No.134 知らぬ間に最低の殺人に加担したくはない

週末! 気持ちにゆとりができたので昼休み、久々に世界史を楽しむ。 年末にざっと大平洋戦争までみてきたので、その戦後処理あたりから再開。 興味をもって見てるその時は、ごんごん頭に入ってくるのは確かなんだけど、やはり一気に詰め込み過ぎなのか、もう第一次大戦の流れとかどういう風に終わったのかとかが怪しくなってきている。 サラエボの銃声とかいった印象的な事件や、戦争の中心の国については良く覚えているんだけど、周辺事情や人物の名前や年号は、やはり暗記するつもりがないとなかなか覚えていられないもんだなとおもった。 受験勉強のように機械的に暗記するのはちょっと嫌なんだけど、年号や名前なんかがちゃんと頭に刻み込まれれば、人の話やニュースなんかのいろんな場面で「カクテルパーティー現象」のように「聞こえてくる」機会がふえて、情報がどんどん繋がっていくのに役立つのも事実で、どうしようかと。 ひととおり20世紀の流れを終えてから、また違う角度でまとめてある個人サイトや書籍なんかを見て、またそれを終えたら他の・・・というのをくり返しつつ、合間に関係のある映画や小説や漫画なんかを見ていく方法をとれば、楽しく、偏り無く、深く、立体的に事実を捉えれるだろうし、それをくり返すことで無理に暗記なんかしなくても自然と脳に染み付くのではないかとも思うので、しばらくその方法で無理なく楽しもうとおもう。 

いろいろ過去の事実を知るにつれ、例えば北朝鮮問題のニュースを見ていても、過去に北朝鮮と国連軍(アメリカが中核)が戦った経緯や、そのとき北を中国が支援した事実、また、北の建国はスターリン政権のソ連であり、北の武器はソ連製であったことなど、「中国とロシアもまきこまないと解決は難しい」なんていうコメントにも、なにかしら意味を感じるようになってきたし、「核攻撃」を臭わせてけん制しあうこの緊張感に、ソ連vsアメリカのキューバ危機などを重ねてみてしまうし、なによりメディアが、そもそも日本が過去に犯した朝鮮侵略というとんでもない罪をあまりにも軽く見てるのでは?という疑問も幼稚ながら思うようになってきた。 拉致被害者には申し訳ないが、確かに朝鮮がいうように、日帝が犯した罪にくらべたら、拉致問題など虫けらのような問題だと盛り上がって陶酔してる様子も納得できてしまうのだ。 今までは何も知らずにただ「気持ち悪い、恐ろしい国だ」なんて思って、なんの疑いも無く自国を肯定し、メディアを信頼していたんだけど、朝鮮侵略の事実を知るにつれ、これじゃあ現在まで日本に強烈な恨みをもっていても当然じゃないか?と思うようになってきたのだ。 なんで日本(拉致のこと)もアメリカ(テロのこと)も、自分らの罪は棚に上げて、やられたことへの報復とかそういうことへの責任だけをあんなに堂々と主張できるのか? ほんとにいわれてるように「ジャイアン」そのものじゃないのだろうか?と強く思うようになってきた。  とにかく「知らない」ってことはほんとに恐ろしい。 ほんとに、ほんとに「罪」だとおもった。 はっきりいってぼくはまだ中学生レベルの世界史をなぞっているだけに過ぎず、言ってることが相当稚拙で、偏りをなくすつもりが今の段階ではただ逆に傾いているだけかもしれないけど、真実を捉えていく過程としてその段階は踏まなきゃいけないものだと思うし、そうやって揺り幅を広げていかないと見えてこないことってのが多いと信じ、その都度その都度思ったことをここに書いていく姿勢でいきます。 とにかく知れば知るほど、なにがほんとに「恐ろしい」のかが見えなくなってきて、「拠り所」なんてものは「無い」のではないかという気持ちが、あらためて強まっていくことは確かです。 悪くとられればそれまでの言葉だけれど、ほんとに結局、「自分しか信用できない」とおもうわけです。 情報の「真実」を見抜くスキルを自力で磨かないと、ゆくゆくは知らぬ間に最低の殺人に加担するはめになるとおもうわけです。 コワイヨー。

2003-01-10-FRI

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