No.541 素敵な週末

ひさしぶりのヨガは想像以上に気持ちよかった。 今日は朝から左の座骨神経がちりちりと痛んで、連動して左膝の内側にも違和感を感じていたんだけど、1時間15分のヨガのあとは何の違和感もなくなっていたどころか、体中が快楽と幸福でつつまれていた。 ぼくの最近お気に入りのポーズをひとつ紹介。 これは本当に気持ちがいいのでぜひこのテキストを読んだ人はすぐに試してもらいたいです。 (始めに、「脚」は股より下、「足」は足首から下のこととします) まず、両脚を前にのばしてすわります。左脚を曲げて右の脚の付根に左足のせます。 右手で左足の甲あたりをもって、左手で左脚の膝を大きく抱えて、左脚全体を優しく、ぐーーっと腹に引き寄せます。 呼吸は吐きながらです。 このとき、背中がまるまらないようにして、腰をぐっといれます。 後 )前 ←こんなふうにね。   で、すっと息を吸いながら脚をもどして、また吐きながら引き寄せる。 これを3かいくらい。 脚の付根がすごく気持ちいいのです! 引き寄せるのと逆に、膝を地面の方におっつけてやって、床にふれさせるというのもセットであるのですが、こっちはぼくはちょっとむずかしいです。 先生も、出来ない人は引き寄せる方だけでいいというので、両方しないとバランスがわるくなる類いのものではないと思います。 できる人はやったほうがいいです。   トレーニングにきている野球小僧たちと風呂にはいり、ポカポカになって外にでると、その冷気がまた心地よく、車にのりこんで流れ出した大音量のハービーハンコックの「洪水」ライブがこれまた最高で、なんという充足だろうと胸がいっぱいになる。  今日はさぽがバイトのカサイさんという自然物みたいな人と、ブラウンバニー前夜のバッファロー66を観にいくというので、ぼくはひとりで大好きなモスへいくことに決めていた。 昼から、「本よみながら大根バーガー食べるんだ」とにやにやしていた。 近くにうっとおしい会話がないとも限らないので、防御策として音楽をもってきていたのでさっそくバリヤするが、はいっていたのがモリコーネで、たしかに映画的でもりあがるんだけど、場面を無視したハッピー感や重さが次々に現れ、どうしても物語にはいっていけないので断念。 はたしてなにが合うんだろうと考えると、おそらく調がどちらにもころばないような無国籍なえんえんと続くようなピアノ曲が最適だろうとおもった。 あまり壮大に展開していかないドビュッシーとか、ドラマティックにならないリズム隊のおとなしエスビョルンとか、あとピアノじゃないけどF.S.ブルムとか、とにかくあまり曲曲してない淡々としてるのがいい。 理想は2時間ぶっとおしの1曲とか。  しかし今日のモスの「ざわざわ」は攻撃的にこちらの意識にはいりこんでくるような低劣な思想のぶつかりあいみたいなものがなく、認識しようとおもわなければ認識できないくらいの丁度いい溶け具合、音量で、結局これが一番のBGMだなと。  で、大根バーガーがうめかった!  で、ラスコーリニコフ(罪と罰の主人公)は大変なことになってきました!   ちょっと眠くなってきたので、話はもりあがってきたのだが断念して帰る。  外にでるとめずらしくガスってて、冬のガスってるときのあの独特のスチーム臭に感激。 これはなんだろう? 水素の匂いなんだろうか? ちゃぷりとした水には感じないが、蒸気になるとでてくる匂い。 ぼくの好きな匂い。  12時まで明るい八文字屋に昆虫のように引き寄せられ、石倉さんの布石解説本ないかなと探すがなく、蛍の光に促されて店をでる。 再びガスの匂いに感動し、思いきり深呼吸して満足して外の世界に決別。 あったかい振動する密室で、ちょっと指と足先を動かしながら過去のライブに酔いしれていると家に到着。 たいした世の中だ。 さぽは既に家にいて、あらためてバッファローのすごさに感激したことと、カサイさんのあまりの天然ぷりに対する敬意をぼくに伝え、2時くらいまでおしゃべりして、で、もういちど北方の心乱れる青年の心をのぞきみて、そして寝た。 すばらしくいい週末だ。

2004-02-20-FRI

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