No.181 そして寝る前にいろいろ考えちったよ

寝た寝た。 随分寝た。 起きるとすでに10時半。 が、まだ全員眠る気満々で、誰一人びくともしない。 30分くらいだらりと布団で過ごし、ひとり起きると全員ぞろぞろ起き出した。 我が家はその気になれば10人くらい泊まれるので、ちょっとした「合宿の朝気分」を味わえて楽しい。 ぼくは大人数がこうやって寝ぼけている感じがすごく好きだ。 こういうシチュエーションって楽しい思い出しかないもん。 修学旅行、部活の遠征、学生時代の夏旅行、小さいときの家族旅行・・・ 胸にきゅんきゅんくる楽しい感じ、「異常」な環境による高揚、刹那の寂しさなんかがリアルに蘇る。 今このときももちろん楽しいが、そういう過去の感覚が加味されて、なんともいえない強烈な幸福感に包まれる。 ああ…とっても幸せだ。 カレーを薄めてみんなで分けて朝ご飯。 ほんとはこの20倍美味しかったのに、薄くなったのを食べられたことが非常に不本意。 こんなもんじゃないぞと。 カレーといえば、焼いた餅をあつあつのカレーで食べるととんでもなくうまい! 最近2日目のカレーは決まってこの食べ方で楽しむ。 ほんっとに合うのよ。 焼き色のついた香ばしい餅と2日目のこってりしたカレーって。 うっかりするとライスに戻れなくなっちゃうくらい。 

お昼過ぎ、かずとゆきえは歩いて街の方へ、ぼくら3人はひろみつのパソコンの購入手続のため芸工大へ。 だのでふたりとは玄関先でバイバイ。 今度はぼくらがかずのアパートin東京に泊めてもらう約束をして別れる。 またね。  さぁ、芸工。 学食の2階に設けられた会場には、浮かない顔したおっちゃんらが3〜4人座っていた。 実際にパソコンやPHSも置いてあり、まず昨日決めたブツを確かめる。 なんだ、バイオなんだ。 昨日のチラシでぼくは型番しか見てなかったので、バイオという耳慣れた「商品名」のモノだったことが意外だった。 だからといってなんだってこともないんだけど・・ そもそもパソコン関係に明るくないぼくは、「なに」が「どういう」位置づけかとかいった生っぽい感覚がなく、「バイオ」をみたら「バイオか」ぐらいにしか感じない。 で、さっそく購入の手続きをひろみつがはじめる。 ぼくとさぽは脇からちゃちゃをいれる係。 浮かない顔のNTTのおっちゃんは、本来接続オペレータなのだが無理いってかり出されてるらしく、何がなんだかよく分かっておらず、かといって分かったフリをする気もないその正直なやる気の無さに、さいしょっから好感がもてた。 こういう人大好きだ。 で、いざ手続きはじまっちゃえばぼくは何にもすることがなく暇になり、そこでここぞとばかりに登場したのがSP。 買って早々こんなに自然な流れで無理なく使えることに至上の喜びをおぼえつつ、ぼくはロビーでメトロイド。 お父さんがタバコっつってどっかに引っ込む感覚。 で、首尾良く(でもなかったらしいが)手続は完了(もしてないらしいが…)。 お次はひろみつの用事でとしみつ宅。 としみつは日曜は休みではないので、家にはじゅんこと伸之助。 ぼくははじめ車でまってるつもりをしてたんだけど、ひろみつが「伸之助がやばいからすぐにこい」と呼びに来た。 で、いってみると、ほんとにやばい! かわいすぎる!! 今までみたどの時よりもご機嫌で、もう言葉にならないほどかわいい!!! ぼくは辛抱たまらず仰向けの伸之助の上に馬乗りになり、自分の人差し指を小さい手に握らせ(なかなかぎゅっとにぎる)、いろいろおしゃべりをした。 いろいろおしゃべりをしているうちに、ぼくがしゃべったことを繰り返して発音するようになってきて、句点2つぐらい入るけっこう長いセンテンスを完全にマネできたときには、全員ぶったまげた。 なんだこの子は!!?  時間が押してたので10分ほど遊んで泣く泣く帰る。 お次はおそい昼食。

ほんとは「ボーノ」のピザを食べたかったんだけど、残念ながら閉まっていて、仕方ないのでこないだいったばかりの「花の種」へ。 どうも最近ピザが好きで、今日もうんと美味しくいただけた。 しょっぱいのを食べたら今度は甘いのが食べたくなるのが常。 すぐさま家に戻り、昨日かずとゆきえからおみやげでもらった「イチゴ大福」と「抹茶大福」でもってお茶にする。 はぁ、うまい・・・  で、ティータイムも終わるとさぽとひろが同じ顔でうとうとしはじめ、そのうち眠ってしまった。 ぼくはそのすきに日記を書いてしまう。  ひろ、さぽの順で目覚め、時間がきたので霞城セントラルにむかう。 ひろの新幹線の時間にあわせてきたので、ひろはすぐに駅にいく。 ここでばいばい。 で、ぼくらは何をしにきたかっていうと、「戦場のピアニスト」を観にきたのだった。 先週からレイトで観ようと決めており、ついに決行。 小腹がすいたので、角煮チャーシューまんやらグミやら買い込んで、時間まで館外で時間つぶしをしていると、なんと映画館の通路の方から「やっちん(BBSをみてくれてる人にはご存じ)」が旦那と登場。 ぼくはリアルでは初対面。 BBSでのやりとりが先にありきだったので、なんとも不思議な感じ。 なんとふたりも同じ映画を観にきてて、席も2列前。 すごい偶然。 おしゃべりしてるうちに時間がきたので映画館に移動。 で、「あの音」とともに暗くなって、至福の時がはじまった・・・

感想。 3時間、一瞬も(ほんとに一瞬も!)だれなかった。 ず〜〜〜〜〜っと、すごいテンションがつづく。 しばしばシュピルマンの緊張感が、完全に自分に重なった。 いままでもいろんな作品で大戦中のユダヤ人を扱ったものを見てきたが、こんなに淡々と、生々しく「現実」を表現できたものはなかった。 すごくつらい。 ほんとにつらい。 とても胃がいたくなった。 こんなことが実際にあったのかと思うと、まともではいられない。 もし、自分がこの時代に、ユダヤ人としてドイツやポーランドに住んでいたら・・・ ちょっと想像しようとしただけで脱糞しそうだ。 吐きそうだ。 泣きそうだ。 ありえない。 「このぼく」には恐ろしすぎてなにも考えられない。 「そこにいるぼく」を仮定すらできない。 仮定すらできず、脱糞だ。嘔吐だ。すすり泣きだ。  戦争だ、戦争だと、いつしか軽々しく口にできている自分に時折嫌気がさす人こそ、ほんと、観た方がいいと思う。 実感のある恐ろしさを、疑似であれ体験しないと、言葉だけの「記号」に成り下がってしまうよ。 「戦争」だよ?  やだやだやだやだいやだいやだ!! ばか!! ちんぽ!!!

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