No.704 DIGA

午前中、お父ちゃんと一緒にDIGAを接続。 ついこないだ山形の家のビデオを正式につなぎなおしたりチャンネルの定義づけをしっかり見直したりという作業をやったばかりだったので、より簡単に使うために最初にやるべきことというのが明確にわかり、順調にセッティング完了。  昼から結婚式だという正装のお父ちゃんをグランド北陽に送り、その足でメナードのボス、アサクラさんの家にいとちゃんを連れて行き(いとちゃんはメナードレディとして昔から外でもちょっとかせいでいる)、ほんとはちゃちゃっと商品をもらって帰るはずがなんだか見つからない商品があるらしく、時間がかかるから寄ってくれということでぼくもあがってお茶をいただく。 ひさしぶりにアサクラさんとあったらずいぶんばあちゃんになってた(でも髪は青かった)。 むすめのさっちゃん(さっぱりしていて遠慮がなくてウマが合う人だった)はもう高校生くらいの子供がいるらしい。 お茶菓子に出してくれたしそ巻きがものすごく好みの味で、大絶賛して完食。 あまり甘くなくて、ごろごろとネギがはいっていて、ぼくの中のしそ巻きの常識が覆された。  今度来るときはあらかじめ連絡するのでしそ巻きを山ほど用意してもらう約束をしておいとまごい。  お昼にそばを食べ、家に帰る。

午前中は接続と初期設定で終わってしまったので、午後はみっちりいとちゃんに基本操作を伝授する。 予想以上の機械音痴ぶりに悪戦苦闘しているうちに、きづけば帰る時間を過ぎていた。 ほんとは今日は5時半まで帰って「69」をみにいきたかった。 仕方ないのでこうなったらこっちの納得いくまで徹底的に教えこんで、教えこんでいるうちにこの機械のものすごい魅力がじわじわと分かってきた。 このあととても大きな出来事があるのだが、その突飛な出来事について、自分の感情があまりにも複雑に、強烈に働き、いまだどう処理していいのかわからず、公としてどう表現すべきか結局思いつかなかったので、書きません。 自分の欲と愛と打算と理性と小心と知的好奇心と誠実と甘えとがもう自分でもわからない次元で葛藤をはじめてしまい、とにかくまいった。 こんな不思議な気持ちで帰路につくことになるとは。  いや、やっぱりだめだ、書かないと。  ようするに、ぼくが説明書を熟読しながら「これはちゃんとつかったら素晴らしいものだ」と感激してたら、唐突に、ほんとにいきなり、お父ちゃんがまるきり同じDIGAをぼくに買ってくれるといい、ぼくはわけもわからず、狐にばかされたような気持ちで、しかし結果的にはほんとに買ってもらってしまったのだ。 「ぼくが同じものを持っていれば電話していろいろ聞けるから」といってくれるのだが、しかしそんなのはぼくが気後れしないようにというフォローで、そんなことわかっていながらもそこに甘えてしまった。  とてもうれしくありがたい反面、納得のいかない(というのはぼくはこんな高価なものを急にもらえるのに値するような労働も何もしていないという意味で)プレゼントに簡単に甘んじてしまった自分への自己嫌悪がとても強烈におそいかかり、さらにせっかくの善意や嬉しい気持ちでプレゼントしてくれた思いを素直に100%喜べず、こんな変ちくりんな苦しみに変換してしまうことについても悲しく、とにかくなんだかわけがわからないけど、自分がひどく阿呆におもわれて恥ずかしくて情けなくて大変な帰り道だった。 しかしもちろん頂いたからには、このものの持つ魅力を最大限に活かし、ありがたく使い倒すのだという思いを支えに(とにかく道具そのものもプレゼントしてくれた気持ちも「ありがたい、ありがたい」と思うことだけには間違いがないだろうと信じて)、山形にむかった。

家に帰り、さぽと水もらいにオーバンにでかけ、帰り、ほんで複雑な思いでDIGAを接続し、接続していじってるうちに知識欲と好奇心とがむくむくと成長してきて気分が良くなってきて、ふたりで焼き鳥を買ってきて、ビールを飲み、寝た。 今こうして書いてみると、自分のめんどくさい性格のせいで、勝手に曰く付きにさせられたDIGAが不憫だ。 こいつ自体はうんと優れた、便利でいかしたレコーダーなのに。 これからうんと有意義に、精一杯使いこなして罪滅ぼしとしよう…

2004-08-01-SUN

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送