No.661 ぎょえ〜

3時起床。 雨がしとしと降っている。 外にでて確認、電話で天気予報を確認。 大谷さんに電話して、協議の結果今日は雨天中止。 寝直す。 もう一度朝がきて、さぽを無印に送る。 天気は前向きな曇り。 ムズムズしてくる。 いけばいいっただけ進歩するはず、しかもまさにシーズン真っ盛りの6月、さらにむっとした曇りという好条件。  で、11時ごろ出発。  先週と同じ入渓地点。 今日はニンフで水中のステージを攻めようとおもっていたのだが、なんとインジケーターを買うのを忘れていた。 これではあたりがわからない。 しかたなく数少ないドライを流す。 先週とくらべてトラブルが多い。 なかなか釣りにならない。 集中力がないのか、やたらからまるしひっかかる。 先週魚影をみた支流にいってみる。 ここは流れがゆるく、本流側に背をむけるとバックキャストのスペースもあるのでとても釣りやすくて楽しいポイント。 おもったのだが、この川は基本の流れがどうも速いらしく、歩くのが恐ろしい上にカタなどのポイントを狙っても手前の速い流れにすぐにラインをもってかれてドラグがかかり、メンディングするにも岩だらけでひっかかりやすく、とにかくド素人のぼくがひとりで学習してくにはあまりに難しいステージなんじゃないかと。 いろいろ考えて工夫してやるのだが、ちょっとどうしようもないレベルの難しさなんじゃないかと2回目にして感じてきた。 そう感じたのはこういう脇にそれたなだらかな支流にくるといきなり思い通りに釣りらしい釣りができていっきに楽しくなったから。 ひとつの川でしつこく修行をつもうとおもってこの川に連続できてみたけど、もっといまの自分にあった川を見つけるのが先なんじゃないかと思い始めた。  しかしこの支流はほんとに楽しい。 透明度が高く、川底までばっちりみえるし、泡の流れで餌の流下するラインもわかりやすい、おまけになんといっても先週にひきつづき、魚影が色濃いのがたまらない! なにもみえない水面下にじっと目をこらし、不意につらつらっと魚影を確認できたときの感動はすごい。 おもわず声がでてしまうほど。 あの変かななんて狙ったポイントにうまく投げれて、狙い通りの流れのラインにフライを流せて満足しているところに、つらららっと3匹一気に現れてフライを見に来て、そしてぴょろっとまた姿をけしたときなんて興奮でどうにかなりそうだった。  これか! これが釣りか! そうしてどんなフライなら食ってくれるかを考えるわけなんだな! ようやく、脳内釣りでなく、リアルな渓流釣りの面白さの片鱗を肌で感じることができてきた!  しばらく粘るがもうそこのポイントはすっかり魚がすれてしまい、後ろ髪ひかれつつもっとこういう易しいポイントがないかと上流にあがっていく。 しかしこの川はおそろしい。 登っていくとどんどん流れが激しくなっていくようで、左岸、つまりのぼるぼくの右手はところどころ土砂崩れをおこしていて鋭い断面の赤い岩が山になっていて、200mほどあがってみてどうもだんだんザバザバした釣るのにむずかしい歩くのにおそろしい川の表情が色濃くなってきた感じがしたので、上るのをやめて逆に下ることにした。 大分時間が経ったのでさっきの支流の警戒心がとけたかしらとこっそり見てみると、いるいる、すくなくとも4匹が活発に泳いでいる。 ずっと見ているうちに、魚を見ていることそのものに満足してしまい、なんだかこの家族らしい4匹(でかいの一匹に小さいの3匹がついてまわる)が愛おしくなってきてしまい、うんと楽しそうなこの子らを、とても今日は釣ろうという気持ちにはなれなくなってしまった。 だので今日はいわゆる大場所といわれるようなところをじっくり観察することにしようと決めて、ラインを巻取ってしまった。 下流に200mほど下る(川の移動で200mというのはなかなか大変で、異常に神経を使うし、それでも思いがけない水深や水流にドキっとすることがあって、今のぼくには陸上の10kmほども疲れる)が、これといって大場所とよべるようなところは見つからず、ちょっとした落ち込み直前のカタを見つめるも水中がはっきりみえないので魚影は確認できない。 天気がはっきりしないうえに、疲労をかなり感じてきてこれ以上入渓点から離れるのはやばいかなとかんじたので、今日はこれで帰ることにした。 戻る途中、くるときは気付かなかった、大岩の影の深みを発見。 これは大場所とよべるポイントじゃないかしらと、5分くらい気配を殺してじっとみつめる。 と、不意に小さな3匹の岩魚らしき魚影がつらつらつらっと視界を左から右へ横切っていった。 うわ! やっぱりちゃんといるんだ! もううれしくてうれしくて、おもわず出た言葉が「ありがとう」だった。 いるんだよ。 ポイントとされる場所にはちゃんといるんだわ。 大感激で家に帰り、ウェーダーを水洗いして干して、すぐにタオルをもって休暇センターにでかける。 休暇センター(今はウェルサンピアとかいうらしいがぼくは休暇センターがいい)の公園でお弁当を食べて、カラマーゾフ読んで、そして風呂に入ろうと、釣りてるときに思いついてわくわくしたの。 ほんでそのとおり実行して大満足で家に帰り、さぽと夕食を作り、ワインで乾杯。 疲れたけど楽しかったなー、きょうも。 明日も休みだし。

2004-06-19-SAT

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