No.856 初詣拡大

一年で一番大好きな日、大晦日。 今日は朝ヨガの感じからして昨日よりずっと調子がいい。 かわりにさぽがちょっとだけ風邪気味になってしまった。 きょうもさぽは2時までで、迎えにいってビデオを返して家に帰り、怪しげな体調のところ申し訳なくも一息入れずすぐに髪を切ってもらってうんとさっぱりすっきりして、さらに流れるように全粒粉のうんとおいしいそばでおろし揚げ玉そばをいっしょに作って、おいしいビールを飲みながら夕食。 流れの中でさぽはいつのまにかすっかり元気になっていたのでよかった。 このそばがとんっでもなくうまくって、ふたり大興奮大感激でいっきに食べ終える。 2回目にして羽前屋を越えた。 最近そばがほんとにやばい。  ビールを飲みながら煎餅などむさぼり、プライドを見ているうちにいつのまにかふたりとも寝てしまったが、さぽが12時前に目覚ましをかけていたおかげでちゃんと起きてあけましておめでとうをいうことができた。

しっかり着込んで護国神社に初詣にでかける。 雪はつもっていたがやんでいて、気持ちよく正月の空気の中を歩ける。 道路がつるつるで、助走をつけてつーっとすべって遊びながら向かう。 例年のごとく護国神社にはこれじゃお参りできる頃には朝になっちゃうんじゃないかというような信じられない長さの若者の列ができていて、もちろんぼくらはその横をするすると歩いていって、すこしはなれたところから遠隔お参りして、で、護国神社をでて近くにあるいつもいくことにしてあるちいちゃな神社(ここは歩いて会社に行くときの通勤路でもあるからなじみ深い)でちゃんとお参りして、甘酒をもらって、火にあたらせてもらって、火をまもっているおじちゃんからうんとあったかい声で「良い年でありますように」と見送ってもらい、とてもうれしくなる。 で、去年同様近くの鐘付き堂でごい〜んもわんもわんをやって満足し、もう一度護国神社にいって、バナナチョコ屋に売っていたパインチョコなる新作(まさに棒状のパインにチョコがコーティングされている)を買って食べるもその強烈なまずさに新年早々大ダメージをくらい、口直しになにか温かいものがたべたくなる。 今年は大回りして街中をとおって帰ろうということになり、通りかかったセブンイレブンでおでんを買って食べる。 セブンの近くにある熊野神社によって、ここでもお参りする。 さぽがおみくじをひいて、小吉をあてる。 あてるとはいわないか。 火を燃している場所のまわりにつもった雪が、しゃしゃしゃしゃっと火に向かって細いトゲトゲ状になっているのがものすごくかっこいい。 こんな風になっているのをはじめてみて、ぼくもさぽも感激する。 横に向かって細かい針が剣山みたいに生えているのがグラデーションで火に近いほど細かくなっていく感じですごくおもしろい。 おみくじを結んで、食べ終えたおでんの容器をさっきのセブンのゴミ箱に捨て、ぐるっと七日町の通りのほうから帰る。 うちの町内会費が影響する三島神社の前を通りかかり、そうだここが大本命じゃないかとここでもお参り。 大本命だけあって、おみきとみかんまでいただけた。 ぼくはここでおみくじをひいて、さぽと同じ小吉。 執拗に「動くな」と書いてあった。  すっかり満足して家にかえり、ミミにみかんを自慢して、布団にはいったんだけど気持ちがもりあがっちゃったので寝付けずにhigh and dryを読み始めたらこれがおもしろくって、いっきに読み終えてしまった。 うんとやさしい話で、うんとやさしい終わり方だったので、うんとやさしい気持ちで寝ることができた。

2004-12-31-FRI

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