No.127 ダウン

起きたら10時30すぎ。 下におりるとみんな働いてるようでだれもいない。 もっとはやく起きたかったなーなんておもってテレビをみてるといきなり、ほんとにいきなりゆみこが現れた。 ゆみこはさぽの地元の友達。類をみない強烈なキャラの持ち主である。 来てそうそうに「たくろうの親父にお年玉をあげるんだ」といって、歩いて数分のたくろう(さぽのともだち)の家にいってしまった。 お年玉というのはゆみこが滝沢のセブンからかってきた「黒いピーカップ」のことで、クリスマスの袋にはいったその「お年玉」と呼ばれる物体は、もはや何がなんだか分からない存在になっていた。 誰もいなかったから玄関において帰ってきたといって、ゆみこは次に2階に寝てるひろみつにお年玉をあげにいくが、寝起きのひろみつに怒られて、またすぐに帰ってきた。 「こんなもの買って来なきゃ良かった・・」とは、ゆみこのはいた情緒豊かな名言である。 1時間ほど話をして、最後ぐらい家でごはんを食べないと殺されるからといってゆみこは家に帰った。 とおもったら、カーディガンと電話を忘れていき、電話も忘れたもんだから実家の電話番号をみんなで必死に調べていたところにのうのうと戻ってきた。 電話を忘れたことには気付きもしなかったらしい。 

お昼はきのうからお願いしてたそばを打ってもらって食べた。 さぽのお父さんは数年前から自分でそば打ちをしていて、そば好きのぼくとしてはたまらない。 最近はそば教室の講師もお願いされてやってるらしく、いずれはそば屋開業か!?とぼくらのあいだでウワサされている。 ひさびさの「公一そば」はうんと美味しくて、小出しに出来た分だけ順次だしてくれたもんだから、わんこそば感覚でいつまでもどこまでも食べれそうな感じだった。 腹一杯になるまでそばを食わせてもらうと、ちょうど帰らなきゃいけない時間になっていたので急いで準備する。 今日はさぽを山形におろしてまたすぐに米沢にもどらなくちゃいけない。 実は大晦日の日にゆずるから電話があって、高校時代のホッケー部で集まろうということになったのだ。 ぼくとしては実に8年ぶりの再会なんて人もいるわけで、非常に魅力的なイベントだもんだから多少無理してでも行こうとそのトンボ帰りコースを計画したのだが、ちょっとヤバイ。 お昼を食べ終わったあたりから急激に体がだるくなってきたのだ。 昨日の夕方ぐらいから、体の何ケ所かが筋肉痛みたいに痛いので、ちっと変だと思ってたんだけど、ここにきて一気に風邪っぽい痛みに変わってきた。 やばいなーと思いつつ、みなさんにお別れして帰路につく。 とりあえずは「集まり」に行くと仮定して、出発が遅くなったので高速をつかって山形まで帰る。 運転してたらどんどん体に余裕が無くなってきて、次第に熱っぽくなってきた。 ハンドルをもつ手も重だるくなってきて、いよいよまずいなぁ〜と、「行かない線」も考えはじめる。 ぼ〜っとしてきたのでとにかく運転に集中してなんとか家まで帰る。 車からおりるとすこしすっきりしたのでこりゃいけるかもなとおもったけど、集中して体の感覚を探るとけっこうとんでもないだるさが根っこにあるのがわかる。 

さて玄関につくかつかないかというあたりで、となりの家の庭からミミのすごく大きな声が聞こえてきた。 「にゃもぉぉ〜〜〜ん」。 おこっているのかうれしいのかかなしいのか、とにかくめいっぱい感情的な声。 「にゃもぉぉ〜〜〜ん」は同じテンションでどんどん近付いてきて、ようやく声の主のまっしろな姿が見えた。 ふたりしてうんとあやまって、だっこして、で、ひとまず家に荷物を運び入れて落ち着く。 すぐに缶詰めのウェッティーな餌をくれてやり、ミミも落ち着く。 ところがしばらくして、水道から水を出そうとしたらさぁ大変。 家中の水道がすっかり凍っているじゃない。 うっかり水抜きするのを忘れていたのだ。 ぼくはうんこがもれそうだったので、すぐに便所の水を流してみるが、アウト。 便器にたまった水が全然流れていかない上に、タンク内にも氷がはっていて新規供給されない。 とにかくすぐにでもうんこがでたいので、どうしようかと外にでておろおろするが、近くのコンビニまではどう考えても間に合いそうもないと判断し、稲村さん(同じ敷地内に住む大家さん)宅にかけこむ。 そわそわしながら新年のあいさつをすませ、水道が凍った旨を話し、便所を借りた。 危機一髪。 お礼をいって家にかえってさっそく解凍大作戦。何ケ所かは水がでることがわかり、そこからくんだ水でお湯を沸かし、水周りでヒーターをつけ、水道管をなるたけあっためる。 便所にたまった水をDr.中松の灯油ポンプでタライに汲み上げ、そこに沸かしたお湯をかける。 タンクのなかにもお湯をかける。 すぐに便所は復活。 しかしキッチンのガス湯沸かし器に供給される水道がいつまでたっても解凍せず、これは気温があがらないと無理だと判断、この時間からは夜になり気温が下がるだけなのでひとまず今日は諦める。 さて忙しく動いてるうちは良かったんだけど、ほっとしたらとたんにだるい。 熱はそんなにないんだけど、体中ずきずき痛みだして目眩がして、とてもこれから米沢まで運転して帰って楽しく酒を飲むなんて不可能。 残念だけど今日はあきらめるほか無い。 ゆずると実家にその旨を連絡して一安心。 今日はあとは家で安静にしてよう・・・ 

2003-01-03-FRI

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