No.240 大麻

やばい。 大麻だ。 完全に大麻だ。 ぼくがいつも感じる世の中の矛盾や社会の間違いの秘密を握るのは、どうやら大麻に他ならないようだ。  というのは、例の水の本で大麻の話題が取り上げられていて、その内容が、無知なぼくたちには相当に衝撃的、革命的なもので、その内容が本当だとしたら、ぼくたちが望む日本、そして世界のためには、大麻の復権こそが重要な鍵だと強く感じ、で、鵜呑みはまずいとざっと調べた結果、期待以上の情報を得ることになったのだ。

まず、大麻とは何なのか、そしてなぜ、アメリカや日本では大麻を扱うことが犯罪とされているかについて書かなきゃいけない。 そもそも、「大麻(たいま)」とは「麻薬」ではない。 「麻薬の定義」ってのがそもそも曖昧なんだけど、ちょっとそれはおいといて、「麻薬」には「麻薬取締法」という法律が適用されて、「大麻」はそれには含まれていない。 これだけみても、まず法的に「大麻」は「麻薬」として扱われていない。 じゃあ「大麻」はどうして捕まるかっていうと、「大麻取締法」ってのが別にある。 これは、「大麻取り扱い免許」ってのを持っていない人が「大麻を扱った」ときに適用される法律で、所持しただけで懲役5年以下という重罪が科せられる。 これは誘拐罪といった悪質な犯罪と並ぶほどの重罪である。 さて、「麻薬」の定義だけども、普通は身体的依存、禁断症状、それから誘発される犯罪。 そういうものが強いものを「麻薬」と呼ぶわけだが、「大麻」にはそもそも「禁断症状」がない。 依存症も、アルコールやニコチンとくらべてかなり低いのだ。 よく裁判であげられる「向精神作用」については、精神異常や幻覚があるといわれるが、実際具体的にどんな精神異常があるのかといえば、「時間感覚がゆったりする(つまりリラックスする)」のと、「味覚・聴覚・視覚が敏感になる(つまりよくなる)」ぐらいなのだそうだ。 さらに、いわれている「幻覚作用」はいっさい無いらしく、感じたとしたらそれは一般的にいわれている情報の暗示に依るものでしかないらしい。  一体これのどこが「犯罪」なのか?? どういう観点からみると「反社会的な害」を見いだせるのか。 おそらく無理にあげつらったとしても、それは全てアルコールにもいえることでしかなく、しかもアルコールのほうが全てにおいて、比較にならないほど強いのだ。 フランス国立保健医療研究所の近年の調査によると、身体への毒性という点でも、ヘロイン、コカイン、アルコールが1番危険なグループ、続いてニコチンが2番目に危険なグループ、で、大麻はというと、3番目の最も危険度の小さいグループなのだそうだ。 危険でないどころか、第2次大戦以前は当たり前のように「喘息」の薬として「大麻煙草」を吸っていたぐらいなのだ。 大麻の葉や花穂は、副作用が少ない喘息の薬、痛み止め、不眠症の薬として、何千年も前から、中国、アラブ、インド、アフリカ、そして日本で使われてきたのだそうだ。 当局もこういった事実はもちろん理解しており、なんと「大麻取締法」という法律は、明確な「目的規定」をもたない法律らしいのだ。 目的規定がない法律なんてのは、そもそも存在理由がない。 こういう実質的権威を感じない「法」が存在することは、信頼を失い、法治主義の基盤をゆるがすことになる恐れすらあるのだ。 

じゃあ、なぜ、こんな馬鹿くさい法律ができたのか。   またしてもジャイアン国家アメリカである。   もともと日本は「麻」とかなり深いつきあいをしてきた民族で、縄文土器の縄目は麻であるとされるし、種からとれる油は灯油として利用されていたといわれ、繊維からは服が作られ、薬にもなり、生育のスピードも速く、と、大麻はまさに奇跡的な植物、大自然の太陽エネルギーの具体化として、神道では天照大神の御印として祀られ、罪・汚れを払う神聖なものとされ、第2次大戦以前は栽培を奨励してさえいたのだ。 まさに日本人のアイデンティティそのもののような存在だったわけだ。 ところが、敗戦後、アメリカとしてはそんな強力なアイデンティティは洗脳に邪魔なだけでなく、その後展開するアメリカ型の産業(石油化学工業、木材パルプ資本)にとっての驚異でもあり、それゆえ人為的な操作によって「犯罪」の対象物に仕立て上げたのだ。 「聖なるもの」に「犯罪」の汚名がきせられた。 これは、日本人の魂を根底から否定することであり、実質的にも、産業利用や医療利用の妨げになった。 アメリカ自身も建国当初は栽培を奨励していたんだけど、工業のシフト、また、禁酒法がなくなり、職にあぶれた取締官の次の働き口として、タイミングがよかったんだろう。 大麻から出来る紙はホントに良質なうえ、栽培回転も早いから、木材パルプ資本にとってはほんとに驚異だったらしい。 で、日本古来の文化を根っこから否定され、戦後教育、復興という時代を生き、「生活」ということが「他者との競争」「物質の確保」であると洗脳されたぼくらやぼくらの親の世代は、アメリカ的資本主義教に心も生活も支配され、大麻と共に生き、大自然のおかげで生かされているんだという日本人本来の魂を忘れてしまったのだ。 いや、忘れきれないから、脈々と続く「血」が本来の生き方を知っているからこそ、ぼくらは日々の生活にとてつもない不自然さを感ぜずにはいられず、こうしてぼくは、毎日死ぬ思いで生きているのだろう。 日々感じるこの絶望感は、この民族にとって、全く受け入れがたい生き方を強いられていたからに他ならないのだ。 なんてこった・・

