No.874 背中の斑点の秘密

今朝はさぽがどうしても起きれず、仕方ないのでソファーベッドに移ってもらって一人ヨガ。 あんまり眠くてもうすこしでぼくもへこたれるところだったが、3日あけるのはやばいとおもって奮い立った。  今の時期我が家でヨガをするときは、ファンヒーターとカーボンヒーターで布団をはさむようにして、ガンガンに部屋を、というより自分らを直で暖める。 こうでもしないととてもじゃないが布団から出る気になれない。 それまで布団にはいっていたミミは、布団と熱源ふたりが無くなりとても不満だが、すぐにカーボンヒーターの前にちょこんと座る。 もう1ヶ月もやっているので、当然のようにその定位置におさまる。 しかしその定位置もはじめは問題があった。 やつはうんと頭の小さい毛むくじゃらなので、暖かいものにはどこまでも近づく。 猫が強い熱源にどこまでも近づくとどうなるかというと、毛から線香のような煙がでる。 しかしそれでもまだ頭の小さい毛むくじゃらは自分が燃え始めていることに気付かない。 幸いにも「煙がでてますぜ、ねーさん」と教えてくれる親切なひとたちが近くにいたから彼女は燃えずにすんだものの、あのままいたら熱いと感じる頃にはすでに発火してしまっているんじゃないかしら。  ある時ミミの背中に明るい茶色(黄色といっていいくらい明るい)の斑ができているのに気付き、はじめは「また新たな茶斑ができたな。」ぐらいに思っていた(というのもミミは生まれたときは真っ白だったが、成長するにしたがって顔やら手先やらしっぽやらがだんだんと茶色く薄汚れてきていたから別段変だとはおもわなかった)のだが、どうも他の部位と色が異なりおかしーなとおもっていたところにまたしても「煙がでてますぜ、ねーさん」でようやく気付いた、結びついた。  しかしいくら「もうちょっと離れないとホルスタインみたいになっちゃうぜ、ねーさん」と教えてやっても、なにかひどい意地悪をされてでもいるような態度で、「なにさ」とまた当てつけのように極限まで熱源に接近。 これではヨガにちっとも集中できないと考えたのが、間に豚の貯金箱「ぴーちゃん」を置くというもの。 カーボンヒーターから15センチほど離してぴーちゃんを置くと、ミミはさすがにその隙間に入ることはできず仕方なくぴーちゃんの後ろに陣取る他なく、そこはとても程よい距離のところで今現在ミミの定位置になっている場所がそう。 ぼくらはミミをよけるためにVの字になって足首回しなどするのだが、あんまり寒いときは熱源からできるだけ離れたくないから、ミミの顔ギリギリのところでふたりの足がグルグルまわる。 そのうちふたりして面白くなってミミの顔にわざと足をぶつけていじめてやるのだが、そこから離れるくらいならこんないじめぐらい屁でもないわという顔でぐにぐにのいじくりコンニャクにされても微動だにしない彼女はかなりかっこいい。    で、ヨガが終わるとホカホカになったぴーちゃんは笑顔でもとの位置に戻り、ミミはヒーターの消えたその場所で余韻にひたり、ぼくらは朝の準備にとりかかる。 このときのミミが憎いほどうらやましいのだ。  はぁ、ミミになりたい。

2005-01-18-TUE

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