No.124 大晦日

ついに今年も終わりの日。ぼくらの大好きな大晦日。しかしなぜか大晦日らしくないのはなんでだろうか? 雪が少ないからか、どうも年末の匂いがしてこないのがちと残念だ。  さてさて今回の年末年始はぼくたち相当いそがしい。 ぼくとさぽの休みが一致するのが4日間だけなので、3泊分しかないわけなのだが、ぼくの実家米沢、さぽの実家福島、そして恒例行事となった米沢の友達との温泉一泊(昨年からさぽも加入)と、ちょうど3泊分の予定がしっかりとスケジューリングされているのだ。 年末に向けての忙しさに加えて寒さと暖房とでどうも本調子ではないふたりは、一気に息をとめて駆け抜けるくらいの気持ちで挑まないと、ぜったい途中で体がついていかなくなる。 気を抜いたらせっかくのハレの日々が楽しめなくなるという緊張感を、決して忘れてはいけないのだ。 なんて。

5時にさぽを迎えにいき、そのまま米沢に向かう。 ところでミミはひとりぼっちで年を越すのは初めてで、ものすごく不憫で最後まで心が痛んだが、連れていくわけにもいかないのでしょうがなく山のようにポリポリをあげて、いたるところにごちゃごちゃとした毛布の山を作り、こたつにもミミが入りやすいようにちょっとした工夫をして、で、これでもかとなでなですりすりして出てきた。 がんばれミミ。 野生の猫は外で寝るんだぞ、と、どっちかっていったら自分にいいきかせつつ。  さて、さぽを乗せて走り出したんだけどやっぱりふたりとも調子が悪い。 これでは最初ッからもたないと、コンビニにいって胃薬と栄養ドリンクを買って飲む。 ぼくは世界一「フラシーボ効果」が効く男なので、もうこれで問題ない。 飲み込んだ瞬間に絶好調である。 さぽも次第に元気になってきて、家につくころにはうるさくてもてあますほどにまで回復。 どこぞの原住民だろうか、ぼくらは? 

家につくと、じーちゃん、ばーちゃんのいる部屋にひさおっちゃん(叔父)とその子供のりゅうがいて、ふたりも今日は泊まりらしかった。 大晦日に帰ってくると、まだ「あけましておめでとう」が言えず、しかし心はすでに正月気分だもんだからなにかしら「派手な挨拶」がしたくてたまらず、非常にもどかしい思いをする。  キッチンにいくと父と母が料理の準備をしていた。 ほどなく宴がはじまる。 大晦日のごちそうってのはすっきりしていて味がいいものが多いから、弱り気味のふたりにはうってつけで、どんどん食欲がでてきて酒もすすむ。 でがけのよどんだ空気はどこ吹く風、最後まで食べて飲んでたのは結局ぼくらふたりだった。 茶の間に移り、紅白をみながらマターリとした夜を過ごし、ゆく年くる年の鐘の音にようやく年末ムードを感じてほっとする。 いやいや、体調もよくなって良かった良かった。 この調子で明日からも楽しめるといいなと、寝つきのためのドラえもんを読みながらしげぽーぽーちゃんは思うのだった。  そりではみなさま良いお年を。

2002-12-31-TUE

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