しすぎて泣きそうだ。 見てて思ったのだが、紅葉のぱきぱきした赤、オレンジ、黄色の葉っぱももちろん綺麗なんだけど、実は葉っぱが非現実的なすごい色になったことで、「幹」の深い「黒さ」がすごく綺麗に映えて見える、これこそが実は紅葉の美しさのヒミツではないかと。黒い幹が重なりあって、歩くことでそれが多重スクロールするその絵があまりにもかっこよくて、もちろん紅葉ありきのかっこよさなんだけどぼくは完全に幹に目がいってしまった。 ほんといい黒なんだもの。  屋寝付きの木で出来たベンチ?にすわりもってきたポテチとラミーを食べる。 うまい。 ああ、しあわせだ。ものっすごく寒かったけど、あまりのロケーションのすばらしさに限界までそこにいた。 いやー、護国神社は秋ですぜ。

2002-11-04-MON

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