No.144 フッ素

今日のあさ、会社の隣の席の松木さん(男)の顔がいつもとちがってて驚いた。 なぜだかうんとかわいいのだ。 うつむくとさらにかわいい。 どうしたのかと思ってまじまじ見ると、左のほっぺがうんと腫れていた。 きくと、今朝起きたらもう腫れていたそうで、今は「いたきもちいい」くらいなのだそうだ。 それでもけっこう派手に腫れてるので、こりゃほっといたらまずいだろうと、午後から予約して歯医者にいった。 

で、今日はしばらく歯の話題になったのだが、松木さんの友人で自称「歯オタク」の彼が松木さんに薦めた虫歯予防のひとつに「フッ素洗口」というのがあって、ぼくはそれがすごく気になった。 「フッ素」で洗浄するといって思いつくのは「入れ歯」でしょ。 あれって直に口でもいいのか、と。 それでうがいするだけで劇的に虫歯が減るってんなら取り入れない手はないじゃない。 ぼくだって去年から「人並みに」歯に気をつかうようになったのだ。 で、実際のところどうなんだっつってさっそくwebで調べたのだが、なんとも予想外の展開になってしまった。  そこには医薬行政の批判を続ける元東京大学医学部講師による、どうみても信憑性のあるであろう「フッ素批判」が書かれていたのだ。 なんの知識もなく、いきなり批判にあたってしまったぼくは何を信用していいのかわからず、とりあえずフッ素を学ぼうとよそへ行こうとしたのだが、彼のうったえが冒頭から非常に興味深いもんだから、まずここを読むことにした。 

そもそもフッ素使用の発端というのが、原爆製造を推進したマンハッタン計画で労働者にフッ素の害が出たときに「薄めて使用すれば無害だ」ということをアピールするためになんと「水道水」にいれたのが始まりなのだそうだ。 しかも驚いたことに、現在アメリカでは60%もの地域で「フッ素」入りの水道水を使用しているというのだ(世界でも結構多いらしい)。 飲みたくない人は蒸留水 を買わなくちゃいけない。  さて、そもそも「フッ素」ってのがなんなのかぼくはよく知らないんだけども、どうやら自然界のあらゆるところに普通に存在する、決して特別な元素ではないらしく、だまってても摂取してしまうようなものなのだそうだ。 お茶や魚に多く含まれているらしく、日本人が食物から摂取する量はアメリカの3倍程度らしい。 ただでさえ多くとっているのにこの上水道水にまでいれられてたまるかと、この先生はいっている。 で、どんな害があるかなんだけど、一番顕著で否定できない直接的な事実として、「斑状歯」が出るらしい。 斑状歯ってのはエナメル質の形成不全で歯が欠けてしまい、そこに食べ物の色素がついて茶色くなる症状だ。 フッ素人りの水を飲むと、それが胃酸と結合して「猛毒」のフッ化水素ができて、それが細胞膜を通過して血中濃度が上がるのだそうだ。それが唾液から出てきて、また胃に入り、グルグル体内を回って何倍もの毒性を発揮する。 その毒が歯についた菌を殺すから、結果虫歯を抑えるらしい。 「斑状歯」の原因もこれとおなじこと。 この害作用についてはアメリカの公衆衛生院が91年に認めたそうだ。 また、この先生が精力的に集めたウソのない(?)統計によれば、臓器がん50%増、ダウン症の子ども60%増、老人骨折25%増という結果もでていて、なんかこれだけ読んでるとものすごく恐ろしいものに思えてくるのだ。 ところが体制科学はこれを推進していて、フッ素は安全ということで、歯磨き剤にも入れ(!)、フッ素洗浄、錠剤などにもどんどん入れている。 推進派は日本の虫歯が多いという統計によって、フッ素水道水導入をもくろむが、その統計もインチキっぽいのだそうだ。 まず統計自体が古いもので、今は減っているのに加えて、「虫歯」とする基準がアメリカなんかは甘いらしく、それらをふまえて考えると日本は世界でも少ない方なのだそうだ。 しかし学校の水道は、教育委員会の判断だけで入れられる恐れがあるので、これがおそろしい。

こわいこわいと、ここだけみて完全にフッ素否定派になってしまったぼくは、他ではどう扱われてるのかも知らなきゃいけないと、歯科医のサイトを見てみたところ、なんか大抵の歯科医は全然普通に紹介してるのね。 「虫歯予防のためのフッ素利用!」とかいって。 どうなってんだ?? やはり日本でも体制科学として肯定的に根付いているものなのだろうか??  しかししっかり「有害物質」として否定している歯科医も中にはいて、そういった歯科医のサイトには公で「否定」するに足る「ソース」へのリンクがしっかり張ってあるし、自らの考えもしっかり述べている。  推進派と否定派を比較したとき、どうも圧倒的に否定派の方が「誠実」に問題と向き合ってるな、というのが今のところのぼくの感想。 しかしながらどうもこの問題は根深い上に不確かなことが多くて、声高らかに「フッ素反対!!!」ともいえないようだ。 今回ちょろっと調べたことで完全に興味をもってしまったから、これから折に触れ調べていこうと思います。 いや、予想外に長く書いちゃった。 

*補足
その後いろいろ見てみたところ、どうもさらに分からなくなってきちゃいました。 上では「大抵の歯科医は安易に肯定している」ようなことを書いたけど、結果的に「肯定してる歯科医が多い」てのはあってるんだけども根本的にニュアンスが違ってて、どうも肯定的に治療に取り入れてる歯科医の方がしっかりと医学のことを考えてる「まとも」な人のような空気を感じ始めました。 というのも、フッ素が一般的に認知されて虫歯が劇的に減るとして、一番困るのは歯科医だからです。 そんな簡単に予防できちゃったら、彼らおまんまのくいあげです。 だから歯科医は自分たちを守るためにもなるたけマイナス要素をあげて反対していかなきゃいけない。 というのが一般的な見方らしいのです。 ところが現状はそうでもなく、大抵の歯科医は「水道水にいれちゃうってのはまずいが正しい使用法で治療に取り入れる分には賛成だ」という賛成意識をもっていて、逆に目くじら立てて反対してる人の方が少ないみたいなのです。 これは意外。 その存在自体がパラドックス(病人がいなけりゃ金にならないのに病人がいなくなることを願う立場にあるという自己矛盾)な医者が、自らの首を絞めるような特効薬(的存在)を認めるとは。 ほんとうにその「善行」を信頼していいのか、はたまたさらにその裏になにか巨大な黒いものがあるのか・・・・・   結局「フッ素(正確には弗化物)洗口」が良いのか悪いのかは判断できず。 つーか、そもそも良いとか悪いとかそういうことじゃないような気さえしてきた。 「全く同じ現象」でも見方によって真逆の性質になることってよくあるじゃない? それの典型的事例なのではなかろーか。と。 ま、それいったらすべてのことに対してミもフタもなくなっちゃうんだけどね・・・   ただ、水道水にいれるのはまずいっていう意見は、推進派・反対派ともに好感のもてる論調の方々は同じ意見でした。

2003-01-20-MON

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