以上が現時点でぼくが知りうる「大麻の実体」なのだけど、特筆すべきはそのとんでもない「有用性」である。 まずすごいのが、茎や葉を発酵させることで、燃料(エタノール、メタンガス)が生成され、石油や原子力に変わるエネルギーに成り得るらしいのだ! 一昨年夏、大麻を燃料としたメルセデスでアメリカを縦断するっていうヘンプカー のキャンペーンがあったんだけど、例の同時多発テロが起こり、全く注目されないという皮肉な結果に終わったらしい。 大麻に限らず、植物から、また、廃食用油なんかからカンタンにディーゼル燃料をつくることができるらしく、しかも従来のディーゼルエンジンにそのまま使えるというのだ。 すごい! ディーゼルは高公害として有名だけど、植物油を燃料にした場合、その公害性が著しく低下するらしく、実際にヨーロッパでは『バイオディーゼル』として実用している地域も存在するのだそうだ。  次に、さっきもいってた「紙」。 麻の茎に含まれるセルロースを原料とすることで、有機塩素による漂白を必要としない、環境上安全な紙が生産でき、森林を守ることができるのだそうだ。 また、生育期間が木に比べてかなり早いから、原料供給が永続的に可能で、無駄な森林伐採をする必要がなくなるのだ。 さらにセルロースからは、自然に土に分解するプラスチックも生産できるのだ。 石油原料のものは、土に分解しないうえに、焼くとダイオキシンを含む有毒ガスをだす可能性があるので、深刻な環境問題になっているが、これを解決できる。 また、麻の種は栄養食品としても非常にすぐれていて、消化吸収に優れた良質なタンパク源、さらに8種類の必須脂肪酸すべてが含まれているのだそうだ。

燃料ができ、紙ができ、プラスチックができ、布ができ、医療に役立ち、栄養価も高く、成長がはやい、スーパーハーブ。 まさに太陽エネルギーの具体化。 限りある石油エネルギーに頼っている現在、これからの本当の意味での「自給自足」に不可欠な、聖なる植物。 これはどう考えても、無意味に犯罪の対象物なんかにしておいていいはずがない。 是が非でもどんどん栽培を奨励していかなきゃいけない。 そうすることで、農業は活性化し、熱帯林の伐採がなくなり、空気は浄化され、温暖化対策にもなる。  一体何が原因でいつまでもこんなにも有用な資源が全面的に活用されないのか??  間には複雑な因果関係がすでに出来上がってしまっているだろうけど、もとをただせば「少数のばか者の私利私欲」に他ならない。 と思う。 全部そうだ。 戦争だってそうだ。 いいかげんこの構図を打破できないものか・・  大麻の正しい理解は、世界中のさまざまながんばりやさんの活動によって、ここ10年くらいでかなり一般に広まりつつあるらしく、とても喜ばしいことだと思う。 ぼくもおかげでここに書いたことぐらいは知ることができて、ほんとに良かったと思う。 いかんせんマスコミがその速度についていけてない感じらしく、真実をつたえて良き方向に改革するどころか、無知のためにさらなる誤解を招くことも多いらしい。 まだまだでかい流れの誤解には到底太刀打ちできない感はあるが、しかし、大麻復権のためにがんばっている弁護士さんがこんないいことをいっていた。 「大麻取締法」には大きな意味がある。 それは、こんな馬鹿げた法によって自由にならなかったために、みんながこんなに真剣に大麻について考えることができたことであり、それは、来るべき、自然環境を破壊しない、自然との正しい共存の時代のための、重大なステップであると。  とても前向きだ。  ぼくも、理想的な自給自足の社会を夢見つつ、できうる限り大麻復権活動に貢献していこうぞ! よみがえれ、日本人の魂! くたばれアメリカ資本主義社会! 東洋医学万歳! 猫はほんとにかわいい! 

2003-04-16-WED

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