No.689 前半にいいものをみすぎたか?

朝、「夏子の酒」を最後まで読んで大感動!! こんな完璧な「話」はめったにない。 尋常でない。 こんなのあったらもう誰も酒の漫画かこうなんて思えない。 酒だけでなく、人と農業のあり方をここまで丁寧に真剣に扱って、完璧に扱いきれた作品は奇跡だ。 読んでない人は絶対に読んだほうがいいです。 「夏子の酒」。 鼻の奥がびくびく痙攣しておさまらないという究極の感動興奮状態を経験できます。  ほんで昼、「ピアノの森」の小学生編を読み終える。 すげー。 めちゃくちゃ面白い。 気持ちいい。 天才「カイ」くんのみせかたがあまりにもうまい! 非の打ち所がないほど魅力的な小学生を描けといわれて、現実にちゃんと描けちゃったってなぐらいのすばらしいキャラなの、「カイ」は。 とにかくこの素敵な神童をずっと見ていたいとおもわせる。 しかし非常に残念なことに、作者病気のため、なんと2年近く休載しているらしい。 そのうえ連載していた雑誌が休刊という追い打ち。 どうなってしまうんだこんな名作。  で、買い物したりモストエフスキーしたりフライ買いにいったりして午後を過ごし、夜はおまちかねの「スチームボーイ」。  ところがこれが期待はずれ。 期待はずれといっちゃ失礼だが、話として全然うまくいっていないもんだから、せっかくの極上の絵も、ひとりひとりの強烈なキャラも、ちりばめられたネタも、全部台無しになっちゃってる。 しかもずっとクライマックス並に盛り上がりっぱなしだもんだからそのうち慣れてきちゃって、しまいにはすごく贅沢なドタバタで音楽も最高潮に盛り上がっていて、普通そこだけみたら誰もがエレクトしてしまうようなもったいないシーンで居眠りしてしまう始末。 とにかく印象としてすべてがのぺ〜っと平坦だった。(全部山頂だったらそれは平地だという)これは絶対大友本人も納得いってるわけがない。 こんな中途半端なものを世に出してしまって、どんなザワザワした嫌な気持ちでいま生活しているんだろうと思うとものすごくいたたまれない。 このネタは、じっくりゆったり漫画ででも見たかった。  脚本の時点でこのチグハグした感じに気づけなかったのかなー?

2004-07-17-SAT

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