No.400 400!!!!

ついに400回!!!!  でもごっそりぬけてしまってて全然ほんとは400じゃないからうれしくねー。 某衛庁の仕事も終わったようで終わっておらず、なんだかんだであと2ヶ月はかかわらなきゃいけないから「おわったーーーー!!!!!」という感じがしなくてなんか気持ち悪い。 すっきりしなくておもしろいことも特にないので、今日読んでいてちょっと気持ちいかった引用。

「人間の感覚はほかの動物と同じように、自分が個体として環境に適応していく必要性として発達してきたものであって、世界の実体を知るために発達してきたわけではない。 同様に、理性も大部分は環境に適応する能力の一環として発達してきた。 だから素朴文学趣味の好む〈等身大の私〉などいくら駆使してみても、環境適応性の次元でしか世界を把握することはできない。 本当に世界の実体を知りたいと思うのなら、〈私〉の次元をいったん切り捨てて、世界の法則や掟を知ることに喜びを見いだしなさい」(保坂和志「アウトブリード」より)

いいでしょ、いってることが。 なんだかといったら、理数系の思考というのが、結局高次元な文学の目指すところには不可欠だということだろう。 理数系とか文科系てのはぼくがおもうに10代の時期に「学習」する上で、便宜的におっきな柱をふたつにわけることで、それこそいろんな複雑な要素が結果的にいいほうにころんで、学習世界を把握しやすいだろうという教える側の経験則に基づく戦略であって、なにも宇宙の原理として理数系とか文科系とかが絶対的に存在するわけではなくて、「ぼくは文系だから」とか「わたしは理系だから」なんてなことをよく口に出すやつは決まって面白くなくて、どこまでも面白いひとってのはやっぱりそういう観念を飛び越えてなんでもかんでも面白がって吸収しちゃうような人で、そういうぼくの大好きな考え方をおもいっきり後押しされたかんじでうれしくなっちゃった。

「『自分の痛みとして引き受ける』というような考え方には、たやすく限界があるということ、そしてまた『人間の思惑や期待とは別に、世界には法則や掟がある』」

2003-10-02-THU

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