No.479 ボーノとピアレ

スペシャルディナー祭り大会の日だってのに、どうも朝からお腹がムカムカする。 なんてこった。 会社にいってさっそく胃薬を飲んですっきりするも、お昼に上司から天ぷらそばを御馳走になり、さらに悪化。 @:^^^^^^^;@@@@@@(←ミミが打ったので記念にのこします!) 天ぷらそばを御馳走になり、さらに悪化したぼくはまた胃薬を飲んだんだけどこれが効かない。 夕方になるにつれ、だんだん体が熱っぽくなり、お腹のムカムカもひどくなり、なんでこんな日に限ってと、たいそうがっかりして家に帰る。 今日はすばらしい大雪。 今年初の大雪。 車には50センチほど雪がつもり、雪はきだけで15分以上かかった。 寒い中動いてたらちょっと体がしゃっきりしてきた。 車にのって、またちょっと気持ち悪くなり、家に帰って準備して、もういっかい胃薬をのんで出かける。 バイトをおえて直接お店にいくさぽと現地集合する約束なので、ぼくも歩いてでかける。 ちょっと薄着ででてしまい、すごく寒い。 寒すぎて頭がガンガンしてきた。 ぼくははたして今日のせっかくの料理や酒を楽しめるんだろうかと、意識朦朧としながらボーノに向う。 しかしそんな心配はすっかり消えた。 突然消えた。 ほんとに突然消えた。 あまりの寒さがショック療法として働いたのか、あるいはボーノを見てドピュドピュ脳内麻薬が放出されたのか、ボーノを見たとたん、一日中かかえていたすべての体の不調が魔法のように消し飛んだ。 なんだこりゃ。 とにかくほんとにとってもよかった。

すでにさぽは2階の席でおすましして座ってまっていた。 ぼくもコートを脱いで鼻をかんで、いやいやいやいや、とうとうきましたこの時が。 夢にみた、ボーノ、クリスマスディナー、6000円コースでございます! 発砲ワインで乾杯して、まずはケーキみたいな格好をした野菜のなんとかが運ばれてきた。 うまい! パイみたいな感じで野菜のうまみたっぷりで、すごくうまい。 続いてマンゴーとたらば蟹のラザニア。 これまたすごい! たらば蟹のぐちゃぐちゃして味付けしたやつをうすーく切ったマンゴーで挟んでいるという見たことも無い料理で、いわれなきゃこの黄色い甘いのはなんだ?とすぐにはわからないだろうとおもう。 ものすごくうまい。 一緒にきたパンもはちゃめちゃにうまくて、もう夢心地。 ここはパンやピッツァを石釜で焼いてるから別次元の美味しさなので有名。 赤ワインのボトルはキャンティーのクラシコ。 ぼくの大好きな埃臭さみたいな味がしっかりしたワインでたいそううまい。 お次はなんだっけ。 あれだ、フォアグラと鴨肉のタネをワンタンみたいな皮で包んで上にトリュフのスライスがかかったやつだ。 これもうまい! フォアグラと鴨なんてすごくこってりしてるのに、なぜか全体的にあっさりとした料理に仕上がってて、でも任意でタネに意識を集中させるとじゅわーと濃厚なあぶらの旨味が感じられるというインタラクティブ料理。 かっけー。 で、で、続いてでてきた手長海老のなんとか巻きってのが地獄のようにうまかった! びびった。 それだけでもちんぽこみたいにうまいぷりっぷりの海老を、なんとかというピンクぽい生ハムみたいなもので巻いて、その上にしゃわしゃわした白い細いのがのってて、で、黄色ぽいソース。 わきにはほたても。 これ、冗談みたいにうますぎた。 食べるのがはやいぼくが、今日ばかりは常にさぽよりゆっくり食べていた。 もったいなくてがっつけない。 次にきたなんとか豚のロースト肉も、うまかった。 厚切りのが4枚ほどあったんだけど、一枚一枚ゆっくりじっくりしつこく咀嚼し、そえもののいもとかわるがわるに楽しく食べた。 最後はあっさりとした桜エビと水菜のパスタ。 この流れで最後にこのあっさりしたパスタ。 うまいなー。 やるなー。 うれしいなー。 デザート、エスプレッソとしめ、大満足で店をでた。 ほんとにボーノはうまい! ほんとにボーノはうまい!  

