くそ、６時半には帰ろうと思ってたのにつぎからつぎへと仕事が。今日はものすごく集中して３つ仕事をおわらせたってのに５時ぐらいからさらにふたつ、今日中ってのがきた。うんざりだ。残業前提なら残業代くれ！　ふたつのうちの片方は午前中だした２稿の直しなんだけど、直しがひどい。まるで意味のない場所替えが土台となってていろいろ腑に落ちないものばかりだったんだけど、いちばん凄まじかったのがガス警報機の３つの安心の表現の丸がみっつ並んでるところの色で、「見本どおりに赤、青、黄にしてくれ」と初校でいわれたのでそうしていたのだが、今度はその見本の色を忠実に再現してくれときた。その見本の色というのが強烈な生原色みたいな誰が見てもひどく不快な色みで、どうかんがえても周りの色調と合わないし、第一ぼくの主観抜きにしても見る人に間違いなく不快を与えるような最悪なものだったので、当然ぼくは「赤青黄」の範囲で全体の雰囲気となじんで見たひとが一番気持ちよく情報を受け取れるような色に調整していたわけさ。ところがだ、あの気狂いどもはなんの記号や慣例に惑わされてるのか知らないがあのギラギラした見るに耐えない色みにわざわざ戻せときたもんだ。指示を受けてきた上司もさすがにその気狂いっぷりにはまいったらしく、その指示まではいろいろ矛盾点や無意味な直しに食い下がったらしいのだが、もうその指示の時点で「こいつらには何言っても無駄だ」と悟り、あとは言いなりになったそうだ。正しい。そもそも自分の考えの無い人間に啓蒙なんてできるわけがない。せいぜい世の中の記号がいいほうに移るように大きな流れの牽引の一助となるしかないのだ。あいつらはそういう記号だけは無条件で吸収するのだ。もちろん消化不良のまま。

10時ぐらいにやっと帰れた。週末だってのに、くそ。　しかし！　家には先週イタリア展で買ってきた珍味の数々と評判のカリフォルニアワインが待っていた！！　さぽが今日買ってきたパンとサラダも加えられ、なんと彩りのすばらしきかな！　恒例週末ワイン祭りのはじまりだ。　こころゆくまま飲んで食って騒いで歌って、会社でみた世界の臭い部分なんて忘れた忘れた。　家が楽しけりゃそれでいいんだ。　あんなとこお金稼ぐ手段以外の何ものでもない。ぼくは「可能な限り」良質なものを作る努力をするだけ。そしてその源となるのが「家」での生活なのだ。　やった休みだ連休だ！　うれしい！　　ふと突然ビートルズが聴きたくなって５、６年ぶりにCDを数枚引っぱりだしてきた。何故かマジカルミステリーツアーを選んでかけた。　やっぱすげーな、ビートルズは。　いつまでたってもださく聴こえないってどういうことだろ？　すげーな、うまいな、きもちーな、よっぱらったな、つって飲み食いしてたが、ハローグッバイあたりでふたりとも寝てしまったらしく、起きたら４時。すでに二日酔い。すぐに寝室へ移動し正しく寝直した。もう二日酔いを体感したんだから朝になったら三日目ってことで酒が抜けてるといいな。　たのしーな。

2002-11-08-FRI