No.542 ブラウンバニー

びびった! なんじゃこりゃ!!!!!  何がカンヌで賛否両論だ!!!  猛烈に、強烈に、どっからどうみたって何十年に一度出るか出ないかってな超ド級の神憑かりの名名名作じゃないか!!!  これが面白くないという感覚が、本気で、全人格に誓って、微塵もわからない。  これを変なナルシストなんちゃってアーティストの前衛映像みたいに見えてしまう意味が全くもって理解できない。 一体普段、いや、人生において、何を見て、何に感じ、何に学び、何をしてきたのかと。 こんなすごい映画ないぞ、ほんと。  帰り道に、車の中で、2時間弱の全エピソードをもらさずに完璧に思い返し、あらためて、心から、その全てのシーンに対して、こんなにも涙がでた映画がいまだかつてあったろうか!!!???  もうね、まるで自分の記憶のごとく、ぼくの、さぽの、心にすごい深い痕がだっつりと残ってしまった。 バッファローに続いて、またしてもこんな超人的に美しい作品をこの人は…   まだ観てなくて、まだ観るチャンスがある人は、何をおいても観にいった方がいいと思います。 ついにエンタテイメントの美意識と表現力は、ここまできたかと頭をガツンと叩き割られます。 こんなのやられたら、もう後の人なにもつくれなくなっちゃうんじゃないかと心配になります。 ぼくが同業者だったら、もうなにもぼくがつくんなくたっていいんじゃないかと、ショックで腑抜けになってしまいます。 それでも心はホンモノに出会えた感動で満たされているだろうけど。 

本人がいうとおり、これはアートではなくって、うんと魅力的な、悲しいフレーヴを用いた、すごく綺麗な、まぎれもないエンタテイメントです。 誰もが知ってる、誰もが感じたことのある、誰もが想像する、とても悲しい悲しい悲しい、そして残酷にも気持ち良さが裏側につきまとう(こんなこというとかなりあぶなっかしいんですけども、でも悲しさには、それが深刻で、残酷であればあるほど、ある種の気持ち良さと呼んでしまえるようなものが確かにあるとおもうのです。 だって、だからこそ、悲しい物語は、悲しい詩は、いつまでも人に愛されるのだとおもうのです)あの感情を、奇跡的にもみんなで共有できてしまうことに成功した、魔法みたいなエンタテイメントだと思うのです。 フィルムメーカーとしてのギャロは、ぼくからしたら、この時代において非のうちどころがない大天才です。 テンション高く、大絶賛でバカみたいでしょうが、仕方ないんです。 「しげちゃんのウルトラグレートあなたはなんて心が美しくて意志の強い素敵な人で賞」を是非ギャロさんに賞金3万円を付けて差し上げたいのですが、どうすればいいでつか?

2004-02-21-SAT

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