No.882 中原昌也ブーム再燃、そしてメテオスに期待

中原昌也がおもしろすぎる。 4,5年前に「マリ&フィフィの虐殺ソングブック」見てから大好きなわけだが、その後の「子猫が読む乱暴者日記」、「あらゆる場所に花束が」、そして今日読了した「待望の短編集は忘却の彼方に」と、はずれがない。 すべて同じテンション、モチベーションでもって(このひとはへんに丸くならない!)高いクオリティをたもっているというのはすごいことだ。 初期2作はかなりキャッチーで、高橋源一郎の「さようならギャングたち」が好きなら間違いなくど真ん中なんだけど、初の長編である「あらゆる場所に花束が」はちょっと読み方にコツがいるというか、あまり馬鹿正直に筋を追うと置いて行かれてちっとも楽しめないどころか場合によっては苦痛でしかないということになってしまうが、しっかり著者の呼吸を見いだしてしまってからがたまらなくおもしろい! くだらないようでいて、まあほんとにくだらないのだが、しかしくだらなくなんか決してなく、そういうことをいうと本人が「おれの小説なんてくだらないんだから三島賞とかくれるんじゃない」と憎悪むき出しで怒るというような繊細さで、この人は本当に小説なんか書くのが苦痛でたまらないんだろうなというのがひしひしと伝わってきて、やはりそういう人が地獄のような思いでひりだした作品ってのはそれはすさまじいクオリティで、世の常で、なんておもってたら「待望の短編集は忘却の彼方に」ではまさにそこの部分を前面(全面)にだした期待以上のとんでもないやり口でもって攻めてきたからもうぼくはメロメロで、この人がたまらなく愛おしくなってしまって、間髪入れずにこれも去年出たやたら評判の良い短編集「キッズの未来派わんぱく宣言」を注文。 ものすごくボリュームがないらしいが、マリ&フィフィ好きにはたまらない出来らしいから楽しみだ。  そういえばマリ&フィフィの文庫が出たんだなー。 文庫ほしいなー。  年度末の苦しみはDS三昧と池澤づくしと中原地獄とで乗り切るぞ! あー、DSメテオス楽しみだー。 落ちモノパズルゲーってのは実にいいもんだなー。

2005-01-26-WED

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