ひさびさの東京出張。　いやだ。　気が重い。　山とさぽと朝食のいくら丼（山からいくらをおみやげにもらった！）を食べ、山におくってもらって駅へ。　途中クリーニング屋でスーツをひきとり、車内で着替えた。　新幹線。　もうないだろうとおもってた、スーツ de 新幹線。　しばらくほおっといた囲碁本を読むと、以前より格段に頭にはいってくる。　実戦をかさねたから囲碁世界の景色が違ってみえるのだ。　いや、おもしろい。　ただ、基本的に19路盤ベースでかいてあるもんだから、布石の意味合いが９路盤に応用きかないところもあり、はがゆい。　もうひとつ手前の、石のとりかたとかそういうよく出る５手ぐらいの小規模の手筋が、その前後までじっくり書いてある本が読みたい。　暗記でなくて、理解して身につけたい。　　ちょっと眠くなってきたので中村の100sを聴いてみる。　やっぱり「セブンスター」と「スノーキング」がすごくいい！　この２曲、こちらの作曲欲求をびしびし刺激するの。　自分がものすごくいい曲をつくれる予感をさせるのだ。　つげの漫画はものすごくおもしろい漫画がかけそうな気にさせる。　いい作品ってのはそういうもんだ。　こちらに自然にやる気をおこさせる。　MTR、まだうごくかな？　　東京駅到着。　ちょっと時間がぎりぎりなので、あせりながら慣れ親しんだ中央線にのり、これまた慣れっこのお茶の水乗り換え、で、防衛庁のある市ヶ谷で下車。　意外と時間があり、検問に約束の時間15分前に到着。　馬場さんとおちあい、防衛庁の広報担当の人のもとへ。　時間はセーフ。　よかった。　打ち合わせは意外なほどあっさり終わり、とくにひっくり返すようなこともされず、びくびくしてて損した。　気持ちよく別れ、気持ちよく外へ。　こうなるともう今日はラッキーデーだ。　いまからだと余裕で３時代の新幹線に乗れる、ということは家に７時には帰れる！　やた！！　　東京駅にもどり、指定席を買ってしまい、八重洲南口から駅を出て、八重洲ブックセンターへ。　くるときに思い描いていた囲碁本をもとめていったのだが、なぜか囲碁コーナーがない。　こんだけ化け物みたいな本やなのにそんな馬鹿なと趣味コーナーをくまなく探すも、雑誌は見つかったのだが書籍が全然みあたらない。　競馬、麻雀はあるんだけど、それに将棋、囲碁が続かない。　もう一度あらためて、全然ちがうコーナーなんかもみてみようとぐるりまわる。　　あ。　　あったあった。　なんと「囲碁・将棋」という独立ブースがあった。　すげー。　　じいちゃんがむずかしそうな本をうれしそうに読んでいる。　今のぼくにとって、19路盤でちゃんと打てる人ってのは尊敬の対象であり、囲碁の本を読んでるじいちゃんをみるとすごくかっこよくみえてしまう。　囲碁だの盆栽だの落語だの、じいちゃんの趣味ってのはなんとかっこいいものだらけなんだろう。　もうちょっと早くきづくべきだった。　じいちゃんにならんでぼくはお目当ての「日本棋院」からでてる入門編２「すぐ打てる石の取り方」を発見！　これがずっと欲しかった！！！　入門編１がすごくわかりやすくて、本も無駄なデザインされてなくてすごく好きだったから、続編が見たくてしょうがなかった。　けどどこにいってもこの「入門編」シリーズがおいてなくて、２ヶ月越しで今日やっとみつけたというわけ。　もう一冊基礎編のおもしろそうなのを買い、ウキウキで駅にもどる。　ホームで待ちきれなくて読み始めたんだけど、まさにぼくの欲しかった情報満載！　なぜ、第１線から第３線までの２間びらきは安全かが、うんっと詳しく解説されてて、さらに攻める方もこう攻めるとこういう可能性もあるよということまで書いてあって、実におもしろい。　これで500円なんだから変なお菓子とかくってる場合じゃない。　新幹線にのってもひたすら読み続け、眠くなったのでちょっと寝て、起きて、キヨスクで買ったベビースターのラーメンおつまみをむさぼり、むせかえし、そして陽炎とわら（以下略　　　しかしおかしい。　ぼくは新幹線でこんなに眠くなるはずがない。　昨日だってしっかり５時間以上寝たんだ。　しかもこんなに面白い本を前に途中で眠くなるだなんて！　こういうときは決まって調子がわるくなるんだ。　風邪か？　今週末は「リバー」やらキリンジやらイベントもりもりなのに！　　　　ということで、家に帰ってからは無理せず、ゆるーく、安静に過ごしました。　さぽも風邪気味ではやく寝ました。　12時頃山がテキスタイルのシチューパーティーから帰ってきて、芸工は夢の国のようだったと繰り返し、学生になりたいと譫言のように何度もいっていた。　やっぱり幸福ヒエラルキー、正しさヒエラルキーの頂点は大学生なんだよなー。　なにせ「客」がいない。　ROSWELLという謎の外国ドラマを見ながらまったりとお話して、そして寝た。　肺がぜばぜばしてヤバげだ…

2003-10-29-WED/p>