No.922 サンデーなのにフライデーっつって

いい休みだ。 ぼくは精神がいちばんいいところにある。 すごく気持ちがいい。 雪がなくなったのと、早起きのペースをつかんだのと、朝晩歩き出したのがとても体に心にいいんだろう。 天気予報では雨だが、空は気持ちよく青い。 ふたり元気にでかける。 河原にいき、橋をわたり、13号をくぐり、墓地をぬけ、山道をのぼる。  盃山。  一見して岩山なのだが、石だとおもったそれはどうやらぎゅっと凝縮した粘土なんじゃないかとうちの陶芸家はいう。 がちがちやって柔らかい石が砕け、断面に現れるきれいな白が美しい。 頂上だとおもっていた展望台は実はそうではなく、さらに南東にすすめばなんだ登り道じゃないか。 1匹のオレンジの蝶が、墓地を抜けて山道を登りだしたときからずっとぼくらの前を飛んで道先案内してくれている。 本当の頂上まできたところで、蝶は突然2匹に分裂。 つがいになりさらに先導をつづける。 鳥居が現れ、その前に看板がある。 読めば、米と酒と塩で清めないものは通ってはならんとのことで、どうやらこの山はなにか神道的聖地らしい。 そういわれればぼくらは従うたちなので、ギリギリまで近寄りますけど通りませんよ〜といいながら鳥居にちょっと近づく。 そうしたら突然いままでまるで気配のなかった鳶やら烏やらいう大きな鳥がいっせいに現れ(全部で5羽ぐらいいたんじゃないか)、ぼくらの、鳥居の上空を監視するかのようにぐるぐるまわりはじめ、蝶の数も一気に増えた。 ぼくらはなぜかびっくりすることもなく、当然のことのように感じ、はいはいはいはい、ごめんなさい、離れます、離れますよといって鳥居から離れ、少し下の脇道をとおって山道をすすむ。 やつらはまた何事もなかったかのように、スゥーっと自然に溶け込む。  おもしろい。  もっとすすむとちいさな神社、さらに進むと(鳥居あたりが頂上だったので、しばらくは下りが続いている)おおきな神社。 そのあたりでぼくはウンコが漏れそうになってしまい、括約筋がないのでそう長くは我慢できないっつっておそるおそる歩き、そろそろ限界というところでジャバ(プール施設)前の公園にでて、間一髪で公衆便所にすべりこむことができた。   公園でちょっとフットバッグをして遊び、腹が減ったので「釣味」に焼きそばを食べに行くが、全然やってる気配が無く(休みともなんともかいてない)、シトロンに目的地を変更、絶品と超有名なハヤシとカツカレーを頼み、わけっこし、大満足。

スニーカーがみたいと、車に乗って駅ビルにでかけるが、お目当てのものはなく、七日町までもどり千足屋をみるもここにもなく、さっきふと思いついた「クリーク」にむかう。 昨日からフライフィッシング熱がフィーバーしはじめ、たしかクリークってフライを扱ってたんじゃなかったけかな(アウトドアの服屋としてしか利用したことがなかった)とおもって階段をあがると(服屋としての機能は階段だけでおわるので、上にすっかりあがることはなかったのだ)、なんと、扱ってたんじゃなかったけかなどころでなく、まさしくフライ専門店でありまして、ぼくはもう感激してマテリアルだのバイスだのに食らいつき、そうしたら緑を植える素敵な婦人、白壁さんを彷彿とさせる女の店員さんがいろいろと話しかけてくれて(押しつけがましくなく、絶妙な距離で)、なんと、ここでタイイングからキャスティングからいろいろ教えてくれるから気軽にきな、というじゃない!!!!  すげー!!!!!  ぼくは去年、ずっと、リアルな人間のお師匠がほしくてほしくてたまらなかったのに、ついにかなわず、結局なにがなんだかわからないまま、漠然とした理想像のみがふくれあがりシーズンを終えたままになっていたものだから、こんな形で、こんな理想的なお店に出会えるだなんておもっていなかったものだから、あんまりうれしくって顔が真っ赤になってしまうほどで、うっかり40000円もするタイイングキットでも買って帰ろうかってぐらい盛り上がり、しかしとりあえず今日の所はフライフィッシャーのバックナンバー3冊を300円と破格で購入して帰ることに。 名刺をいただき、こちらの連絡先を伝え、ウキウキで店をでる。  すぐに新しくなった七日町モスの2階でお茶をしながらフライフィッシャーを熟読。 やべ〜、そわそわしてだめだ〜。 もうそっからは頭んなか全部フライで、もうよく覚えてない。 無意味にフライラインのばして巻きぐせとってみたり、入門書読み直してみたり、結び方覚えてるかな?なんつってティペットのばして去年の残りのフライにユニノットで結んでみたり、アホみたいに楽しい夜でした。 あー、バイス欲しい!!!  自分でフライ巻きたい!!!

2005-04-03-SUN

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