No.557 ジャパニメーション(メカ系)どうなんだ??

早ければ今日、ミーレの掃除機が届くはずだったんだけど、残念。 丁度掃除をするタイミングに届いちゃうのがぼくらふたりの特徴的な運命だろうとにらんでいたが、結局夜まで掃除機は届かず。 従来のお手軽掃除機でぼくが掃除している隙にさぽはお洗濯、気持ちよくなった部屋で、ぼくが本を読ませていただいてる間、さぽは例の消費率高い激うま「こんにゃくそば」を主役にしたランチづくり、おいしくランチをいただき、さぽが着替えをしている隙に、ぼくは昨日の日記に手をつけ、さぽが化粧をしている5分間でぼくは駐車場から車をもってくる。 ギリギリでソラリスに到着。 さすがに日曜の午後は混むらしく、はじめて7階までグルグル駐車場を昇らせられる。 席もいっぱいで、これまた普通なら絶対さける一列目。 予告の細かなカット割りにはきそうになり、こんなんで本編大丈夫だろうかととても不安になる、が、実際の映画はあんなにカットがせわしなく切り替わらない上、今日見るイノセンスは邦画なので字幕もない。 助かった。 といっても実は字幕がないなんてことははじまるまですっかり忘れていて、はじまってすぐ、機械の声が英語なもんで字幕が出たときはびくっとしたが、同時に、字幕の書体が細ゴシックか細丸ゴシックかどちらかで、普通「人」の会話の字幕にこの書体はつかわないなー→ああ、機械の音声ってことか→ああ、そういやこれ、邦画じゃん、と、字幕がでたことで字幕じゃないことに気づいたのでした。  イノセンス、なにがよかったって、オープニングCGと中盤の祭りみたいなとこのCGが極上!  千と千尋の「油屋」的な異国感(和なんだけど、外国的な和)の爆発! 音楽もすごく効果的で、特にオープニングのシンクロはすごかった! この2シーンだけでも見た甲斐があったと心からおもえた。 本編は、まあいかにも「男性的」ないやらしさにあふれたいわゆる電波系というかニューエイジ系というかその辺のネタを扱った、いかに観客をおいてけぼりにして、頭をこんがらかせてやろうかという意図が表にでまくった作りで、ジャパニメーションのメカ系ではあまりにも90年代から見慣れた図式だったので、なんとなく拍子抜け。  押井さんは普段からいろんな活字から気に入ったフレーズをとっておくのが趣味らしく、それを登場人物にばしばししゃべらせてしまうんだけど、もうこのイノセンスは、本編のテーマよりなにより、その「フレーズストックのリミックス」をアニメっていう媒体でやりましたってぐらい、笑っちゃうほどそういうフレーズの引用オンパレードで、ほんとにそういうことをしたかったにしてもどうもかっこよくなく中途半端で、実際のテーマをみせる演出として純粋にやってるにしてはありえない頻度、バランスの悪さで、とにかく全編とおして、なんでも知ってる天才を自負する男性の「おれってこんなに頭良いぜ、おれってこんなに知ってるぜ、おれってこんなにセンスいいぜ、こんないろんなこといっぺんに考えられるやつ滅多にいないぜ」という魂があまりにも匂ってきてしまって、はっきりいって、ひいた。  いかにもオタクのカリスマって感じで、しかしぼくはもっとオタクというものに深みをもった凄いやつらという良い幻想をもっていたもんだから、なんだかがっかりしてしまった。 なんというか、芯になるべき魅力的なセンスや思想のないまま、圧倒的な技術や知識やパワーだけがつっぱしってしまったみたいな。  ぼく、もっと押井さんてすげーかっちょいいんだとおもってた。  ロボットアニメって、アート好きな女の子とかでも馬鹿にしてる人が結構多くて、それってもったいないなー、ちゃんとみるとすごく深くて面白いのになー、というのがぼくの学生のときの見解だったんだけど、どうもその「深さ」がついにうすっぺらく見えてきたかもしれない、と、ギクっとした。  マクロスも、ガンダムも、エヴァも、今みたらどう見えてしまうんだろう。  あれを本気で面白くみれてた時分から、あまりにも多くの、しかも強烈なショックをいろんなものから受けてしまっている。  オタクのバランスの悪さはやはりつまりその人全てのバランスの悪さを表しているってことなのかしら。 彼ら、得意なところを話しているときはとても楽しいんだけど、しかし彼らはひどいワキガで毎日同じ変な服を着ていて、それはやっぱり嫌だもん。 もてたい人ももさぶいけど、あいつらもまたさぶい。 あいつらは「きもい」んだとおもってどこか好感もててたけど、あいつらも実はさぶいんじゃないかと。 まあなにも面白くないオサレさんにくらべたら100倍ステキだけどね。

2004-03-07-SUN

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