No.531 そして歩け歩け

鬼の下版ラッシュ。 下版てのはデザイン製作等のプリプレス行程を完全に終え、あとは工場のオペレーターの方々に刷版だの印刷だのたのんまっせということと、ぼくらの中では定義付けてるけど、まあ仕事によってどの段階を指すかは時々で変動する。 なんと今日は4つもいっぺんに下版。 それぞれ別々に最後の校正のやりとりがあり、データやらファックスで提出しては細かい直しがまたはいりというのを平行しておこないつつ、同時にそれぞれのデータを下版用に特色はずしたりデータのネスティング整理したり(ページ物なんかやってると何度も写真の入れ替えとかしてるうちにソースの在り処がわからなくなったり校正用につくったjpeg画像が混在したりと、もう自分しかわからないような複雑な押し入れの中の引き出しみたいになってしまう場合があってとにかく大変。 逐一整理して合理的にしているのだが、常識をこえる仕事量と客や間の人間の段取りの悪さがどうしても波及してきて自分ひとりのがんばりではどうしようもなくなるのが常)とにかく脳みそが断片化してしまうんじゃないかという目まぐるしさ。 仕事によってはほんのちょっとの最終「文字校」後もいちいちpdfでおくってよこせといってくるものもあり、うちのマック隊にはアクロバットない上に、なんだか最近ネットワークおかしくてwin隊にデータ送るのも一苦労で、かつ最後の文字校だけなのに画像もきれいに原寸で出力したいという無意味な客の欲望のために画像をepsからわざわざ変換して張り替えてという作業にいまだ G5に移行できないわたくしのマックはこの忙しいのに多大な時間を要する上にしまいにはフリーズするし、ゲラ用に出力するにも一回プリントするたびに「原因不明のエラーが起りました。 HDの内容が消えた可能性があります」の見なれたエラーで再起動しなきゃいけないし、プリントしたらしたでプリンタの調子がおかしくて冗談じゃないほどM版もK版もでてなくて人間みんな白髪のゾンビみたいなことになっちゃうし、絶望的なのがそのプリンタの異常にも誰もたいして反応をしめさず、無関心にもその異常な色のまま仕事を盲目的に押し進め(おそらく後で全然色がちがうとかいってさわいで、しかしそれすらも別にどうでもいいんだろう。)、結局気付いた人間がひとりでこれはあまりにもひどい色の違いで仕事にならなくて早急にメンテよばなくちゃいけないんだなんて騒がなきゃいけないしで、もうなんというか仕事以外の部分のストレスがすざまじい!!!  「当たり前」のことが「当たり前」でないことへの苛立ちとか絶望とか、なんなんだ一体。 いろんな人のいろんな段取りの悪さとか、テキトーさとか、無知とか無関心とか、注意力のなさとか、意志の弱さとか、勉強不足とか、頑固さとか、自分勝手とか、臭いとか息遣いとか変な帽子とか声の質だとか骨盤とか服の生地だとか性器の形状とかトラウマとか親とか家とか癖とか相槌をうつタイミングだとか、そういうのがどんどん呼び水になってすごい損害、不幸、不信がうずまいて世の中の空がぐるぐるぐるぐる真っ黒になっていく。 きれいな部屋はみんなきれいにしていたいと思うものなんです! NYはそれできれいになったんです!  当たり前のことが当たり前だともわからずに当たり前のものができるかっつーの。 当たり前の価値がうまれるかっつーの。 足下をみなおせっつーの。 いいのかそのままで? そんなものくってていいのか? そんなもんにのっかってていいのか? その筋力の弱まったような乾いた無意志の観察者みたいな目をいっかい上に上げて湿らせてみたらど・う・で・す・か!  そしていいかげんその変なありもしないバスから降りたらど・う・で・す・か?

2004-02-10-TUE

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