No.293 まんきつ

最近地震対策で居間に寝てるもんだから、寝る前とか朝とか、なんか楽しい。 お泊まり気分で。 今日もウキウキゴロゴロとなかなか起きないで、布団でいつまでも遊んでた。 そしてついに! チボー家本編を読み切りました!!!  すさまじかった!!!  ほんとーにすさまじかった!!!!  全部だと異常に長くて大変なので、どうか「1914年夏」という章だけでも読んで欲しい。  黄色い本でいうと3巻中盤から5巻100頁くらいまで。 この最終章、「1914年夏」から、物語はガラリと温度がかわるのです。 まさに第一次世界大戦を等身大で体感できます! こんなに身近に戦争を感じれた作品は生まれて初めてです。 見せ方、思考のレベル、表現のレベルがとんっっっっっでもなく高いです。 人間の全てがここにつまっているといってもいぐらいです。 ここまで緻密に、正確に、世の中の全てを描写できるモノなのかと、金玉がちぢみあがってしまいます。 終盤のテンションときたら、圧巻です。 ジャックの高揚する心の描写、妄想と、決意と、信念と、誠実と、そして待ち受ける現実と… このジャックという主人公の強烈な存在と、戦渦にある異常な、狂ったヨーロッパの空気と、そしてこの衝撃のラストは、あまりにも恐ろしい真の「現実」を、耐え難いショックとともにぼくの体にスパルタで教えてくれました。 ゲロはきそうです。 戦争ってのはこういうことです。 いや、戦争っていうか、世界ってのはこういうことです。 戦争なみのおそろしい間違い、不条理が、日常にあふれています。 戦争がというより、人間が、集団が、つまり思考の集団が存在した結果が、なんとも悲しい、じれったい、どうしようもない、ああ。。  これはほんとに読んで良かった。 なにやら非常にネガティブなものにみえる紹介のしかたをしちゃったけれど、問題はそういうことではなく、すべてについての問題意識が劇的にクリアになります。 そしてなにより読み物として、こんなに面白いものはめったにありません。 ノーベル文学賞は伊達じゃなかった。 この物語が第2次世界大戦前夜に読まれていたのです。 うう。

さて、今日は楽しかった! 遊んだ遊んだ。 一日中野山を駆けめぐっていました。 お昼、さぽと西蔵王の山奥にある「三百坊」というすばらしいロケーションの蕎麦屋で昼食。 庭か山か?てぐらいのすばらしい緑を眺めつつ、天井の高い、広い日本家屋の畳の上で、攻撃的なまでの虫や鳥の声を聞きながら板そばを食べる。 高地だから空気もきれいで、吹き込むそよ風に昇天しそうでした。 これ以上の幸せってあるのかしらと、そわそわしてしまうくらいの気持ちよさでした。 遠くからきた友達とかを是非とも連れてきたいところ。 そばも山菜の天ぷらも美味しくて大満足。  で、店をでてもうちょっと道を上にいくと、牧場にぶつかりました。 牛が見れるかしらと車を降りて登山道をちょっと歩いてみるけど、どうもマキバには牛の気配はなく、次なる予定があるので早々に引き返す。 牧場入り口のところには「喫茶三百坊」なんてのもあり、「三百坊グループ」はえらいなーとよくわからない感心をする。 池には鴨、庭には鶏、そこらへんには犬、奥の方には千と千尋を彷彿とさせる石像やら鳥居。 なんだここは。 ちょっと車を走らせただけでこんなにも素敵なことになるだなんて。 山形ってすばらしい。

お次は蔵王温泉は大露天風呂。 学生の頃はよく夜中に忍び込んで盗み湯をしてたけれど、ある時から柵ができて忍び込むのが大変になってしまった。 たちの悪いヤンキーが好んできてたせいで、レイプやら盗難やら相次いだらしい。 いつだってこういう余計なことする馬鹿のせいで「法」がむだに厳しくなるんだ。 馬鹿は馬鹿の町で馬鹿同士で傷つけあってればいいんだ。 ほんっとにむかつく。  さて、昼にここに入るのは初めてで、行くのを思いついた時からずっとワクワクしてた。 大人450円で入湯。 さぽと別れて下の男湯へ。   気持ちいい……    ちょっと人が多かったけど、なんか自分も含めてみんなサルにでもなったような感じで、すごく楽しい気分。 あっちもこっちもペニス、ペニス、ペニス。 あきもせず似たようなペニスをぶら下げて、みんな同じようにアホな顔。 ぼくも負けじとアホな顔。   はぁ……    30分ぐらい出たり入ったりして、累積のぼせが危険ラインにはいったのであがる。 ちょっとのぼせすぎた。  ほかほかの体を冷ましながら服を着る。  昔、夜中に入りにきたとき、なぜか男湯の脱衣所で真ん中に穴の空いた女物のパンティを拾ったのをふと思い出す。 どういういきさつであんなとこに穴が空いてあそこに置いてけぼりにされたのか……  靴をはいてるとうしろからさぽの声。 なんというグッドタイミング。 きみはぼくか???

ポカリなど飲んで一息ついて、お次は久しぶりに悠創の丘へ。 車をおりるとそこに懐かしい顔。 ぼくがサクシードヴィレッチというアパートに住んでたときの大家さんがいた。 髪型もちがい4,5年ぶりの一住人を思い出せるわけもなく、ぼくが声を掛けると???という顔だったが、住んでいたことを話すと社交辞令の「ああ!」。   人気のない奥の方までヒーヒーいいながら上っていき、屋根付きのイステーブルを陣取る。 ぼくはさっそく持ってきたギターでくるりの「マーチ」を弾いて遊ぶ。 さぽは寝っ転がってギャラリーフェイクを読む。  まったり。  気付くとさぽは眠ってて、近くには家族がピクニック。 ちょっと歌いづらくなったのでぼくもギャラリーフェイク。  そのうち体がぽわぽわしてきたので帰る。 さすがに木とか草とか見慣れてきた。

13号線から大の目交差点を左折し、ときめき通りの「おーばん」へ。 一通り買い物をして、続いて最近できた斜向かいの「GEO」へ。 なんでもオープン特価、50円でDVDが借りれると聞きつけ、寄ってみた。 が、50円は旧作1泊2日のみで、新作や旧作7泊は100円だった。 まぁそれでも安いので、2本ほど借りて帰る。 あ、そう、なんとさぽ、コジコジの2,3巻をみつけたの! しかも100円! えらい! 高いので揃えてたら5000円とかいくところだった。 1巻はただだったので、全巻200円で揃ってしまった。 こんな良作が…

家にかえるとちょうど福島からもどったとしみつ御一行がお土産を届けに来てくれた。 ありがたいなぁ。 しあわせだなぁ。 たのしいなぁ。

2003-06-08-SUN

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