No.164 冨田キリンジ

まったりしすぎてだるい。 何も予定をたてず、家で好きなことを次々にやってったんだけど、逆に心が乱れてきたよ。 やっぱり「柱となる予定」をなにかしら準備しておくべきだったとちょっと後悔しつつ、なにげなくBBSをチェック。 すると「さだでん」から「冨田ラボ」なる冨田恵一名義のアルバムの情報が書かれているじゃない! これは意外。 最近ぼくら、じわじわとキリンジ離れが進行しててこの辺の情報をまったく気にしていなかったもんだから、これはありがたい不意打ち。 そもそもキリンジ離れの要因となっているのが最近のキリンジの「セルフプロデュース」による「音」のかっこわるさなだけに、全盛期の音づくりに多大な影を落とし込んでいるプロデューサー「冨田」のアルバムとなれば気にならないわけがない。 さっそくwebで全曲試聴。 いい!!! まさに、まさに初期キリンジの音づくりそのもの! そのAORノリが、今現在のぼくの好みなのかどうなのかはぼく自身よくわかんないんだけども、とにかくここんとこ裏切られ続けたぼくにとって「この」音づくりはたまらなくうれしいのであります。 大好きだった時分のキリンジの音の「象徴」に、パブロフの犬状態なのであります。 一般的にキリンジ好きの間では、「兄作詞・作曲、冨田編曲、弟歌」って組み合わせこそ最強パターンとされており、それはまさにぼくの好みでもあり、なんとこのアルバムにはその組み合わせに限りなく近いパターン(作曲も冨田だが)の新曲がはいっているのであります! しかもインスト曲もゴロゴロはいっております! 全体的に「変態性」に欠け、多少青臭い匂い(街っぽいかっこよさ)があるものの、これはぼく的に買うしかないのです。 むずむずと、いてもたってもいられなくなったところに、ちょうどさぽからお迎えコール。 さぽにもその旨伝え、ひろった足でミュージック昭和へ。

ところがどこを探しても見あたらない。 発売日は過ぎている筈なんだけど、置いてないのだ。 「と」のところにもなければ、新譜のとこにもなく、キリンジ周辺にもない。 3回ずつチェックするが、やはりない。 ち。 仕方ないので今日はあきらめ、ふたりしていろいろ物色して帰る。 帰ってからもしばらくその辺の情報を探っていると、どうやら最近キリンジは「ワーナー」から「東芝EMI」に移籍したらしいことを知る。 しかも移籍後第一弾の3月にでるEP盤は、冨田プロデュースなのだという! これは期待大である。 リスナーの不満は相当前から常識的に表にでているし、しかも移籍後の「変化」をレーベル側でもだそうとするはず。そこにきて冨田。 これはどう考えても一番好きだった当時の「あの音」を期待していいんじゃないかと。 あの胡散臭い文学的な変態性、理屈っぽさ、エログロ、牧歌的な風景、ノスタルジー、ビートニク、なにゃかんや。 あぁ、まちどおしい。 ひさびさのキリンジ熱。

2003-02-09-SUN

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