No.153 雪かき三昧

しかしひどい雪だ。 2年前の記録的な大雪を思い出させる降りっぷり。 無印でさぽをひろって家に帰るが、駐車場が見渡すかぎり大雪原!! 大げさでなく、白い壁につっこむような感じである。 予想はしていたのですぐさま「雪国の男仕様」に着替え、気持ちも切り替え、今年最大級の雪かき大作戦が始まった。 まずは道路から自分の定位置までの道をつけないことにははじまらない。ぼくの場所は不幸にも奥から2番目なもんだから、その道のりの長いこと… おまけにダンプとスコップの間みたいな中途半端なやつしか道具をもっていないので、「道付け」にはうんと苦労する。 ちゃんとしたダンプ買わないとダメだな、今年は。 で、水分をすった重い雪をちょっとずつ掘り進める。 掘り進めるのはいいんだけどその雪を捨てる場所がないもんだから困ってしまう。 米沢だと雪が例年多いもんだから「消雪溝?」なる雪を捨てるためのちょっと大きめの側溝があって、そこに投げればほのかに流れる水によってある程度の雪は消えてくれるんだけど、ここ緑町にはそんなもなはない。 すでに道の脇に積まれた雪の山はすごい高さに達してて、これ以上は無理。雪崩臨界点。 だのでもうしょうがないので、全体に平均的にばらまくように掘り進める。 とにかくこの「ライン」があればみんな助かるのは事実。 自分の駐車スペースにちいとばかしばらまかれた分の雪ぐらいは自分らでなんとかしてくれ。 ぼくは出エジプトのモーゼにでもなった気分でひたすら掘り進め、30分後には真っ白な大海原にきれいな一本の裂け目ができた。 

さて次は駐車スペースを掘り出さなくては。 冷静に考えてしまうと気が遠くなるので、意識的に「異常な興奮状態」を持続させなくちゃいけない(東北人には「マリファナ合法」とかにしてくれてもいいんじゃない!?)。 ぼくのほかにふたりの親子も自分らの駐車スペースを掘り出していたのが、なんとなく支えになってがんばれた。 ひとりだと「かれこれ40分も堀続けてるな…」なんて考えて、大前提として疲れて帰ってきてることとか、ほってもほってもどんどん降り続ける雪によって思い知らされる不毛さとか、いろんなへこたれ材料に負けそうになるのだが、「あの親子がいるうちはぼくもやろう」という相対的な目標ポイントを設定することで、時間とか痛みとかいろいろ忘れて無心で業務に没頭できた。 マラソンで前の人にひたすらついてく「楽さ」みたいな。  おかげで気づけば道路から駐車スペースまで、「さあはいれ!」とでもいわんばかりの冗談みたいな「道」ができていた。  しかし悲惨なのはここ3日間ぐらい何も除雪行為が成されず放置されてある車。 用がなかったから放っといたのか、雪かき人員がいなくてどうしようもなくあきらめたのか、とにかく「どうすんだろ、これ?」という有様。 駐車場だからかろうじて「車かな?」とわかるものの、そのへんにあったらただの「雪山」である。 ちびっこがこれ見つけたら「かまくらにいい!」つって横っ腹にスコップ突き刺すんじゃないかしら? てぐらい「雪山」。  まぁ、ひとのことは構ってられない。 自分の「道」を確保するだけで生活時間いっぱいいっぱいだ。  あぁ、明日の朝もまたこんな重労働をするのか…  しかも会社の雪かきで7時半までいかなきゃだ…   トホ…  

2003-01-29-WED

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送