今日は伸之介に会いに、なんと福島からさぽのお父さんとお母さんとひろみつがやってきた。これから福島を出ると言う電話が４時ごろかかってきたので、大体つくのは５時半ごろかなと、ふたりミュージック昭和にキリンジの新譜を買いに出かけた。なにやら今回のアルバムはカバーやら他人に提供した曲のセルフカバーやらを集めたものらしく、その名も「オムニバス」。どうも評判は悪く、最初から聴いてる人にとってはキリンジ離れの決定打になりかねないなんていう評判を出かける前に見てしまい躊躇してしまったが、とにかく買って聴かないことにはわからない。　昭和にて購入、さっそく車で聴きながら帰る。　一曲目はなぜかクイーンのカバーでカントリーアレンジ。うた、うまいね、という感じ。おもしろくない。　で、２曲目は唯一の新曲「鋼鉄の馬」。これもカントリー系のゆるい曲。おもしろくない。　なんか音数少なくアレンジも単純で、この２曲を聴く限り明らかに「失敗」である。こんなゆるわかりやすいのをキリンジには求めていない。いやらしいほどにこねくりまわし、調やリズムなんか何がなんだかわからないようなめくるめく展開が、しかしどっしりした骨格によって高次元で消化されてる数少ない邦楽ポップスだからこそ愛していたのに、これじゃなんの存在意義もない。がっかりだ。　丁度２曲目が終わるころに家についたので、CDをもって家に帰る。残りの曲をどんより気分で聴きながら御一行を待つことにしよう。　ところが３曲目、兄が藤井隆に提供したという「代官山エレジー」がなかなか良い！作詞が松本隆というのも良い。初期キリンジ感がそこここに。　いや、この一曲だけでも救われた。とそこに御一行様到着。　着いてそうそう野菜やビールやなんやかや、いろいろありがたいものを「ものすごい量」いただいた。　我がやの貧乏ぐらしにはほんとにこの上なくありがたいものばかり。いやほんとにありがたい。

すぐに病院へむかう。病院の場所がわからいので（まして例のラビリンスである！）僕の車がさきにたつ。一度覚えればなんのことはないトラップ。ほどなく病室へついた。　部屋にはとしみつもいて、ここに佐藤家大集合である。　こりゃなんだか大変なことだ。　なにが大変ってこともないが、しかしとんでもなく大変なことだ。　せまい病室に佐藤家大集合だもん。　さらにちっちゃな新入りまでいるんだもん。　くどいようだがこりゃほんとになにか大変なことだよ。　伸之介中心に盛り上がり、写真など撮りまくり、そのうち伸之介が起きてお腹がすいて泣き出したので一行はそこをきっかけに退散。　としみつも一緒に帰る。としみつは明日から仕事に復帰のようだ。　　で、総勢６人で例の「ばんこうか」にカレーを食べに行く。時間差で店につくとすでに二つのテーブルが合わさって団体仕様になっていた。　さっそくお酒を注文。　同じ蔵の同じ銘柄の「スタンダード」「辛口」「高級米使用」を飲みくらべる。　全体的に米の香りが強い酒だった。　つまみでたのんだ「黒ハンペン」がとっても美味しくて、ハンペンが魚肉で出来てることがあらためてリアルにわかった。豆腐、シシャモ、馬刺しと全部美味しく、次にたのんだ「華麗」というお酒もかなりおいしかったなー。　あるていど飲んだところでようやくカレーに。　ぼくとひろみつは大盛りをたのんだのだが、ここの大盛りは極端に普通盛りと差があり、笑ってしまうほどでかい皿がでてくる。　しかし結構のんで食ってその後だったんだけど、カレーだと食べれちゃうもんだなー。　ただ今日のカレーいつもとくらべて若干うす味というかさらさらしていたように感じた。　さぽもそういってたな。　いやいやしかし美味しかった。ばんこうかでこんなにいろいろ食べて飲んだのは初めて。　公一さんしのぶさんどうもごちそうさまでした。

さぁ、家に帰って飲み直し。先に帰った４人で布団などを準備し、歩いて帰ってきた公一さんととしみつがビールと日本酒とつまみを買ってきた。ちいちゃいこたつを６にんで囲むのはうんと楽しい。それだけでなにか幸せだ。　２時間くらい飲んでくって、１０時半くらいからみんなあくびをしはじめたので早いけど寝ることに。　ひろみつは、ひさびさに熱い男のトークをしようぜという兄からのお誘いで、歩いてふたりでとしみつの家まで帰ってそこで寝ることに。　　公一さんがすでに準備された自分の寝床にいくと、そこにミミが気持ちよさそうに寝てた。　公一さんうんとうれしくって、逃げないようにそーっと布団に入り、しばらーくミミを愛でていた。　しのぶさんはさぽのデカパン大先生大事件をはかされ、なんだかものすごい姿になってさぽにヨガをさせられていた。　そのうち大魔人（公一さんの正体）の地響きのようないびきが大地に轟きはじめ、ぼくとさぽとしのぶさんはその音で気絶し、そのまま眠りについた・・・

2002-11-23-SAT