No.321 二日酔い

まつひろおじちゃんの家。 もう二日酔いでしんどすぎる。 たすけて。 調子にのってトマトの散歩なんかして思いっきり走ったら冗談じゃないぐらい気持ち悪くなって、山の上でダウン。 道ばたにゲロを吐いたらさっき飲んだアクエリアスしかでない。 世界一きれいなゲロだ。 こんな調子でいつまでも長居してちゃたいそう迷惑なので、早々においとまごいする。 どうもお世話様でした。  ちゃんと運転できるか心配だったけど、運転てのは意外と楽ね。  とちゅう交通事故にあった小さい子猫の無惨な死体があって、目を覆う。  ミミはだいじょうぶかな。  朝9時ぐらいに帰宅。  すぐに昨日用意しておいた(深夜に酔って帰るはずだった)布団に横になって休む。 昼ぐらいまでごろごろ回復を待ち、ちょっと元気が出てきたので昼食にビシソワーズとラルドパンとあのコマーシャルしてる黄色いキウイフルーツみたいなのを食べる、が、泥酔の翌日のせいか味覚がおかしい。 ちっとも味がしない。 気付けば焦点も合わないし、体中の感覚がなにげに麻痺している感じ。 ち。  奥の部屋でギターをひいて遊ぶ。 ひさしぶりにビートルズのブラックバードをひいたら泣きそうになる。 6弦をDにさげてディアプルーデンスもやってみる。 ジャズギター的な練習のおかげで、まえより格段に楽に弾けることに驚く。 ビートルズのスコアからくるりのスコアに替えたあたりでひろみつが家にきた。 さぽと一緒に骨董市にいくのだ。 ぼくはさすがに外に出て歩くのはまだしんどい気がしたので辞退。  さぽが準備してる間に、さっきまでひとりで出来なかった「ベース」と合わせることと「ハモる」ことをなんとかひろみつにやってもらおうと、いそいでディアプルーデンスのベースとマーチのサビを覚えてもらって、で、合わせる。 満足。 ひろみつはハモりの勘がよくて気持ちがいい。  で、ふたりでかけ、ぼくはひとりでギターで遊び続ける。  今のうちに日記をおわそうとコンピューターを立ち上げるが、隣においてあった保坂の本に興味がいってしまい、おもいがけす読みふける。 保坂がひたすら田中小実昌のことを書いている話なんだけど、これが面白すぎる。 保坂の文がもちろんメインで、それが相当におもしろいんだが、中で引用されてる小実昌さんの文章がこれまた強烈に面白い!!! で、読みふけったせいで、日記にとりかかるのが相当おくれてしまい、書き終わらないうちに2人が帰ってきてしまった。  楽しい雰囲気に流されないようにヘッドフォンで外界をシャットアウトし、一気におわす。  で、美味しい夕食。  今日はひろみつも一緒に、3人でさぽ特製冷麺。 このころには味覚ももどり、美味しくたべれた。  ひろみつが帰り、すぐにぼくらもGEOにDVDを返しに出かける。 で、帰ってきてお風呂にはいり、ゆっくりと小実昌さんの話の続きを読む。 お風呂からあがっても読む。 面白い。 岡本太郎まで登場してもうさいこう。 保坂と岡本太郎のからみなんて想像もしてなかった。  やぁ、二日酔いのわりには楽しい日だった。  駆け足日記、おつきあいいただいてありがとうございます。  さて、実はリアルの今日7/7はぼくとさぽの結婚記念日なので、もう帰りたいので、絵はご勘弁。 描きたい絵が決まってるとはやいんだけど、特にここを描きたいってのが今日はないのでこれから考えるのは苦しい。 どつぼにハマる可能性があるので回避。 プチドロリ。

2003-07-06-SUN

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