No.506 1080゜

以前から気になってた任天堂の1080゜というスノーボードのゲームがある。 かなりマイナーで、ぱっとみただのお寒いよくあるスポーツゲーなんだが、これが知る人ぞ知る、超良作なのだそうだ。 もともと実際にボードをやる人間をターゲットにしぼったハイエンドユーザー向けというコンセプトでたちあげ、徹底的にリアルにこだわった作品で、新雪をすべる感触、アイスバーンの感触、エッジのすれる音、冷たい空気、重力、とにかくひとつひとつ気持ちいいのだそうだ。 他のメーカーのボードゲームでは違和感を感じるが、この1080゜だけはほんとにすべってる感覚にかなり近いという声が多い。 作り手がとにかく、どうしたら雪質をうまく表現できるか、なにを遊ぶ人間はもとめるか、なにを気持ちよく感じるかを徹底的に考え抜き、雪山シミュレーター的な要素とゲームとしてのバランスをとことん調整して、できることはすべてやったというような熱意が開発インタビュー等からもうかがえる。 実はこれ、もう7年くらい前のnintendo64用のゲームで、いまじゃそこらで1000円くらいで買えるようなもので、そのうち買ってやってみようなんておもってるずるずるしてるうちに、なんと来週続編がゲームキューブで発売するというじゃない。 圧倒的に物理計算やらグラフィックがパワーアップしてでるその新作に期待しないわけもなく、いろいろ海外先行発売の情報など調べまくったんだけど、どうも評判が微妙なのだ。 いわゆる地味ゲーでそれは別にいいんだけど、底にある確かな面白さみたいなものもあまり伝わってこないようなレビューしか見つからず、なんだかがっかりだ。 開発が海外外注らしく、そうなると名前だけ引き継いだ「別物」の可能性もある。 やってみないことにはわからないが、これはどうも神ゲーの保証つきの64版をまずぼくはやってみるべきじゃないかとおもい、いったんそうおもったらとまらず、帰り道、中古ソフトも扱うマーの店に立ち寄り、買って帰る。 おもったより高くて、3000円弱かかってしまった。 ネットでかえば1000円で買えたんだけど、どうしてもこんなにも盛り上がった今日やりたかった。

さて帰るとさぽがすでにお好み焼きの準備をしていてくれて、ビールも買ってあるというので先にお風呂にはいることに。 ちょっとだけ画面を見てみたくて立ち上げると、やはり神ゲーといえど今のきれいな画面のゲームに慣れてしまった目でみると「しょぼい」。 ほんとに面白いんだろうかと不安になりつつ練習モードをちょっとだけさわってみるが、どうもピンとこない。 いうほどリアルでもなければ爽快感もない。 やっちゃったか? とおもいつつお風呂にはいり、あがってすぐに夕食。 こないだの具がまだあまっていたので上沼式お好み焼き第2弾。 今度はチーズも入れてみた。 これがうまい!!! ビールもうまい!!! いい!!!!! すっかり満足して1080゜のことなど忘れて気持ちよくなってしまい、今日は酒もはいったことだしヨガも運動もお休みだ!つってこたつでゴロリン。 テレビでやってたナウシカにどっぷりはまってしまい、やっぱりナウシカはすごい、さぽも原作読みなさいなんていってるうちにいつのまにか寝てしまい、起きると12時すぎ。 ひさしぶりにやってしまいました。 なんだかスッキリ目覚めてしまい、ふと1080゜のことを思い出す。 あんなに楽しみに買ってきたのにこのままやらないで寝るのは気持ちがわるいじゃないかと奮い立ち、さぽを寝かせたままこっそり雪山へ。  ちょっと練習モードで操作を学ぼうとおもってしばらく遊んでたんだけど、あれ? なんか、おもしろい。 着地の角度がわるくて転んだり、ハーフパイプでうまく重心移動できなくてあまり飛び上がれなかったりしてるうちに、このゲームのできの良さがひしひしと体に浸透してきた。 これはおもしろいぞ!!! さらにマッチレースなるCPUとの一騎打ちモードをやってみてさらに感激。 雪山を滑り降りていく気持ちよさがたまらない。 良質な疑似雪山体験で体に気持ちいいむずむず感が走る。 もちろんコース取りや重心移動によってうまく滑るレースゲームとしての出来も非常に高い。 ところどころにある新雪がかぶったままのこぶにのりあげるとパウダースノーがポファーっと舞い、なんとも爽快。 アイスバーンでは急に自分が写りこみ、音もがりがりいうからほんとに怖い。 吹雪のなかを滑るステージはほんとにあの悪天候の雪山のいやな雰囲気がうまく表現されていてすてき。 ステージをもっと進めていくと、コースにそって走るのではなく、広い山を自由に滑っていく(落ちていく)ようなことになってたいそう楽しいらしいのだが、残念ながら今日はそこまでは行けなかった。 硬派なゲームだけに、難易度もゆるくはない。  いやー、やっぱりハイマスくさい少数から絶大な支持を受けてる作品(当然それ自体最初から狭いところを承知でせめる覚悟ができている)ってのはやっぱり間違いないもんだわ。 すげー。 64でこれだ。 来週でるやつがほんとに正当進化ならすざまじいわ。 でもこれかっちゃったからなんかもうどうしよう。 同じみたいなの続けて遊ぶ気にもならないし、椅子買わなきゃで金ないし。 

ちなみに5年前のほぼ日の特集。 これ、発売から2年くらいしてからの企画。 いいものはいい、売れなくてもいいものはやっぱりいいという気持ちがうれしい。 

2004-01-16-FRI

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