No.320 まつひろおじちゃんの家にて…

昨日書いた「急用」てのは、まつひろおじちゃんの家の夕食に招待されたのでした。 まつひろおじちゃんとは、さぽのお父ちゃんの公一さんの親友のお兄ちゃんで、ややこしいようだけども要するに公一さんの友達。 さぽは小さい時からいろいろお世話になっていて、大学時代からよく夕食に招待されていた。 で、数年前からぼくも一緒に招待してもらっているというわけ。 偶然ぼくのお父ちゃんとも仕事の関係で面識があり、お互いびっくり。  今回で5回目ぐらいになるかしら?  いつもうんとうまいごちそうとお酒をいただき、すっごい楽しいもんだから、このイベントはぼくら大好き。 最初っからもうふたりして勝手に飲むき満々で、「今日は代行だね」なんていってウキウキででかけた。

ほとんど1年ぶりの佐藤家。 まつひろおじちゃんと奥さんのきよこさんと次女のなみちゃんとその彼氏のしんちゃんが迎えてくれた。 みんなすごく久しぶりなんだけど、不思議とそんな気はしない。 しばらくして長女のなっちゃんも帰ってきて、今日はこれで全員集合。 ごちそうの並ぶ食卓を囲んで、再会を祝しての乾杯。 佐藤家のアイドル、長男(末っ子)のたくみちは、野球部の遠征に行ってるらしく、今日は欠席。 この家でのたくみちのアイドルぶりはほんとにものすごいもので、今日みたいにその場にいない時でさえ、食卓がたくみちの話題でもちきりになるほど。 みんなたくみちが大好きでしょうがなくって、すべてはたくみち中心にまわっていて、そのことをみんな高いところでネタにしちゃっているほど。 ここまで徹底していて、しかもこう自覚的だと、見ているこっちも清清しい! ぼくらまで一緒になってたくみち万歳!  おいしいおいしい夕食をいただきながら、ビール、白ワイン、10年ものの焼酎といただき、話も面白いもんだからすっかり気持ちよくなってしまい、わたくし、なんと、久しぶりに、記憶がとんでしまいました。  朝めざめたとき、全く知らない天井をみて、固まってしまいました…  どこだここは?  ぼくとしてはついさっきまで、まつひろおじちゃんの満面の笑顔をみながら美味しく焼酎を飲んでいたはずであり、別に気持ち悪くなったりした覚えも無く、泊まっていくとか決断した覚えも無く、もちろんお布団に自分ではいった記憶も無く、全く事情を飲み込めないもんだから、まさかとんでもない迷惑をかけてしまったのではないだろうかと心配になり、隣で眠っているさぽを起こして事情をきいた。 一体どうしてぼくはここに寝ているの?  するとさぽの口から、予想を越えた衝撃の事実が語られた。  いや、そんな大袈裟なもんでもないんだけど、なんと酒によったしげる(記憶がないので「ぼく」とは言えない)は、家のそとで「キュ〜〜ン」と悲しそうになく、飼い犬のトマトの声をききつけ、いてもたってもいられなくなったらしく、トマトのオリの中にはいっていき、トマトを抱きしめてそのまま眠ってしまったそうなのだ。 で、どっかにいったきり帰ってこなくなったぼくを探しに、さぽが外にでてそれを見つけて、そしたらトマトが興奮してちょっと暴れて、そのときぼくのほっぺに歯があたってちょっと血がでたのだそうだ。 で、しげちゃんがかまれたっていって中に連れていかれて、まず臭いってんでファブリーズを全身に噴射され、なみちゃんにほっぺを消毒してもらって、で、そのまま布団をしいてもらって寝たのだそうだ。  なんだそりゃ。  なんとな〜く、犬の感触と、騒いだときのケダモノのときめきを体が覚えてはいるものの、ほっとんど何もおぼえてない。  すごい。  いつもなんだけど、酒で記憶がなくなったときの自分のしらない自分の話をきくと、なにか得体のしれない感動をおぼえずにはいられない。 自分の「意識」こそ、自分が「自分」として存在できていることの最後の砦のようなものなのに、「無意識」の状態で、自分が自分の情報を自分らしくつかってなんらかの行動をしているというのが不思議でたまらない。 それはじゃあ一体だれなんだ??と。  まあ夢が表にでただけといえばそうなんだけど、やはり現実世界で物理的に行動しているというのはすごい「差」である。  感動。  ところで書いていて思い出したのだが、なんとぼく、いや、しげる、数年前にもまるっきり同じことをしていた! そうだ! 夏休みの友達同士の旅行で、新潟のカズの実家に泊めてもらっているとき、同じように酒に酔って記憶をなくしたしげる、飼い犬のジョンの小屋に入って、ジョンと一緒に寝ているところを発見されたんだっけ。 たしか。  なんだぼくは。  なぜ犬小屋?  前世?  前世なのか??  顔も犬顔だし!!  

ということで、まつひろおじちゃん、きよこさん、なっちゃん、なみちゃん、しんちゃん、さぽ、大変御迷惑をおかけしました。 おかげでうんと楽しかったです。 あと、公一さん、見てますか? おげんきですか? しげぽうぽうちゃんです。 まつひろおじちゃんは公一さんのためになんだかすばらしい「十四代」と「久保田」の萬寿だかいうすばらしい酒を用意してまっておりましたぜ? はやくいかないと!

2003-07-05-SAT

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