No.757 行き急ぐな、ばか

昨日話にきいた、盃山に登ってみた。 家から歩いて10分ぐらいで登り口のあるその山は、いつも馬見ヶ崎川の向かい側にみていた小さな山、というか木のたくさん生えた高い丘的に見ていたものだった。 ほんとにちっちゃな山で、標高200メートルもあるだろうか? お墓の横を通ってかなり急な獣道を登る。 すぐ横にバイパスが走っていて、音がうるさくてあまり風情がないが、見ようによっちゃ鎌倉山の山道と似ている。 登れば登るほどバイパスは離れていくんだけど、しかし音がなくなったころにはもう山頂。 白のペンキで塗られたちょっとした展望台みたいな四角があって、ぐるり椅子になって屋根が付いている。 山形の、殺風景な、色気のない景色が見渡せる。 今日は天気があまりよくないので、色がない。 河原には芋煮の集団が大勢見える。  もってきた「夜と霧」を読む。 これはさぽの父、公一親分の本で、以前さぽが盗んできたもの。 アウシュビッツから生きて帰ってくることができたある心理学者が、個人的な体験者としての視点でアウシュビッツを描いたものなんだけど、前半部分は各収容所の概要がみちっこく書いてあって、ほんでやっと半分から本編がはじまるという構成だもんだから、この概要部分がなかなか読み進まない。 中には興味深いエピソードがあってぐんぐん読めちゃうところもあるんだけど、基本的に事実がつらつらと書かれてあるだけなので、なかなか苦痛。 内容が内容だけに気持ちも落ちる。 だからバランスとるために外の景色のいいところでまずこの前半の概要部分を読んじゃおう作戦。  満足いくまで読み進めることができ、幸い雨も降らずに無事に帰宅。 昼めしを食べ、さぽちゃんすを迎えにいき、そのまま郵便局へいって振り込み。 なんと年末にNHKホールで矢野とくるりの合同ライブがあるってんで、もう迷わず購入。 なんだその奇跡みたいなライブは!  今年はいいライブがたくさん見れてほんとに幸せだ。  振り込み用紙がすぐにスキャニングされ、画面にさっき書いた文字が出ることに妙に感動。 技術的には別になんてことないけど、なんか変な所で妙なものを見た「つまみ食い感」によってやたら新鮮に移った。 オーバンで水をもらい、安全そうなおかきを買って帰る。 お茶してのんびりしてると、待ちに待ったオーロラシューズが届いた! こないだG・O・Dに行った時に、モスの色に惚れ込み、必ず買うぞと心に誓っていると、なんとさぽが誕生日のプレゼントに買ってくれた、それが届いた。 うんとかわいい。 すてきだ。 さぽの数年はいたブラウンはすでに良い味が出ている。 これも早く皺がはいって年季がはいってもっともっとかわいらしく育って欲しい。 ここ数年靴をまったく買っていなかったから、ほんとにうれしくて仕方ない。 しばらくこればっか履きそうだ。  夜、久しぶりに風呂につかる。 気持ちいい。 世ノ介先生という銀色夏生のちっちゃな文庫本をもってはいったら、あんまり読みやすくて風呂でほとんど読んでしまった。 銀色夏生はさくらももこの漫画みたいにさくさく読めていいな。 せっかく棚にあるんだから、さぽの江國コレクションにも手をつけたくなった。 しかしさしあたって池澤が読みたい。 だけど来週あたまにはラストオーダーが届く。  ん〜、どうも欲望だけが先走る。 身体が短命を悟っているのか?

2004-09-23-THU

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