No.162 松子と10分

やった!連休だ!ついについに! 長かった〜、この3週間。 いやだった〜。 なんという開放感だろう。 もう午後からは仕事しててもにやついてしまってだめ。 放つ屁もだらしないだらしない。 しかも夕方さぽから電話で、なんと今日はぼくの大好物の「生春巻き」をつくってくれるというじゃない! いっきに幸福のインフレである。 日本のデフレ傾向もなんのそのである。 すぐさま帰りたいところだが、定時の休憩に読み始めたチボーがあんまりにも面白すぎて、なかなかやめれない。 ものすごくテンションの高い場面がつづくもんで、一息で読んでしまいたいもんだから、もう帰れるのに残って読みふける。 しかし週末(しかも久々の連休前!)だもんでいつもは11時くらいまで残ってる女の子らまでわらわら帰り始めちゃって、ぼくは最後のひとりになったら何をどうすればいいか分からないもんだから、あわてて帰る。 いいとこなのに! かれこれ1ヶ月ははいりっぱなしのHIMのニューフィーチャーズを爆音でかけ、でろでろとしたシンコペーションの嵐に身をまかせ、ノリノリで帰宅。 いや、ちがった。 さぽに酒を買ってくるよう頼まれたんで、川沿いモンマートへ。 と、モンマートの入り口ににゃんにゃんがぽつり。 ピンクの首輪で胸の辺りがピンクにただれた白黒。 ちいさい、多分女の子。 弱ってるのかひもじいのか、根っからなつこいのか、ぼくがしゃがむとつってけつってけうれしそうにやってきてすりすり。 きゃわいい!! しゃがんだぼくのおまたの谷間にどんどん入りこもうとするもんだから、ぼくはそこはいけんよベイビと説得。 しばらくはじめましてのなぜなぜをさせていただき、で、それではそろそろと店にはいろうとすると、ここぞとばかりにドアの隙間をねらう。 ここでいれてしまってはレジのバイトが「うれしいアクシデント」で浮かれて気持ちの悪い顔になってしまうといけないので、ぼくは悪いけど入れんよと足でガードしながら気をつけての入店。 ちゃちゃちゃと酒を買い、また気をつけてドアを通過。 ついてきてはいけんよと言い聞かせ、車に向かうが案の定足下にまとわりつく。 かなりきゃわいいのでうっかり連れ帰りそうになるがそこは我慢。 うちには猫嫌いのお嬢が一匹。 隙あらば乗り移ろうというあつかましい霊が一匹。 とても無理。 急いで車に乗り込み、エンジンをかけると、さっきまでその辺にいたベイビがいない。 まさか車にまとわりついてやしないかと心配になるが、まさかこの轟音の真下にとどまる猫はいないだろうと、それでも心配なのでそろりそろりと動き出す。 で、帰宅。 運転中、タイヤに巻き込んでいやしないかかなり不安だったが帰ってから点検したところなにもなし。 エンジンかけた時点でどっかに逃げてったんだな、きっと。 

家にかえるとさぽが春巻きつくりに悪戦苦闘。 なんでも皮が薄すぎるらしく、すぐやぶれてむかつくらしい。 ぼくはそのすきに中途半端だったチボリング再開。 が、どうも最初2巻中に大きな一区切りがあるだろうとふんでいたイベントが思ったより長引くと分かり、これは3巻頭に食い込むなと読めたので、そう一気にあせって読むこともないと思い、ゆったり食事をまつことに。 待つこと(最初「松子と」と変換されたぞ!!)10分。 待望の生春巻大先生のご登場である! 美しい。 2本飛び出たニラがプロっぽい。 何故かカキフライまで用意されていてびっくり。 で、ぼくはビール、さぽはジーマで乾杯。 ああ、ほんとになんという開放感、幸福感だろうか。 ビールのうまいこと。 で、生春巻き。 最高。 ほんっっっっとに好きなんさ。 これ。 最初シーロムってタイ料理屋でくってはまって何年か前にさぽが家でも作れると作ってくれたんだけど、はっきりいって家のやつのほうがうまい。 海老ぷりっぷりだし春巻き自体でっかいし。 タレも好みですっぱくできるし。 ほんとにオールシーズンうまい。 で、合間にカキフライ食べると、あっさり→こってり→あっさり→こってりのバランスが良く、食が進む進む。 ただでさえ好物なのに、なおさらうまい。  うんっと満足して、ごちそうさまして、まだ夜も長いもんだから安心してチボリング。 BGMは、今日、会社の金山さんという、寡黙なビオラ奏者の同じデザインの彼から借りてきたドビュッシーのプレリュードvol.1。 数日前、ポストロック/ジャズ関係のスレを立てたところ有意義なディベートがあり、そっから、とにかくカテゴリーはいいから気持ちのいい音をってことでコルトレーンからライヒまで名があがって、そのなかでドビュッシーの「沈める寺」てのを薦めるひとがあった。 ドビュッシーはちっときになってたところで、しかも「沈める寺」という曲名に心を撃ち抜かれちまったぼくは、さっそくクラシックといえば金山さん、と、お願いして今日借りたのだった。 仕事中ずっと聴いてたんだけど、すばらしい!! とんでもなくかっこいい。 もっとはやく手をつけとくべきだったよ、もったいない。 しっかりMP3化し、これはさぽにもと家に借りていき、そうして流したわけ。 もともとピアノ曲が好きなさぽはおおいに気に入り、ふたりして一気にドビュッシーファンに。 「沈める寺」もかなり良かったが、「アナカプリの丘」「とだえたセレナード」「パックの踊り」「ミンストレル」がものすげくかっけかった。 十分2003年に通じるセンスだよ、このお方の曲は。 すごい!  そして連休だ!

2003-02-07-FRI

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