やぁ、連休ってことで気がゆるんで、ずっとおさえておさえて我慢してた 「ギフトピア」を買ってしまった。　これ、任天堂がはじめたベンチャー支援企画（有能な金のないクリエイターたちに機材や資金を工面してあげて、「任天堂」名義でソフトをだすというもの）の第１弾で、なんと、ここの西さんってひと、あの伝説の名作「moon」の製作者なのだ。　moonについては前にも書いたけど、これはほんっとにすごい作品だったのさ。　作品中の音楽も、リアル世界のあらゆるジャンルの変態インディーズ音源（面白いいい曲がおおかった！）を「MD」として集めることが出来て、集めたMDを自分で好きなときにBGMとしてかけることができたり、人が喋るときテキストに合わせて出る声が、クレーアニメなんかでよくある、意味不明な外国語のサンプリングみたいなやつですごく心地よかったり、システムも、王道RPGへのアンチテーゼってことですごくシニカルかつできが良く気持ちのいいもので、ほんとにそこいらへんのはんぱな似非ファインアートよりかずっと「本物」だった。　その後その会社は３つくらいの会社に別れて、それぞれmoonの血を引いたとんがった良質な作品（いわゆる「ラブデ系ゲ−」）を生み続けてきたのだが、この度、そのひとつがなんと任天堂の支援をうけ、任天堂チェックをくぐり抜け、任天堂水準に達し、任天堂名義ででるってんだから、生粋の任天堂崇拝でmoon最高のこのぼくが気にならないわけがない。　しかし最近、読みたい本はたまるわ、ギターをちゃんと練習したいわ、外は気持ちよくて出かけたいわ、作品欲はでてくるわで、とてもゲーム買ってる場合じゃねーなと厳しく自分を抑えてたの。　でももうだめ。　２ちゃんみてたら買わないわけにはいかなくなってしまった。　あまりにも自分が求めていたものそのものなんですもの。　評判が。　　良質な匂いを感じたら、ぼくらはそれに投資する使命があるのだ！と大義名分をふりかざし、意気揚々と買ってきてしまった。　今日は眠くてほんのちょっとしか出来なかったけど、面白い！　手触りがすごくいい！　音楽がすごくいい！　毒が、エロが、箱庭感が！　　FFとか気持ち悪くてやってられないような人にこそぜひ！　任天堂プレゼンゲッツまでの、嘘みたいなサクセスストーリーが ほぼ日にのってたのでよかったら。

2003-05-01-THU