No.862 リンゴの美味しい食べ方

とても美味しいリンゴの食べ方を偶然発見した。 ほんとに美味しいのでぜひ試して欲しい。 レモンの切り口に、リンゴをちょんちょんとつけて、レモン果汁を塗りながら食べるのだ。 ただこれだけで、もともとあるリンゴのやさしい甘さやキレのある酸味がとても理想的なベクトルでバチンとはじけ、まったく新しい、とてもフレッシュな味に生まれ変わる。 スイカに塩をかけるのと似た発想だが(塩気によって甘みをひきたてるのと同様、酸味によって甘みが引き立つ)、しかしこれの場合はお互いの酸味(ひとくちに酸味といってもリンゴにはリンゴの風味、レモンにはレモンの風味が乗っている)が絶妙に調和して、そのあたらしい酸味(風味)が、引き立った甘みともこれまたうまく共存→協力しあって、奇跡的にもひとつも不自然さのないすばらしく鮮やかで新しい味を形成して、まだ未発達の分野の味蕾がこの上なく心地よい刺激を受けるのだ。 なんというか、実に「かっこいい」味なのだ。  果物に他の果物で味付けするなんていう発想がいままでなかった(ミックスジュースなどはまた話が違う)。  もちろんリンゴを切ってむいた皿に上からレモンをしぼってもいいのだが、ぼくはこの一々一口ごとに汁を塗ることにとても楽しさを感じる。 つけなきゃいつものリンゴで、つければ味が変わるという明確な因果がずっとついてくるのがいいじゃないか。 ぐちゃぐちゃになったレモンの切り身の半月状の断面に、舟みたいなリンゴをグリリと押しつけ、くちゅくちゅと汁が滲む感じもまた淫靡な情緒があっていいじゃないか。 ぼくもさぽも、これからはレモンなしじゃリンゴが味気なくなってしまいました。  果物に果物の味付け、という発想は他にも応用がきくなと思った。 食べ物のみならず、同系統の他品種で彩るというのは何事に置いても調和がとれやすく、そして良い意味での新しさ、かっこよさが発揮されやすいのではないかしら? って、いろいろ考えるとあらゆることにその技法は当たり前のように溶け込んでいるなと気付いた。 有名なやつでいったら怒りに怒りで高次元の威風(←あとから怒った方が昇華して)とか。

2005-01-06-THU

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