No.514 こうみえてドロン

きた! 家用にえらんだHAG社の座椅子タイプバランスチェア「バランスマルチシット」がきた。 配送日が確定した時点でメールをよこすといってたくせに、なにもないままいきなり着払いで届いた。 うれしいからいいけど。  早速座ってみる。 いい!!  正座の姿勢なのに足が楽!! ここ2週間、いっさい足を組まず、左右かたよった姿勢をしないように気を付け、ひとときも腰の力を抜かないで常に背中の逆反りを意識して生活していたら、なんとこっちの方がむしろ楽になってきて、無意識でもその形になるようになってきた。 あきらかに背筋の構造がつくりかわってきているのがわかる。 ちなみにあれから毎晩足は縛って寝ている。 これもちっとも苦痛を感じなくなった。 むずかしい仕事に集中するときはまだちょっと姿勢の意識が邪魔してなかなか超集中モードにはいれないないが、これも慣れでしかないだろうから時間の問題だ。  しかしいい買い物だった。 これで家でも長時間、自然に理想的な姿勢を保てる。 ただ地べたに座った時よりも20センチほど尻の位置が高くなるため、机が低いのが難。  気分がよいので昨日のヨガの復習をちょっとやって、礒谷式のスクワットをやって、ついに19路の勉強に突入。  9子置き(盤上のすべての星の上にハンデとして自分石である黒をおいた状態)でアマチュア初段に勝てるとひとけた級という目安があるらしく、まずは9子置き(ちなみに「星目」というらしい)の模範対局の解説をじっくり勉強。 つづいて互戦(ハンデなし)の模範対局の勉強。 これが半端じゃなくおもしろい!! もっとはやく19路でやるべきだった! これは本当にめちゃくちゃおもしろい!  あのね、囲碁はね、直感力だわ。 記憶力とか左脳的な能力とかも高いにこしたことはないんだけど、一番大事なのは瞬間的なセンスみたいなそういうもんだわ。 右脳のゲーム右脳のゲームいわれてんのが全然わからなかったけど、19路にしてはじめて理解できた。 ほんとにそうだわ。 会話してておもしろい人とか、マのいい人とか、場の雰囲気をしっかりつかむ人とか、そういう人が強くなるものだわ。 これ。 ある程度はがちがちの暗記的知識(what is)と、くり返しで身に付いた経験知(how to)だけでも強くなれるけど、あるポイントからは間違いなくセンスの勝負になる。 うわー、なおさら強くなりたいじゃないか。  昼過ぎ、気分転換にCOOKS81という食材とか調理器の専門店にカルピスバターを買いがてら散歩にでかけた。 サンガツのサンガツを聴きながら、雪のモサモサ降るなかを歩く。 道が悪く、雪もひどく、これから2キロ先までいって帰るのかとおもうと引き返したくなったが、途中で考え方を変えてみた。 まず、降り積もる雪はいちいち気にしないで建物に入るときだけ気にして払うことにしよう。 つぎに、顔にかかってうっとおしい雪だが、よくよく考えてみるとそんなに苦痛を伴う刺激はないはずだ。 むしろひんやり気持ちのいいものがランダムに顔にふれるなんてちょっと楽しくて気持ちいいんじゃないかと。 そう考えると不思議と下をむいていた顔があがり、一気に視界がひらけてきた。 雪にせめられてるような気持ちで肩をすくめて自分の足下しか世界がないような気になって歩いていたが、雪なんかどんどんこいという気持ちでふっきれたら、川向こうの山のきれいなこととか、先の先のほうの道路選択プランとか、いっきに広く見れるようになって、もう楽しくてしかたなくなった。 音楽もきもちいい。 バターをかって、帰るときなんてもう雪まみれでいろいろ寄り道したり立ち止まって山に見入る余裕さえできた。 ぬれたものは乾かせばいい。 汚れたら洗えばいい。  いやー、またひとつ苦痛が喜びに。 窪塚にいわせりゃポジティブチューニングか。 なんてことを考えながらあるいていたら、マゾてのは「苦痛」が、ということではなく、快感にとことん「貪欲」なだけなんじゃないかと思えてきた。 つまり子供がみておもしろくない複雑でむずかしい本を、大人は「複雑でむずかしい」ことで気持ちよさをあじわってるわけではなく、たんに自分が進化して楽しさを追求していったら、自然な快楽としてそれを選んでいた、という感じ。 一般に苦痛とかんたんにかんじられちゃうことってのがつまり快楽の上級ってことなんじゃないかと。 大人になってくさいチーズや苦い酒がおいしくなるような。

と、ここまで書いてなんですが、実は今日はドロンのつもりでかいてました。 こう見えてこれはドロンです。 気持ちの問題です。 今日はつかれました。 きづけば夜。 がんばってゆっくりしないといけないので、ドロンです。 

2004-01-24-SAT

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