ふたりが一番遅く起きた、といってもまだ7時台。　みんな早起きだ。　朝ご飯をいただき落ち着くと、ぼくはどうしても昨日からしたかった例のみちひろガーデンでのひとり読書を決行。　朝から芝生の日陰でカラマーゾフ。　もう最高。　家の中からぼくは「リゾート」とよばれ、ひやかし半分のちゃんす先生がかき氷など運んでくれる。　幸せ。　　おじちゃんおばちゃんのぞみちゃんまーちゃんしおん、ぼくとさぽ、それぞれの車に乗り込み出かける。　ぼくらはおじちゃんのでかい車についていく。　さぽが陶芸好きということで相馬焼きの作品がたくさんおいてある釜に案内してもらう。　みんなでひととおり眺め、そろそろしおんの破壊活動がはじまりそうというところで退散。　おばちゃんが記念に猫の楊枝入れを買ってくれた。　続いて向かう先は相馬の海。　ぼくは太平洋側の海岸にくるのは初めて（仮にいったことがあっても記憶がないくらい昔）なので、海らしい気配が色濃くなってくるともう大興奮。　しばらくして海にでた、が、向かい側に陸がある不思議な地形で、水平線は見えない。　海岸らしい海岸にいく前に昼ご飯。　美味しい海の物を食べさせてくれるお店にはいり、ぼくはホッキめし、さぽはツボダイ定食をたのむ。　しおんのやんちゃぷりが炸裂するも、女性陣はなれていらっしゃる。　なにせおばちゃんはベテラン保母さん、のぞみちゃんは実のママ、まーちゃんは天性の強烈な母性保有者、こんな心強いパーティーはなかなかない。　自分のホッキめしをあっさり食べ終わったぼくはさぽのツボダイに手を出すが、これがとんでもなく美味しい！！　絶妙な脂っぽさで、どこまでも食欲を刺激する。

海水浴場に到着。　すぐに裸足になって海にはいる。　引き潮で足の下の砂が持っていかれてバランスが崩れる感覚が楽しい（さぽはこれで酔ってしまうらしい）。　しおんもみちひろおじちゃんとまーちゃんに支えられて海にはいる。　最初こそこわがっていたけど、帰る頃にはすっかり気に入ってしまって、いやだ帰らないとじゃみるほどに。　でも体がすっかり冷えて唇が青くなってカタカタいってるので強制収容。　赤ちゃんとか猫はものごとの因果関係がわからないからぼくらが時に残酷にならなけりゃ死んでしまう。　　すっかり短パンがぬれてしまったのでベンチの上でしばらく乾かす。　ちょっと寝てしまったのか、気付くと西の空が黒ずんでいる。　雨がくるまえに帰ろうと、みな車に乗り込む。　しばらくおじちゃんの車に付いていき、バッティングセンターの駐車場でお別れ。　ぼくらはこのまままっすぐこの道を進み保原へ、案内してくれたみんなは引き返して原町方面へ帰る。　ほんとにいろいろお世話になってしまいました。　おかげで子供のように夏休み気分を満喫することができてとっても楽しかったです。　　　帰り道、霊山の山道あたりから激しい雷雨。　雷のビチビチした堅いアタック音がとても気持ちいい。　１時間ほどで保原に到着。　うんと甘いスイカをごちそうになり、一休みして、暗くなる前にすぐに山形へ。　いつものようにたくさんのおみやげをいただいてしまいました。　ありがとうございます。　　高速の流れが今日はとても速く、心配していた雨もこっちはふっておらず、さらになぜか異常に頭が冴えていて、すべてがスローモーションに見えるような脳の活性状態だったため、驚くべき早さで山形に到着。　　ひろみつのいえに野菜だの届け、一度家に帰り、なんだかやたら元気になっちゃったので勢いでK's電器にいき、powerbook用の電源と懐中電灯を買って、その帰りに今度はとしみつのいえに荷物を届ける。　しんのすけと遊びたかったので家におじゃまする。　ひさしぶりのしんのすけはうんっっとかわいい。　最近「千と千尋の神隠し」の面白さに目覚めたらしく、１日に何度も見ているのだそうで、今日もしきりにDVDのところでなにかせがむとおもったらそれで、としみつが見ていたサッカーのハーフタイムの時間を利用してちょっとかける。　わかっているのかわかっていないのかよくわからないけど、あきらかに楽しんで、集中してみているようすがたまらなく愛おしい。　あるポイントになると突然びくっとしたり、おどりだしたり、指さして何か教えてくれたりする。　ある時なんて千尋の手が透けていくシーンであわてて自分の手を確認したなんてこともあったらしく、かなり高度な理解をしているんだなと驚く。　帰り際に熱烈にぼくにだっこを求めてきたのがとてもうれしかった。　帰ろうにも帰れず、もって帰ってしまうふりをして怖くなったところで返そう作戦を決行するも、ちっとも怖くなってくれず、むりやり置いて帰る。　なんとかわいい子だろうか。　　家に帰っていろいろやりたいことがあったのだが、やはり体は疲れているのか急激に眠くなってしまい、思いがけなく早い時間に寝てしまう。

2004-07-25-SUN