さて、飲み足りないのと楽しいのとで、家のちかくにあるピアレという飲み屋によっていくことにした。 ここはオリヤというイラン人がやってる店で、以前一度さぽが無印のマネージャーと飲みにきたらしく、オリヤは英語も日本語ももちろん母国語のペルシャ語も達者で、とても英語の勉強になっていいといってたお店。 店にはオリヤとその友人でおなじくイラン人のナザリと、川向こうにすんでる風邪ひきのユキちゃんの3人がいた。 Do you remenber me? と聞かれ、すぐにはさぽのことを思い出せなかったオリヤだけど、「無印」とか「サッチャン」とかキーワードが増えてくと次第に思い出していって、「あれからまいにちくるとおもってた」とさぽに反撃。  カウンターのまん中をあけてくれて、ぼくらはそこに座り、すごく楽しい時間がはじまった。 おたがい自己紹介したりピアレの意味をきいたり(ピアレは茶わんとか器の意)してすこしたって、村田さんという男のひとがやってきた。 常連さんのようだ。 さらにすこしたって、こんどはノリちゃんという女のひと。 合計7人になった。 楽しい。 知らないひととお話して酒を飲むってのはとてもいい。 オリヤとナザリはたまに母国語でペラペラしゃべってなにを話してるかわからない。 話しが複雑になったりすると日本語や英語で話すのはちょっとおっくうなんだろう。 ナザリはかなりふざけたキャラで、しょーもないことをしょーもないとはっきりいう気持ちのいいおっさん。 なにかつねにふざけたい人。 バイクで日本縦断した話しとかをきかせてくれた。 オリヤはすごく頭のよさそうな顔で、はげてきたから数年前からスキンにしてるのだがとても似合う。 剃る前はとてもどきどきしたが思いきってやったらびっくりするほど似合ったんだとうれしそう。 ユキちゃんは障害者のケアをする仕事をしてる人で、見た目は外国人とつきあってる日本人女性におおい雰囲気。 アウトドアっぽい格好でひとりで行動してそうでうすい顔。 村田さんはバリバリの都市銀行のやり手、ぽっちゃりしてて目が細くて、回転がはやくて白黒はっきりしててせっかちな感じ。 英語ペラペラらしい。 ノリちゃんはずっと村田さんと話してたから恋人かなとおもってたけどそうではなく、なんと2児の母で上の子は中学生というから驚いた。 かなり若い。 文翔館の裏のほうに住んでるらしい。 すごく楽しい時間をすごし、きづけば2時。 ユキちゃんは風邪をひいてるうえ家がけっこう遠いってんで酒を飲んでいないらしい紳士ナザリが送っていった。 オリヤもナザリも温泉が大好きで、しょっちゅう蔵王の露天風呂にはいっているらしく、今日もこれから行くという。 一緒にいくかといわれ、あんまりにも楽しそうで心踊ったのだが、相当酒がはいってたのと、風邪気味なのとを考えると、今日は我慢するべきだということになり、今度ぜひということであきらめた。 村田さんもノリちゃんも今日のところは帰った。 ああ、イラン人とペニス戦争とかして遊びたかったなー。 年齢も国籍も性もちがう人らが雪の深夜の露店風呂泥棒で一糸まとわずおおはしゃぎ。 ああああ、夢のようだぁ。 今日はほんとに楽しかっただー。  今日はほんっとに楽しかっただー。

2003-12-20-SAT

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