No.591 花見山、初競馬

さあ、福島は快晴! 9時に目をさまし、朝ごはんをいただき、公一先生に送ってもらって花見山へ。 聞いてた通りのすごい人。 全国からツアーのバスバスバス。 しかしそんなの全然気にならないぐらいのすごい桜!!!! なんだこのロケーションは!!!! どこを向いても夢のような景色で、新緑の中に桜のうすピンクとなにかの黄色といろんな微妙な色が混ざりあって、とても人間が作り出すことが不可能なものすごい美しい色の組み合わせがまわりのすべての山々を飾る。 あんまり綺麗でまともに歩けない。 うっとりしちゃって3歩ごとに立ち止まる。 流れる川の音、かえるやウグイスの声がまた気持ちいい。 すごいところだ。 2時間ほど存分に歩き回り、もう桜はごっつぉうさまってぐらい堪能し、下山して入り口付近の出店でアイスやらタコ焼きやらだんごやら買い込み、屋外休憩所でひと休み。 今日はほんとにあったかくて、ぼくは半そでのTシャツ一枚になっちゃった。  送ってもらってる時に公一先生が競馬場にもいってみたらいいんじゃねーかといったのがとてもぼくらの気に入り、そういえばぼくらは競馬をとてもいいところに置いていたにもかかわらず、いまだなにも接点をもたずにいたことを思い出し、ついにチャンスがきた!と盛り上がり、うきうきで花見山から福島市街地へと歩いていった。

橋を渡るまで見えていた競馬場のでかい建物が、橋を渡ったら全然見えなくなってしまい、東高の前で先生にヘルプ。 教わった通りにいくと、りっぱな競馬場に到着。 100円払って入場し、興奮して観戦席へ向う。 しかし人が多い! 子供づれもいっぱいいて、「いかにも」なおっちゃんもいっぱいいて、今までぼくのあじわったことのない妙な質感のなんとも不思議な気持ちのいい場所だ。  下におりるとちょうど第9レースが始まるところだった。 レース中、意外と全体のテンションは普通で、もっと最初から「ごおおおおおおおお!!!!!!!!」と盛り上がるもんだと思ってたけどそうでもなかった。 しかし最後の直線になるとやはり地味ではあるけど「ごおおおおおおお!!!!」というみんなのなにか強い思いが高まったのがわかる地鳴りのような揺れを感じて、それは歓声と馬の走る音/振動なんだろうけど、欲望の盛り上がりとして感じた方が随分面白くて気持ちがいいのでそういうことにして、ぼくらもぜひこの振動の仲間にはいりたいっつって、すぐに第10レースに出走する馬のいるパドックへむかった。 ぐるぐるぐるぐるまわる10数頭の馬をじっくり見つめる。 いやー、このかたがたは、なんと美しい体をしていらっしゃるんでしょう。 あまりに均整のとれたかっこいい体にうっとりして見ていると、さぽが「3番がすごくいいとおもったんだけど倍率が1倍だった」というので、ふうん、ときいたもののいや1倍はないだろうとおもって電光掲示板を確認するとほんとうは4倍で、さぽはみた角度で4の棒しかみえなかったらしかった。 ぼくは9番がくるというおつげを聞き、さっそく馬券を購入。 単勝で買いたいのだが、システムがよく分からず、まあこれだろうと馬単という券をみてみると、なぜか2位まで予想しなきゃいけない。 おかしいとおもいながらも他の券はなにやらマルチとかなんだとか複雑なことが書いてあるので、お互い馬単で9-3、3-9と1000円ずつ買うことにした。 そして第10レースがはじまった。  ぼくの選んだ9番は序盤出遅れて、半分ぐらいいったところでびりから3番目ぐらい。 しかし人気が結構高いところをみるとこの馬は差し馬というやつなんだろうなと期待して見守る。 さぽの選んだ3番はあきらかに逃げで、ずっと上位グループでぶっとばす。 そのまま最終の直線まできた。 さて、9番よ、見事な差しっぷりをみせてくれと願うもむなしく、福島の短い直線では劇的な逆転劇はおこらず、しかししかしなんとなんと、いつのまにかTOPを走っていたさぽの3番が、そのまま逃げ切って1位になった!!!  すげーーー!!!! すげーーーー!!! 大盛り上がりで、しかし冷静にこれはどうなんだろうかと相談。 2位の馬はあたっていない。 しかしぼくらは単勝として「馬単」を買ったので、勝手な解釈で、きっと1位だけあたったら単勝のオッズで、2位もあたったらもっとすげーってことじゃねーかということで落ち着き、換金にいく前に便所にいく。 おしっこして手をあらってるとちょうど先生から電話がきて、はたしてどうなのかと聞いてみると、どうやらぼくらの買ったのは単勝ではないらしく、1位2位をしっかりあてなきゃいけないどうしようもなく男らしい買い方だったらしく、つまりお金は一銭ももどってこないと。 ショック。 ぼくら、例の振動に同化するにはあまりに無知だったみたいだ…  今日はまだ2レース残っているが、これは勉強しなおしてもう一度本気でチャレンジするべきだと、これでかえることにした。  それにしても、これは、競馬ってのは、絶対に面白い。 対象が生き物×生き物というある程度からはこちらが予想しようのない(逆にそれだからこそ厳密な乱数よりも予想できるということをいいたいのかもしれないといまになっておもった)ものだけに、これははまるんだわ。 つーかはまってみたいんだわ。 ふたりしてでっかい興味を胸に植え付けて競馬場をあとにした。 ダビスタ買って勉強じゃ。

その後、歩いて歩いていろいろ買い物などして歩いて歩いて、電車で伊達駅まで帰ってまたそこから6〜7キロ歩いて歩いて歩いて歩いて、今日だけで軽く50キロくらいは歩いたんじゃないかってぐらい歩いて歩いて、しかし体はちっとも疲労感もなく、すこぶる元気で、まっくらな帰り道も独創的ですてきなアドリブソングが次々に湧き出てきて、さすがに家に付く頃は脚が痛くて大変だったけど、でもそれも脚が痛いってだけで全然疲労感みたいなものはなく、一日中楽しいとこんなに元気なもんなんだなと自分の体に感心してしまった。 さぽの家では先生が自家製のそばを打っていてくれて、お風呂あがりのビールといっしょにうんと美味しいそば、その他の料理をいただき、あんまりうまいもんだからバカみたいに食い過ぎてしまって、もう1ccの隙間もないってぐらい胃が、腹が、ふくれ、呼吸するのも苦しいほど満腹になり、ぶったおれるように床についた。 やー、うんと楽しかった。 うんと歩いた。  ところで髪がうんと短いぼくは頭皮が直に日焼けしてしまい、痛いのなんの。 今もちょっとさわるだけで悲鳴。

2004-04-10-SAT

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