No.500 礒谷療法実践

休日出勤。 作業中の処理待ち時間を使って、昨日届いた礒谷(いそがい)式の「猫背矯正法」を熟読。 猫背矯正といっても、単に後湾を治すだけではなく、まず股関節を矯正して、骨盤の左右高位を治すことで、その角度に準じて上に伸びる脊柱の捻転とか傾斜を補正して、側湾、後湾を治し、本来あるべき「左右対称」で、「脊柱が生理湾曲(前湾)」した美しい体をとりもどすというもの。 脊柱に捻れ、歪みがあれば当然中を走る中枢神経に障害がおき、その末梢にある臓器の機能が低下するし、また、骨格の歪み=筋肉の歪みはその緊張によって内臓下垂、体型異常、機能的疾患やさまざまな痛みを引き起こす原因となる。 よく、顔の左右が違うのを気にする人に対して「左右対称の人なんかいないから気にするな」なんていうけれど、もともと人間は限り無く左右対称に近い形をしていて、そうあってこそ無理なく地球の1 Gという重力加速度と筋肉系、骨格系がうまくおつきあいできていて、健康で長生きなおじいちゃんおばあちゃんは筋肉、骨格がきれいに左右対称なのはもちろん、顔も中心線からきれいに左右対称なのだという。 だから顔が歪んでいる時点でその人は半病人であるといえる。 ほとんどの人がそうじゃないかと思うかもしれないけど、そう、ほとんどの人がそうなの。 だからだれも間違いに気付かないで、そういうもんだと諦めて、大人も注意することもできなくて、若い人ほど間違った姿勢に堕落していって、どんどんどんどん病気が若年化してっている。 そもそも学校でさせる「体操座り」ほど極悪な姿勢はないのだそうだ。 たしかにいわれてみればあれはとんでもない猫背矯正姿勢だ。 あぐら、べたすわり、横座り、足組み、すべて、脊柱の「前湾」が不可能になってしまう形。 あぐらや足組みや横座りに関しては、後湾の癖がつくだけでなく、左右の捻れの癖までついてしまう。  背筋がぴんとのびている姿勢というのは、誰がみても気持ちがいい。 人間が無条件で「正しい/美しい」と感じるものは、生態的に正しいとしか考えられない。 本来そうあるべきなのだ。 今年はほんとに根本から体を自分で作りなおしたいと考えるぼくにとって、背骨を本来あるべきカーブになおすことこそ、まず第一にやらなければならないことだというのはどう考えても正しい。

さて、左右の足が同一の長さになり(厳密には足そのものは左右同一長なんだけどね)、骨盤が水平になるということは、台の足の長さがそろい、面が水平になるということ。 その上に立つ棒というのはまっすぐと垂直にのびた棒。 逆に傾斜のある台に立つ棒というのは重心を調整するために斜面とは逆にまがってなくてはならない。 これがすなわちほとんどの人の歪んだ脊柱の状態。 たとえばぼくのように右足が長い場合、骨盤は左下がりになり、そこから上に伸びる脊柱ははじめ左をむいているが、そのまままっすぐ伸びたのでは上半身が左に傾き、重力に対して無理があるので、徐々に右に湾曲していってバランスをとる。 右に湾曲した先についている肩の水平ラインは、こんどは右下がりになり、顔も右に傾斜する。 その傾いた顔にたいし、口とか目は重力に対して水平であろうとするから、片方の目が下についたり口元がさがったりする。 なんだかあらためて考えてみると当たり前のことだ。 さっきから足の長さといっているのは実はそうではなくて、大腿骨骨頭(大腿骨の先ッちょに、内側に130度の角度でついているまるいジョイント骨)と股関節の関係で生じる骨盤の偏った高位のことで、大腿骨骨頭がまっすぐついていればどうということもないんだけど、130度の角度があることで、内外転、内外旋することで、どうしても足に長短がついたようになってしまう、ということ。

で、というような基本的なことにとても納得いったぼくは、まず椅子にすわる姿勢をあらためて一日生活してみた。 出来うる限りケツを後ろにひいて、背もたれの柱に当たるまでひいて、そしてへその裏側あたりの普段はまっすぐ、あるいはちょっと後湾している背骨の付根を、ぐぐっ前湾とさせる。 足をくむのはもちろん厳禁動作なんだけど、もうこの姿勢をした時点で足なんかとても組めない。 つまり悪い姿勢で脊柱の前湾が不可能なように、正しい前湾の状態では厳禁動作が不可能になるのだ。 すばらしい!  しかしつらい。 27年間なにも考えず、ただ楽な姿勢でだらしなく座り続け、それに基づいて筋肉系が発達してきたぼくにとって、正しい姿勢によってうまれる筋肉への新しい角度からの刺激はきつすぎる。 腰に悪いんじゃないかとさえおもえるが、ためしに一日がんばってみる。 すると! 確かに腰の筋肉は限界ってぐらい痛くてつらいんだけど、そこから上の背中とか肩とか首が、冗談でしょ?てぐらい楽なの!! こんなに軽いのは生まれて始めてってぐらい楽なの!! 普段どれだけ猫背で作業し、脊柱が後湾し、いらない重力を支えていたかってことの証明である。 これはすごい。 しかしあまり長いこと腰のこわばりを我慢していたせいか、そのこわばりが次第に上にひろがっていって、帰る頃には肩甲骨あたりまでバリバリしてきてちょっとがっかり。 体はそう単純じゃないから、矯正過程ではなにがどうなるかわからないと覚悟しないとだ。 続けるうりにリアルな因果関係が自分でわかるようになっていくはずだ。  ただ、この腰の痛みが悪性の腰痛ではなく、前湾することによって今までつかっていなかった筋肉が刺激されているという感覚は間違いがないとおもう。 ぼくがこれまで間違ってかけていた力の方向に準じていろんなことが慣れてしまっているのだろうから、正しくするということはいろいろと無理がかかって当然だ。 死なない程度に無理を受け入れよう。 ほんとにだめなら体が拒絶するはず。

帰り道、スポーツクラブエスポートに立ち寄り、ヨガの申し込みをした。 長谷部さんとかおりちゃんの分もまとめて申し込んだ。 なんと教室が終わってからお風呂にもはいっていいのだそうだ。 やった!!  ヤマザワでさぽに頼まれたお好み焼きの具材をかって帰り、上沼直伝極上お好み焼きをさぽが作ってくれた。 これがうまい!!! 卵をたっぷり使って、こんにゃくと豚とエビとなんやかやはいったやつで、すげーうまい!! あきれるほど食べてごちそうさま。 礒谷療法の運動(ものすごいはずかしい格好での特徴的な屈伸運動)をして、全身の筋肉の角度、バランスを調整。 回数のところに「50〜3000を一回として一日3度」とあるんだが、3000回というのはちょっとありえない。 これは近日中に確認しないとだ。 普通に100回でかなりしんどい。 で、寝てる時に猫背になって横向きに寝ないように、足を縛って寝る。 膝上、膝下、足首の三ケ所をしばって仰向けに寝ることで、夜通し脊柱が一番楽な形を保持することができて、これが一番長い時間無意識で矯正できる療法だ。 ぼくはずーっと横向きで胎児のように丸まってしか寝れなかったから、これはいい。 曲がってるほどつらくて起きてしまうそうだが、朝起きたときの爽快感がすざまじいのだそうだ。 筋肉や骨格に変な負担がかかったまま寝続けておきたときが寝違えたという状況で、それと正反対の目覚めということになるからだ。 明日の朝がたのしみだ。

ところで500回だ! すげー!

2004-01-10-SAT

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