No.384 ひさびさに愚痴

急きょ、あすの東京行きが決定。 日帰りで打ち合わせして、次の日からそれを反映させた直しをしなきゃいけない。 日曜からはまっつん結婚でぼくひとりになるので、ちゃんと現実的な段取りを構築しないととんでもないことになるからプレッシャーはでかい。 陸海空、それぞれのテンポでそれぞれの言い分で直しというか好き勝手な指示をだしてくるもんだから、色校正の足並みがそろわず頭がこんがらがる。  ところで3〜40代の人間と打ち合わせしてていつも感じるのが、やつら、いつも表面的な情報をふりかざして、肝心の「そのもの」をまったくみれてないなということ。 今回の仕事でも、窓口の人間が仕事をとおして変にうすっぺらい表層的な知識を身に付けていて、ソースが凸版とか電通とか大日本とかだもんだから妙に無駄な自信までウラにあり、わらっちゃうくらい中身のない、またはその場にふさわしくない意見をたいそうなもののように並べ立てては場を混乱させる。 こっちとしてはそんなわかりきったことをわざわざ口にしていってるのもばかばかしいような、あまりにも基本的すぎることを、さもわたくしだけがしっている専門知識、大発見のごとく上からいってくるもんだから、もうリアクションのしようもなくて困り果てている様子を、おそらくあちらは田舎の若輩者をびびらせてやったとでもおもっていて、しかも同行してるこちらの営業は内容のつっこんだ話になると完全に素人だもんだから、ほんとにあちらがすごい知識をおもちで自分たちが完全におされてのまれているとおもちゃってて、つまりぼく以外は同じ意識のもとにそういう図式がなりたっちゃってるという恐ろしい状況になることがほんとに多い! というか100%そんなん。  で、こっちもめんどくさいし、素養がまったくない相手に、理解するためには高度な経験が必要な高級な観念をいくら丁寧に教えても一朝一夕でわかるもんではないことは経験上いやというほど痛感してるし、第一相手に聞く耳がないんじゃお話にならないので、進行上ながしていいところはいちいち反応せずはいはい言ってすませてしまうのだけど、あきらかに質の悪い方向にいってしまう上にとんでもない手間までかかるような馬鹿げたことまでは受け入れるわけにはいかないから、そういうときはちゃんとわかるように説明して、やつらがうれしそうにふりかざすその無意味な形骸化した信仰の正体を解きあかすのだが、やつら、自分が否定されるような匂いを感じ取ると、内容いかんにかかわらず、頑に耳を閉ざし、いっさいを受け入れず、こちらがひととおり話し終わるのを待つと、ひとこと「ちがうんだよな〜」。  この手のうすっぺらいひとのパターンである。 慣れっこだし、ここまでひどいとおもしろいんだが、ただおもしろがってこのまま流すと仕事上ほんとにさしつかえるので、「どの部分がどういう風にちがうか」を具体的におうかがいたてるほかない。 そうするとどう答えるか。 まあ察しがついてるとおもうけど、そう、全然今までの流れに関係ない、自分の知識にすり替える。 いや、すり替えるなんてよべるものじゃない。 まったく的を射てない無関係のことを突然話しはじめるんだもの。 あるいみですごいひとたちだ。  さすがにここまでくると、こっちがいままで作り上げてきた社会的な顔つきを保つのにも限界がきてしまい、おそらく目のいろが「バカを見るいろ」になってしまう。 そうするとあちらも動物の本能でそれを感じ取り、身を守るシステムが作動する。 瞬間的に自分が「喰われる側」になってしまったというようなことに人間はすごく敏感にできてる。 身を守るシステムが作動すると、あとは表面的な、社会的なプライドを精一杯メッキしたいいかたで、「まあ、あとはデザイナーさんのセンスにおまかせしますよ」みたいなことをいって逃げて、結果的にはなんとか仕事はアホな方向にならずにすむ。 こっちはべつに無知な担当者をいい気になって啓蒙してやろうなんて気はさらさらないし、その無知を過剰に責めたりする気もない。 ただ、お互いがとんでもなく損をするようなことには絶対にするべきではないから、最低限の反抗はしなくちゃいけない。 これがとにかく疲れる。 バブル世代相手はとくに疲れる。  この世代のこの手の人はなんだか自らを過大に評価しちゃってて、無根拠な、というか借り物の自信が底にあって、ほんとに疲れる。 景気がいいってのも考えものだよ。 バカが淘汰されないで残っちゃうんだもん。

2003-09-17-WED

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