No.418 札幌最終日

ああ、とうとう帰る日がきてしまった…  残念だ、残念だ。  ライラックで和食を食べ、グレープジュースを飲み、すぐ散歩。 名残惜しいので一休みもせず散歩。 大通り公園を今日は東に歩いてみる。 今日はうんと天気がいい。 スガシカオのBGMが流れる、東京タワーそっくりのテレビ塔付近を歩き、ふとパルコのzuccaが見たくなり、探す。 なんとなく、探し求めていた形、質感、そのものの理想の膝丈のコートにめぐりあう予感が数日前からしている。 駅の方に向かうがそれらしいビルはなく、逆のすすきの方面だったと気づき、とりあえずチェックアウトをすましちゃうことにしてホテルへ戻る。 ホテルで地図をチェックして、パルコの位置を確認。 やはりすすきの側で正解。 パルコの本屋にはONちゃんグッズもうってるらしいのでちょうどいい。  3日間お世話になったホテルをチェックアウトして、地下道をとおってパルコへ。 階段のところの案内図でzuccaの階を確かめ、エスカレータでのぼっていざ。 で、やっぱりあった。 店頭ディスプレイのコートがめちゃくちゃいい! すぐに店に入り、うわっぱりコーナーを探してるとさぽが奥から呼ぶ。 しげちゃんこれ!と指したのは、前からきいてた古着っぽい柄物のうんとかわいいコート。 抽象的な説明をきいてて、その的確なジャーゴン的言葉選びでかなり具体的に想像してたものとほぼ一致するすばらしいコートがそこにあった。 ものすごく高いんだけど、これはその価値はある。 が、すぐ脇に、ここ数日予感してた、というより1年前からぼんやり頭に描いていた、まさにこれがほしかった!!というそのもののコートがあるじゃない!!! 見ればさっき店頭にあったやつの色違い。 やばい!! すごくいい!! 羽織る!! 似合う!! お買い上げ!!  いや、はやい。 店にはいって1分で購入。 これを買わずになにを買おうというすばらしい出来。 これがズキュン。 理想的ズキュン。  一方さぽは昨日、もうカードで買い物しない宣言したのでなにも見ないで店をでる。 見たらこの子は狂ってしまう。

大満足で店をでる。 この予定された不意のイベントのおかげで、この旅はフェードアウトしないですんだ。 さいごにビクンと針がふれた。 すばらしい流れ、幸福の流れ。  夢心地で本やへいき、おみやげにどうでしょうステッカーなど買い、頼まれてたチョロQもあったので買い、昨日立ち読みして気になった漫画も買う。 さあ、すべてやりきった! あとは帰ろう!

さっぽろ駅→新千歳空港間に例の漫画を読んだんだけど、面白い。 なんでも頭蓋骨にちっちゃい穴をあけることで、脳内の圧力が下がり、子供の頃の頭蓋骨に隙間のある状態を擬似的につくり、脳力をふるに使う「トレパネーション」というのがあるらしく、それをテーマにした漫画。 その開花した能力の能力の表現がすごくいい! いい! と、興奮してるうちに空港到着。 自動のチケット処理機で窓側の席をとり、あとは時間まで自由。 簡単なもんだ。 バターサンドやロイズの生チョコといった定番土産を近しい人たちに買い、昼食。 悩んだ末、パスタを食べることに決め、3Fのパスタ屋へ。 ぼくはウニ卵パスタ、さぽはじゃこ高菜パスタ。 どちらもなかなかおいしい。  搭乗時間が近づいたので下におりて検閲。 くるときに登山靴の鉄板がひっかかったのであらかじめその旨つたえてスムーズに。 さぽはくるとき平気だったミニ十得ナイフがひっかかり没収。 めんどくせ。 搭乗。 スッチーは来るときと同じ人ら。 偶然か、そういうもんなのか。  離陸。  さぽが窓際で、日本地図をみながら実際にその地形を確かめるという最高におもしろい遊びをしているのがうらやましい。 ぼくのとこからは見えずらいが無理矢理頭をねじこんで見る。 すげー。 ほんとに青森のさきっちょは地図と同じ腕をムキッとした形をしている。 そして地図どおりその下には八甲田山、その下には十和田湖、ずっといって松島、っておもしろい!!!! 晴れてて雲がない国内線はこんな楽しみ方があったのか!!!  平面的な地図の確認でこれだけおもしろいんだから、地球が丸く見えた日にはあなた! なんて盛り上がってるうちに、ついちゃった。 はやい。 タスキングとかの時間抜きにしたら40ふんくらいでついちゃった感じ。 はやい。  40分くらい外でバスをまち、山形へ。 1時間ほどで到着。 お土産わたしにひろみつ邸、としみつ邸とまわり、としみつ邸では福島からのすごい量の野菜等のお土産をいただく。 ほんとにたくさん。 ありがたいなぁ。  帰宅。 するとさらに米沢からおいしいものがわんさかはいった包みが届き、すっからかんにしてった食材が一気に満タン。 ほんと、ありがたいなぁ。 さぽはすぐにジオスへ、そのすきにぼくは昨日のとりとめない長文日記。 楽しかった日は記録としてできるだけ詳しく書いておきたいが、しんどい。    書き終わらないままさぽからお迎えコール。 お迎えついでに郵便局にまわって不在連絡表と郵便物を交換。 新しい免許証と、iglooの1stアルバム。 免許証はすごくほんわかした顔でできあがってきて、iglooはとてもステキな音楽。  なんだかもう情報が多くてわけがわからなくなってきました。 ところで今夜は「どうでしょう」の日。 あの前枠後枠の公園がもうリアルなものとして見れるぼくら。 うれしい。 そしてやっぱり「ユーコン川シリーズ」は強烈に面白かった。 明日はゴミのネットを朝早くかけなきゃいけないからプチプレッシャー。

いやいや、まとめる気もないこのような悪文をどうもすみませんでした。 情報が多い上なるたけ全部のことを記録したいハレの日はこのようにひどく見苦しくなってしまいますがどうかごかんべんください。 うー、つかれた…  しかし札幌はほんとにいい街でしたぜ。 実体のはっきりしない「街」としての漠然とした魅力がこんなにも立派な都市は、世界でもかなり稀なんじゃないかしら? とにかく空気がオーラが凛としてた。 おもしろそうな匂いにつつまれてた。

2003-10-20-MON

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