No.464 グサリ回避

若輩者が、大人を、追い込まないように、グサリとこないように説得するというのは結構大変で、なにが大変って、相手の無意味なプライドなどの障害とかそういうのももちろん大変だけど、なによりも相手の今現在の考えを見直させるということは、少なからずどうしても、相手を追い込みグサリとさせてしまうという自然の摂理こそが強敵なのだ。  とにかく出来ることなら人を追い込みたくないじゃない、普通。 自分がきっかけとなって後悔させたり自己嫌悪を感じさせたりしたくないじゃない、普通。 もちろん成長するためには毒をたべてくだしてというのを繰り返すというのは避けられないこと(というかそれでしか成長ってしない??)だけども、出来ることなら、気持ちとしては、自分が毒をくわすのは嫌だ。  かといって、間違いに気づいて放っておくこともできない。 災害がくるのを知ってて、自分が毒をくわす役は嫌だからといって大勢を見殺しにするなんてことはできないでしょ。  むずかしい。  だから、誰にでもわかりやすく、傷つくよりも気持ちよさとともに「そうだな」とおもってもらえるような啓蒙フレーズというのは、大変ありがたく、ストックがあればあったほどよい。 で、こないだ、小気味のいい使えそうなフレーズを偶然発見した。

似合うからといって同じ服ばかり着ていては、輝きをなくしてしまう。 今という時代を呼吸して、しなやかに進化しつづけよう。

というやつ。 わかりやすく、共感しやすく、そしてきれいでしょ?  「呼吸」がすごくきれいな使い方なんだよなー。 「しなやか」もかなりつかえる単語なんだけど、これは5年前から多用してたから「つかったな」という感じ。  トトロが、雨だれが傘に落ちる音にときめくような、そういううれしさがあふれている気持ちいいフレーズ。  仕事をしていて一番多いのが、客が無意味に過去の踏襲に固執して、新しい方法論にやたら怯えて、いいもの、わるいものではなく、自分がみなれた安心感のあるものをどうしても選んでしまうという気持ち悪さ。 だらしなさ。 だからこういう柔らかく直球な慣例打破啓蒙フレーズというのは、大変重宝するのだ。 これから半年はすべての企画書に書いてやる。 でもわざわざそんなこと書かなきゃわかんない奴らは「似合うからといって」というかはじめから「似合ってない気持ち悪い服」を好んで着てる奴らだからそもそも響くかどうかわからないけど…。

2003-12-05-FRI

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