No.252 こまった・・

ついにきてしまった・・  席替えの日が・・ ぼくはいままで部屋の角を背にした、ものすごく落ち着ける場所で仕事をしていて、それはたいそう気に入っていた。 というよりも、そこでしか仕事なんかできないというくらいだった。 きめられた文字をうつとか、データをまとめるとか、赤字を直すとか、トレースするなんて仕事だったら、何百人の目が背後に、間近にあろうがいっさい気になんかならない(むしろ、計画的に、誠実にやればこれだけ無駄なく早くできるんだぞと啓蒙してやりたいぐらいだ)のだが、ぼくの日常おこなうほとんどの仕事は「ゼロ」からヴィジュアルをおったてていくという、もちろんファインアートではないにしても、ものすごく神経をつかう、ナイーヴなクリエイティブ業務なのだ。 曲をかくとき、手紙をかくとき、小説を書くとき、絵をかくとき、マスをかくとき、後ろに人がいる状態で普通はできないでしょう。 とりあえず出来上がって、これでもかとねちっこくバランス調整し、すこし寝かせて、で、もういっかい自分でみてまたねちこく微調整をくり返し、これなら大丈夫かなとおもって、やっとなんとか人に見せれるってぐらいなのに、そんな試行錯誤の状態から無防備に他人の目にさらされてる状況でなんかとてもじゃ無いがモノづくりは出来ない。 すくなくともぼくは出来ない。 ライブパフォーマンスをしてるわけじゃないんだから。 人によっては目もあてられない作品を堂々と展示して、個展でございますなんてしょっちゅうやりたがるのもいるけども(いや、ちゃんと面白いものを用意して面白充実展をする人も当然いるけども)、そういった輩とはまったく人間が合わない。 というか、そういう厚顔な方々は話すと100%うすっぺらくて1分と同じ空気を吸ってられない。 人間が丁寧でないというか、深みがないというか、とにかく面白くない。 きもちわるい。 しかし世の中はそういう方々の方がよりはばたきやすい(なにせ恥知らずは社会で強い!)という現実もあり、結果気持ちの悪い中途半端なもので世の中が溢れかえる。 くそみたいな小説。音楽。車。家電。服。家電。イラスト。政策。家電。顔。料理。家電。癖。家電。 なにかの講議できいたんだけど、日本の家電があそこまでひどいのは、ジェンダーオーラだしまくりの女性デザイナー(たぶんバブリーなうるさいあの手)が、部長と寝て、寝て、寝て、で、社内コンペだの勝ち抜き、あの無駄な気持ちの悪いアールだらけのおぞましい物体が売り出されるってケースがとんでもなく多いのだそうだ。 ばかげてる。  で、なんだっけか。 席替え。 どうしよう。 ほんとにこの先仕事にならない。 こまった。 自分の世界で試行錯誤ができない。 どうしよう・・ やっつけ仕事ならいくらでもできるけど、そんなの続けてると自己嫌悪で死にたくなる。 こまった・・

2003-04-28-MON

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