No.156 世界オタク化

おわった、おわった。 やっと今週も週末。 今朝はほんとは工場で全体朝礼だったんだけど、今日中に26ページの「庄内米のできるまで」みたいな内容の小学生用社会科副読本を一人でつくんなきゃいけなくて、時間がもったいないからと直接ひとりで本社に出社。 おかげで集中して仕事ができて、夕方には無事完成。 何人かで切って貼っての「製本」作業を分担して合計4部製本。 普段はひたすら自分のパソコンにむかって製作しっぱなしなので、あんまり他の人との交流がないのだけど、こういうときは学生のごとくわきあいあいとした雰囲気の中での作業となり、うんと楽しい。やってること「頭使わない工作」だし。 ところで今年の(今年度の)新入社員の人たちは、実に気持ちのいい賢いひとばかりで、接しててほんとに楽しい。 微妙なリアクションとかがいちいちかなり的を射てて、どうしてこんなに勘のいい人たちが一気に集中したんだろうと実に不思議だ。 ところがなんとさぽのバイト先でも同じく勘のいい気持ちのいい人たちがやたらと多いらしく、これはもしや世間一般的にそういう傾向にあるのではないか?とふたりして感じている。 若い世代がどうも賢い、と。 まあ情報獲得の環境がどんどんよくなってくから当然といえば当然なんだけど、それにしても素敵な傾向だ。 なんというか、みんな心に余裕があって、嘘っぽくなく、人に依存しないで、精神的に自活できてるのだ。 この雰囲気って同世代だと「100人にひとり」ぐらいしかもってない(故に気のおけない友達をみつけるのが大変!)モノなんだけど、なんか1980年生まれあたりの人たちから急に「4人にひとり」ぐらいになってるような気がする。 ま、自分らのまわりだけ見ていってるからテキトーなんだけど。 でもほんとに多いのさ、最近、気持ち悪くない人が。 

さぽがazの壁にはってあった「経済新聞」らしきもので見た情報に寄ると、近年「女性のオタク化」が進んでて、業界的に大変なのだそうだ。 要するに、みんなマスコミの情報にあんまり流されなくなってきてて、それぞれ個々が価値観を見い出し、楽しむ術を覚え、「流行」という操作の効力が急激に薄れてきたということだろう。 流行=「ファッション」の主たる消費者であった女性さえそうなってきては、そりゃ「売る側」としては大変である。 しかも周辺の空気をひっぱっていくひとってのは、常に賢く、アンテナも敏感であるから、おそらく女性のオタク化もそういう人らの傾向が先駆けとなっていて、つまりステレオタイプな「オシャレ」こそ最強にかっこわるいという価値観がそろそろ底辺まで根付くのではないかという、そういう決定的な「消費」におけるパラダイムシフトの時期にさしかかっているのではというマクロな視点での危惧もあるだろう。 こりゃ社会構造ひっくりかえっちまうぞ、と。 おそらくこの流れがほんとうならば、「大企業」という存在はとてもじゃないが存続できないんじゃないだろか? そこに勤めたい人間もいなければ、「大企業でなければなし得ないサービス」への需要も減るんだから。 「少数精鋭のホンモノ零細企業」を勘のいい消費者が賢く使い分ける。 そういう世の中が遂にやってくるのではないだろうか? 自分で決定できない人間はほんとに「何をすればいいのかわからない」という時代が。 もちろんそうなったら揺り返しで「フールプルーフ(ばかでもつかえる工夫みたいな意)」化が進み、すきま産業的な気持ち悪い「ライフスタイル案内人」みたいな企業がでてくるんだろうけどね。 世の常。

2003-02-01-SAT

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