ウィニングイレブンの８が先週末に発売されて、買おうか買うまいか悩んでいる。　お金もあんまりなければやる時間もなく、他にやりたいこともたくさんあるから全体的なことを冷静に考えればあたりまえのように「買うべきではない」のだが、こういうものを一度「欲しい」とおもってしまうともう理屈じゃなくなってしまうぼく。　病気か？　　　しかし今回はもう決めた。　絶対決めた。　買わない。　７で十分。　あんなマイナーチェンジゲームを毎回かってられるかくそ。　　ということで、それでもまだ悶々しながら家に帰り、「７で十分」を心から感じようと、ひさしぶりに本腰をいれてやってみる。　　　　　…………勝てない。　　　　　つーか、全然思い描いた動きができない。　ゲームを組み立てられない。　当然チャンスがまったく作れない。　　こんなはずじゃないと苛立ちながら、２時間ほど粘る。　いろいろ頭の中で情報整理して、試行錯誤するも、ほんとにド素人みたいなひどいゲーム展開にしかならない。　　こういうときぼくはとにかく力ずくで納得いく結果が出せるまでやるしかなくなっちゃうタイプで、所詮ゲームと投げたりできず、むしろ「ゲームごとき意のままに操れず現実社会でなにができる？？このヘタレが！！」と自らを追い込んでしまう。　こんな状態のまま明日の仕事にむかえるはずもなく、ほとんど強迫じみた圧迫感の中、愚かしい試合を繰り返す。　　結果的に最後の試合の直前のリセット（あまりに簡単に点を獲られて頭にきてリセットした）がドツボの流れをいい具合に断ち切ってくれて、全然違う発想、テンポで試合を進めることができ、ついに今日はじめて試合のイニシアティヴを握ることに成功。　こうなるといきなり気分が良くなり、オフェンスのみならずディフェンスにも急に落ち着きがでてきて、天運までもが見方をしだす。　「流れ」てのは不思議だ。　　2-0の勝利はぼくをすっかり満足させ、気持ちよくやめることが出来たと同時に、「７で十分」どころか「７すらできてない」ことを痛切に感じることとなり、完全に８購入欲求はふっきれた。　よかったよかった。

2004-08-09-MON