No.907 卒制→さくら→モス読→グッドウィルハンティング→晩酌

芸工大の卒制を見にひさしぶりにふたり大学へ。 まずはグラフィックからとエレベーターで7階にあがる。 正面に4つで1シリーズの大きな作品。 なかなかバランス感覚の繊細なモアレネタの抽象。 だれだろうと名前をみると、なんとめぽのだった。 なるほどこういうのをつくるのか。 「人」だけを何年も見てきた人の作品をはじめてみるってのはおもしろい。 ふしぎ。  グラフは全体的に「しかけもの」が多い印象だった。 で、そういうの抜きにしても、うちらの世代よりぱっと垢抜けてる人が多かった。 自分で考えて自分で行動できる人がたくさんいることが確実にわかった。 もちろん目も当てられない、笑えない、なんてのもそりゃある。 ゲームデザインなんてコースがあるらしく、どんなだろうとのぞいてみるが、吐き気をもよおして退散。  まあ、こういうことになるね、そりゃ。  図書館の上でテキスタイルデザインをみて、嵐絞りという手法を発展させた素敵なファブリックをみて感心し、続いて体育館にて生産デザインをじっくりみる。 やはり生産は花があるね。 楽しい。 いくつかとても気になる作品があったが、平面の2枚の白いさらりとしたポリエチレンの素材(折り線のガイドがはいっている)を立体的に展開しつつパチンと組み合わせることで、モダンなペンダント照明の傘になるという作品が、とても美しく完成されていて、気持ちよかった。 無印良品なんかですぐにでも商品化されそうな感じだった。  他にもいろいろおもしろいアイディアにたくさん出会えてとても幸せだった。(なかには山形の鋳物の歴史を調べて壁新聞をつくっただけというような、人生をかけたジョークを見せてくれるひとなんかもいて、幅広くおもしろかった)   お腹が空いたので、5年ぶりくらいに芸工前のもち喫茶「さくら」へいく。 さぽははじめてらしいが、ぼくはここには本当にお世話になった。 ここの焼肉定食と納豆餅は、ほんとにおいしいのだ。 そしておばちゃんたちがうんとやさしいのだ。  久しぶりに焼肉定食を頼もうとおもたのだが、日曜は残念やっていないというので納豆餅を注文。 500円でこのボリューム(おしんこなんかもつく)はとてもうれしい。 ここの納豆餅は、醤油だれにお好みで酢と七味をかけて食べるのだが、これがほんとうに良く合う。 久しぶりだがやはりほんとうにおいしかった。 三昧セットをたのんださぽも大満足のよう。 たまにこよう。

久々にモス読、ふたりで池澤世界にとっぷり浸かり、で、今日中に返さなきゃいけないビデオがあるので遅くならないうちに家に帰る。 ずっとみたいとおもっていた「グッドウィルハンティング」。 さぽは若い時にみたがその時はいまいちピンと来なかったらしく、よく覚えていないという。  アインシュタインクラスの奇跡的な頭脳をもちながら、幼い頃の心の傷によって微妙に心を閉ざしてしまっているウィル・ハンティング青年が、似たような境遇の心理学者ショーン・マクガイアの「父性」や恋愛、友情によって成長していくという話。  この作品の脚本はなんと、主役のウィルを演じるマット・デイモンと、その親友チャッキーを演じるベン・アフレックによるもので、自分達の出演を条件にそれを売り込んで歩いたんだそうだ。 劇中ではハーバード大学の学生がでてくるのだが、彼らも実際にハーバードの学生だった経験をもつのでそういった体制への反感、エリート的職業差別みたいなものへの反感には、凡人の妬みにおわらないしっかりとしたシニカル、リアルがのっている。  で、どうだったかといえば、最高だった。 すばらしくおもしろかった。 こんなんが大好きだ。 過去に響かなかったさぽも今回はストライクだったようだ。 いや、いいもん見た。 ビデオを返しにいったついでにビールを買って帰り、鍋と冷や奴をつまみに晩酌。 たのしく飲んで、気持ちよく寝た。

2005-02-20-SUN

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