No.576 イディオッツ

ラース・フォン・トリアーの隠し球「イディオッツ」がフォーラムで一回だけの限定上映。 イディオッツ=白痴。 賢くて、感じやすい、弱い弱い人らが集まって、だらしなく正直に共同生活しつつ、みんなで身障のふりして、心まで身障のふりして世の中にくってかかって、自分らの幸せを大事に過ごすグループ「イディオッツ」のはなし。 もんのすごくおもしろかった。 本物のイディオットまで登場して、とにかくやっちゃった、いろんな意味でやっちゃった作品。 4日で脚本を書いたとは思えないすごい出来。 アフレコなし、照明なし、ぶれぶれ画面で前編ドキュメンタリーのような質感で生々しく展開していくんだけど、これが心地よい。 ダンサーインザダークよりもっと生々しい映像。 自然な演技。 情報なしでみたら「この人ら役者なの?」と疑問におもうようなほんとに自然体をとられたような生々しい出演者たち。  なんかさ、コンセプトみたいなものを考えてみたら一気に台無しになるネタだなとぼくは感じた。 これみてむずかしいこと言いたい人は、肯定にしろ否定にしろ、ぼくとしてそれはかなり「さぶい」行為。 これは純粋にひたすらおもしろい! きもちいい! エロい! ぐろい! 中身なんかない。 そういうもんだとおもう。 身障が未来の人間だみたいなふざけた皮肉?をトリアー本人いってるけど、たぶんたいしてテーマなんてどうでもいいからすごく自分のおもしろい気持ちいい大好きなこと映画にしたいって衝動でつくったんじゃないかなと、ぼくはかってにおもっている。 テーマとかいいはじめると一気にチープになるもん、こういうの。 これはとにかく爆弾的にぼぼぼぼぐばーーー的に、最高にぼもしろい映画だったの。 自分のなかの身障がうんと楽しくなって騒いじゃうような、無邪気なぼもしろさの映画なの。 いいのみたー。 いいのをみたなー。 イディオッツという、ずいぶん素敵な映画をぼくは今夜みたなー。

家に帰ってもう夜遅かったんだけど、一日中ドラクエがやりたくてうずうずしてたもんだから、1時間だけレベルあげ。 楽しい。 冗談みたいに楽しい。 ただの作業なのに、なんでこんなに心ときめくのかしら。 さぽがわきで靴の修理をしている、その匂いとか部屋の雰囲気とか、深夜であることとか、ホットカーペットの温度とか、明日仕事なこととか、全部がとろっと混ざってすごく気持ちいい。 なんだこれ。

2004-03-26-FRI

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