No.854 初日は読書ざんまい

さて休みだ年末だ。やりたいことが山ほどある。 休みと言えど5時におきて朝ヨガ、朝風呂、朝食。 身も心もしゃっきりひきしまる。 ひさしぶりにドンキーコングであそび、その神憑かり的な楽しさにあらためておどろく。 あんまり楽しくてもったいないのでいいところでわざとやめて、図書館にいこうとおもうが年末なのでもう休みにはいっているのではと心配になりネットで調べたところやはりちょうど今日から休みにはいっていた。 あぶないあぶない。 お風呂がまだあったかかったので、池澤の母なる自然のおっぱいと一緒に入る。 300ページもない本なのだが、なんだかダラダラとあちこち浮気しながら読んでしまっていて、ハワイ用にかっていまだに読み終わっていない。 そもそもぼくはエッセイを読むのがとても遅い。 小説にくらべてエッセイはその人の感覚のスピードとか風景に同調するのに時間がかかり、というか乗るのがむずかしく、完全に同調して100%共感しながら読まないと気がすまないぼくは何回も何回も読み直すことになってしまって遅々として進まない、ということになりがちなのだ。 だからビタリはまったときはたまらなく嬉しいし最高に気持いい! 他人の書いた思いが、まるで自分の頭で思考しているようにスルスルと自然な速度で流れていく。 文字を脳内音読している感覚から解放される。 そういう風に読めた内容というのは一生心に頭に残り、役立つ。  しかしどうもこの本は章によってシンクロ率にムラがでてしまう。 とてもいい本なのでどうにか最高の状況で読みたいのに。

お弁当を家で食べて、風邪予防に蒸気で喉をうるおし、おもいきり着込んで七日町へでかける。 八文字屋をひやかし、向かいのシベールへ。 そば茶を頼んで、静かに池澤を読みはじめる。 うん、さっきよりも集中できる。 これなら気持ちよくシンクロできそうだ。 3時間ほど読んだが見込みほど集中はできなかったもののなかなか楽しい時間が過ごせた。 最終章樹木論は出だしからものすごくこちらの気持にはいってきた、が、ちょうどそこでさぽからバイト終了コールが。 アニューで合流して、一度家に戻り、ミミにごはんをあげて、モス読書へ。 今日は1日中本を読んでいたかったからモス読書の予定があるにもかかわらずシベールにもいったのだった。 途中オーバンによって水をもらい、そういえばリアリズムの宿がリリースされたんじゃないか?とゲオにもまわってDVDを借りる。 これ、さぽがこないだ観てきて大絶賛だった映画で、つげの同名の漫画を原作というかモチーフにしたもので、リリースを心待ちにしていた。  モスにいき、夕食もかねてモス読書開始。 しかしそれにしてもホットチキンバーガーがなくなったのは痛すぎる。 スタンダードであそこまで美味しい、飽きのこないものは他にないのに…  気持よく樹木論を読み終え、自然と人間との関係を冷静にみつめる池澤の視点にさらなる共感をおぼえ、で、続いてよしもとばななのHigh and dryにうつる。 これも借りてからずっと読みたかったのに、しっかりと時間のある時に一気に集中して読みたかったので今日まで保留にしていたもの。 海のふたでよしもとは完全に信頼できる存在になった。 そしてこれもめちゃくちゃ面白い! この人は、ぼくが常に一番大事にしたいとおもっている世の中の人間のある部分を、一寸の狂いもなく、とんでもなく美しいやわらかで素直な言葉で表現してくれる、奇跡のような存在。 たまにせりふがべたっとしすぎているように感じるところがあるが、しかしそれは文字というものの性格上ニュアンスがどうしても狂ってしまうという弊害の可能性が高いと最近わかり、消化できたから、なんの問題もなく100%楽しめるようになった。 いやー、おもしろい。  ふたりキリのいいところでやめて家に帰る。 ちなみにさぽは島田を終えてゲバラにはいった。 革命思想夫婦になっちまう。

家に帰り、納豆をつまみにエチゴビールを飲みながら、リアリズムの宿をみる。 おもしろい。 間が、小ネタが、あまりにもおもしろい。  姑息だ。  役者が完全にその微妙で繊細なシチュエーションを理解し、そして完全に演じれている。 すごい。  これはね、コントだね。  感動するところなんかひとっつもないんだけど、終始共感しっぱなしでとにかく気持がいい。 そう、こういう奴がいるんだよ!あー!この気まずさある!というのの連続。 いやいや楽しかった。 そういう部分でつげの遺伝子がしっかりと流れていた。  明日もヨガを気持よくするために、12時には床につく。  寝る間際にみた浜田とウドがホームステイする番組に感化され、ふたりイングリッシュで会話しながら寝る。

2004-12-29-WED

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